民主党 財政金融班日記

民主党オフィシャルインターンがみた国会実況中継です!!

2つの放送

2006-03-15 00:22:16 | Y
山口県の母子殺人事件の最高裁での公判が弁護側の出廷拒否により延期になった。

加害者の少年は当時18歳であり、地裁・高裁共に判決は無期懲役であった。判決理由の一つには、加害者の人間性回復の可能性、さらには犯行動機つまり強姦の動機は、被害者に会う前にはなく、会った後生じた物であるという根拠によるものであった。

遺族は納得できない。遺族の代表者のご主人は記者会見でこう言った。

「敵は加害者だけでなく、司法も含む。」

上告から3年、待ちに待った公判日。裁判は加害者の弁護人の私的理由により開廷することができず、延期となった。

「本来の業務である裁判行為ではなく、日弁連のイベントを優先する弁護士に弁護士の資格はない。社会人としての自覚を疑う。」

昨日の記者会見で、ご主人は理路整然と憤慨した。

少年犯罪の最大の原因は家庭を中心とする教育にある。
教育はもちろんシステムである。だから、文科省と現場が一体になり少年青年教育の有り様を考えてきた。

しかし、システムは人が動かす。

学校教育ならば教師。家庭教育なら親。地域教育なら地域住民。

教える側の人間性・教養がなければ教育システムは効果を発揮しない。

子供は純粋である。子供はデリケートである。
育てる・教える側が間違った事を授ければ、その通り間違った方向性で大きくなる。愛情不足も同じである。送り手が愛情を注がなければ、受け手は愛情を持たない子になる。

だからもう一度言いたい。確認して欲しい。
教育現場にいる者・家庭で子供を育てる者。教師として親として、子供を育てる子との責任をもっと自覚して欲しい。
もっと全力で一人一人の子供の人生を・将来を考えた上で子供と接して欲しい。

子供の前で嘘をつくな・子供の前で他人の悪口を言うな・

これから親になろうとする者にも言いたい。

子育ては簡単じゃない。生みたいから生む・・・そうじゃない。育てたいから生むんだ。自分の為に生む・・・・そうじゃない。子供の為に生むんだ。

子供の人生に責任が負えるか。子供の行動に責任が負えるか。


最後に聞きたい。

あなた自身は、子供に教育を与える事ができるほどの人間でしょうか?

P・S・・・・・この事件の少年とは対照的にNHKである英語教師の心温まるドキュメンタリー番組が放送されていました。
その番組に出てきたある女の子は、親を受験直前に亡くしました。辛いにも関わらず、精一杯気丈に振る舞い受験に臨みました。その結果、不合格になりました。
彼女は言いました。
「残念でした。けれど自分のしてきた努力を無駄にしたくないので、この不合格をしっかり受け止め、今後違う目標に向かって一生懸命頑張ります。」

先生は言います。
「人生は、結果がでない時も絶対ある。けれど、そこでなにくそと思ってまた立ち上がる。その気持ちです。」

自分の知らない所でこんなに頑張ってる人がいる。
それを知れば、僕も皆さんも今何をすべきかお分かりでしょう。一緒に頑張りましょう。社会の為に。
(Y)