THIS IS 甄子丹（94）ドニー兄貴と李連杰、ツーショット写真に想う。

ドニー兄貴とジェット・リーこと李連杰のツーショット写真。私が98年にドニー兄貴に初めてインタビューした時、ドニー兄貴からはリンチェイに対する強烈な対抗意識をハッキリと感じました。
だって私が「ワンチャイ天地大乱」（92）の2人の決闘シーンの事を聞き始めると、サッと表情を曇らせたドニー兄貴は「ちょっとトイレ行かせてくれ！」って中座しちゃいましたからね。
ドニー兄貴からすると「俺はリンチェイの黄飛鴻映画で負け役をやってしまった・・・」的な激しい葛藤があったんだと思います。
実際、この当時のリンチェイの快進撃は凄かったですから。
ところが、あれは「映画秘宝」で「ブレイドⅡ」（02）の特集を組む際に私がドニー兄貴が滞在するホテルの部屋でインタビュー（通訳は谷垣健治監督♪）した時でしたか、ドニー兄貴のリンチェイに対する気持ちは明らかに変化していました。
ドニー兄貴は「リンチェイが俺を「HERO／英雄」（02）に出演できるように推薦してくれたんだ。リンチェイには本当に感謝しているんだよ！」とそれは穏やかな表情で語ってくれました。
要するに、この頃のドニー兄貴は今後自分が進みべき方向性がシッカリと見えて来ていて、以前のようなリンチェイに対する対抗意識や焦りみたいなものは既に無くなっていたんだと思います。
私はこの時のドニー兄貴の穏やかな笑顔が忘れられません。
現在では体調の問題もあって映画出演が減ってしまったリンチェイですが、是非またこの素晴らしい写真のようなドニー兄貴とリンチェイの共演作品を観てみたいと思います。