超級龍熱

香港功夫映画と共に

これは偽ゴジラか?偽プルガサリか?異色モンスター映画、アン・ハサウェイ主演「コロッサル」

2017-05-19 21:36:06 | 作品レビュー

先日告知しました特別企画「激突!3大猛龍黄金フェスタ」ですが、現在順調に準備中です。どうかその3大企画の詳細発表まで、いま暫くのお時間を頂きたいと思います(^_^)。

さてさて、以前から気になっていたナチョ・ビガロンド監督、アン・ハサウェイ主演「コロッサル」(17)を観てみました。(何時もながら友人の好意に感謝です(^_^))。
舞台はニューヨーク。ハサウェイ演じる主人公グロリアはアルコール中毒が原因で恋人にも捨てられ仕事も失い、失意のままニューヨークから故郷に帰って来ます。
そんなグロリアを知人たちが温かく迎えますが、グロリアはテレビで謎の巨大怪獣が韓国のソウルに出現した事を知り、何故かこの怪獣に奇妙な親近感を感じるのでした・・・。
ってここからの展開が「そ、そんなアホなことありまっかいなぁ!」的な流れになっていくんですが、ハッキリ言ってあの「プラダを着た悪魔」(06)のような洗練された女性映画に主演したハサウェイがよくこのようなB級テイスト一杯の映画に出ましたねえ!
もしかしてハサウェイ嬢、昔のドニー兄貴みたいに借金返済のために仕方なくこのような異色モンスター映画に出たとか?(ってドニー兄貴、ごめんね(^_^;))。
確かに全編に渡って巨大なトカゲ(だと思います)型の怪獣がソウル市街を大移動したり、この怪獣と悪の巨大ロボット(誰が操っているかはネタバレになるので伏せます)と闘ったりするんですが、私自身字幕無しで観たせいか、どうも最後までヒロインのグロリアに感情移入出来ないまま映画が終わってしまいました(^_^;)。
まあビガロンド監督としてはハサウェイ嬢と韓国の怪獣を背中合わせに語りながら、作品に女性が人生の苦難(アルコール依存症)を乗り越える姿をメッセージとして盛り込んだのかも知れませんが、皆さんがこの映画に「シンゴジラ」(16)や「進撃の巨人」のようなカタルシスを期待して観るとちょっと肩透かしを食うかも知れません。
この「コロッサル」、制作初期に東宝に訴えられたり(そのため怪獣が暴れる都市を東京からソウルに変更)、予告編を観たファンから「ゴジラより北朝鮮の怪獣プルガサリに似てるじゃ~ん!」などとチャチャ入れられるなど、その評価は現時点ではまだ未知数のようです。_
最後に私としては「例えどんなメッセージ性を含んだ怪獣映画を撮るにしても、怪獣が街中を縦横無尽に暴れ回るシーンや、怪獣vs怪獣(ロボット)の激闘をシッカリと描かないような中途半端な怪獣映画は駄目だ!」とだけは強く言っておきたいと思います。

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