現役時代の同窓会は、けっこう つらい人がいる。
名刺交換を しなければならないからだ。
昔の仲間と久しぶりに会うのは うれしいが、自分はまだ課長なのに、
大半が部長、役員になっていたら、敗北感が強すぎる。
そんな同窓会には 行きたくない。
こういう理由で出席しようとしない人間が何人かいた。
しかし、古希(70歳)の集まりとなれば、もう みんなリタイアしている。
名刺の肩書きが気になることもない。
屈託なく旧友が温められるというわけだ。
これは何を意味しているか。
退職人生では、現役人生が一回クリアされている ということだ。
つまり 延長戦ではない。 まったく新しい人生 なのである。
ところが、それがわかっていない人がいる。
まだ延長戦だと思っている人間は、
たとえば行きつけの高級レストランへ行って、「混んでおりますので相席を」 と言われたりすると激怒する。
「おれを誰だと思っているんだ!」
以前は通用したかもしれないが、「リタイアすれば ただの人」。
それがわかっていない輩(やから)が、けっこういる。
出典: 「みっともない老い方」 川北 義則 著 PHP出版
名刺交換を しなければならないからだ。
昔の仲間と久しぶりに会うのは うれしいが、自分はまだ課長なのに、
大半が部長、役員になっていたら、敗北感が強すぎる。
そんな同窓会には 行きたくない。
こういう理由で出席しようとしない人間が何人かいた。
しかし、古希(70歳)の集まりとなれば、もう みんなリタイアしている。
名刺の肩書きが気になることもない。
屈託なく旧友が温められるというわけだ。
これは何を意味しているか。
退職人生では、現役人生が一回クリアされている ということだ。
つまり 延長戦ではない。 まったく新しい人生 なのである。
ところが、それがわかっていない人がいる。
まだ延長戦だと思っている人間は、
たとえば行きつけの高級レストランへ行って、「混んでおりますので相席を」 と言われたりすると激怒する。
「おれを誰だと思っているんだ!」
以前は通用したかもしれないが、「リタイアすれば ただの人」。
それがわかっていない輩(やから)が、けっこういる。
出典: 「みっともない老い方」 川北 義則 著 PHP出版