気候変動に配慮したアジア環境先進型流域圏の構築と普及

水・食糧・エネルギーバランスを考慮した理想的な流域圏をめざして

憩いのひと時

2011-12-25 15:03:46 | エネルギーグループ

12月中旬のインドネシア調査の合間に、現地の先生に、「是非」と勧められて、ドリアンを食べに行きました。

「悪魔の匂い、天使の味」と言われるドリアンですが、現地の方でも、熱狂的なファンとそうでない方に分かれるそうです。ちなみに連れて行ってもらったのは、ドリアンの屋台がずらっと並んでいる通りでした。屋台には、写真のようにドリアンが山積みされいて好きなのを選ぶと、店の人がなたで割いてくれます。写真では、見えずらいですが、後ろのベンチで、みんなでいただきました。

ちなみに、ドリアンはこのように木になっているようです。通常は、森の中にあるそうです。


バイオ燃料の原料

2011-12-25 14:54:17 | エネルギーグループ

12月中旬にインドネシアのランプン州でバイオ燃料に関してインタビュー調査をしてきました。今回は、バイオ燃料の原料となっている植物を紹介したいと思います。

まずは、バイオディーゼルの代表的な原料である、パームです。こんな感じのプランテーションで栽培されています。老木になると木の背が高くなって作業が大変になるので、これぐらいの背の高さが好まれるそうです。

次に、バイオエタノールの代表的な原料である、キャッサバです。これは植えた(挿し木)ばかりですが、収穫時には2mぐらいになります。

最後に、食料と競合しない第2世代のバイオエタノールの原料として期待されているものの一つである、ネピアグラスです。これは、人の背丈よりも高くなり、気を付けないと、カヤのように葉で手が切れます。


7月インドネシア・パジャジャラン大学訪問

2011-08-08 11:07:56 | エネルギーグループ
2011年7月17日から7月24日にかけて、インドネシアのパジャジャラン大学で、現地の研究者とお会いし、インドネシチタルム川流域における流域管理やバイオエネルギー研究の現状と課題について、議論させていただきました。日本側から参加したのは、沖一雄先生(東大)、東修先生(広大)、そして白川博章(名大)の3名です。今回の調査では、特にパジャジャラン大学のHandarto先生に多くの労をとっていただきました。ここで、改めて、感謝の意を表したいと思います。

今回は、経済的アプローチからバイオエネルギーについて研究されている方、バイオエネルギーの技術開発をされている方、生態系の研究をされている方、森林破壊による土壌流出の影響を研究されている方等、様々な分野の研究者のお話を伺うことができました。研究分野は異なりますが、皆さんの共通した認識としては、以下のようなものでした。
1.貧困が原因で、違法に林地を開墾し、葉物野菜などを栽培する例が後を絶たない。森林が破壊された結果、上流部で土壌流出が起きている。
2.バイオエネルギーの増産は貧困対策の一つになる可能性がある。ただし、現段階ではコスト面の問題もあり、まだ利用は限定的である。
3.研究対象地域であるチタルム川流域では地主は都会で住み、実際に農作業をしているのは小作人である。小作人の生活改善につながるようなプロジェクトが必要である。

また、食糧チームの調査地である、水田も視察しました。その際、現地の技術者の方のお話では、農業の機械化をすると失業者が出てしまうので、農業の機械化は社会問題化する可能性もあるとおっしゃっていたのも印象的でした。

今後の研究の方向性について、非常に貴重な示唆を得た、調査でした。