徒然なるままに…なんてね。

思いつくまま、気の向くままの備忘録。
ほとんど…小説…だったりも…します。

図書館の木苺

2007-02-28 20:03:00 | ひとりごと
 白い箱に詰められた幾種類もの可愛らしいケーキ…。
蓋を開けた途端…子供たちが思わず歓声を上げた。

妹が持たせてくれた子供たちへの心遣いだ。

 以前はケーキにのっている果物といえば苺くらいなものだったが…昨今では様々な種類の果物によって美しく飾られている…。
小さなバラまで添えている店もある…。

 箱の中にコロンとひとつ…ケーキから落ちているブラックベリー…。
これも…ついこの間までは見かけない果物だった。


木苺か…。
そういえば…昔…図書館の近くで見たっけなぁ…。
こんな黒いのじゃなくて…ダイダイっぽい色してたけど…。


 doveがまだ小学生の時…オカンに連れられて図書館へ行った。
図書館は家から随分遠い…。
バスに乗って少し離れた町まで行かなくてはならない…。

2キロほど離れた公園の近くにも図書館はあったのだが…オカンは何故か遠い方の図書館へ連れて行った…。

 近くても交通機関のないところなので子連れで2キロ歩くのが大変だったのか…そこに図書館があることを知らなかったのか…理由は分からない…。
方向感覚のないオカンのことだから…知らなかったという方があたっているかもしれない…。

 あまりにも古い話で…何を読んだか…どんなところだったか…などという細かいことはほとんど覚えていない…。
少し小高いところにある鉄筋の建物で…子供用のところから本をとって読んだ…くらいだろうか…。

 どのくらいそこで過ごしたのかは分からないが…本を読むのが好きだったから…退屈したという記憶はない…。

 帰りのバス停は図書館の敷地のすぐ下辺り…にあるはずだったが図書館からは藪に阻まれて見えなかった…。
真下よりは少し先にあったせいかもしれない…。

 バスを待つ間…行ってきたばかりの図書館の建物が見えないかと上を見上げてみたが…よく分からなかった…。
図書館の一部であろうと思われる建物の裾部分が…斜め上ぐらいに見えてはいたけれど…。

あれ…木苺…だわ…。

ふいに…オカンが言った…。

 丁度…図書館を見上げるあたりの…自然生えのものか植えてあるのか分からないほどに雑多で規則性のない植え方をしてある木々の中に…赤っぽい黄色の粒々の実が見えた。

食べられるんだよ…これ…。

 オカンは手を伸ばしてひとつ採るとdoveに渡した…。
口に入れるとそれまで食べたことのない味がした…。
薄甘い…酸味のある…プチプチした食感の実だった…。

へぇ~…こんな苺があるんだ~…。

 苺といえば、お店やさんで売っている紅い苺の他は、蛇苺しか知らなかったから、木に生る苺なんて初めてだった…。
蛇苺も食べられるが、それよりはずっと美味しかった…。

 バスが来たのでそれっきり…。
その後は…同じ季節に図書館を訪れることもなかった…。

 その記憶がずっと残っていて…以来…それらしい木を見かけるともう一度摘んで食べてみたい…と思うが…未だ望みは叶っていない…。

 ケーキの上のラズベリーやブラックベリーを食べながら…こんな味だったかなぁ…ちょっと違うような気がするけど…などと首を傾げている…。

 図書館は…といえば…この町に来て利用したのは一度だけ…。
図書館ならあるだろうと…専門書を探しに出向いたのだが…期待はあっさり裏切られた…。

 この町の小さな図書館には一般向けの書物が多く置いてあるが…専門書はそれほど置いてないようだ…。
高い専門書を買わずに済まそうと考えていたのだが…当てが外れた。

 大きな図書館…子供の頃の家から2キロ離れた…オカンが行かなかったあの図書館なら相当な蔵書があるらしいが…其処まで行っては交通費の方が高くつく…。

やれやれ…仕方ないね…。
本屋へ行ってもこのあたりの本屋じゃ…すぐに…手に入るかなぁ…。

 そう思って溜息ついたのも…もう…かなり昔の話になった…。
今は…専門書も要らない生活をしているから…どんな図書館だろうとかまったこっちゃないんだけど…。
 なんだか…行く気がしない…。
駐車場狭くて…いつも満員だし…親子連れが多くて…落ち着かないし…。

 そうか…あの時のオカンとdoveたちも…そんなふうに思われてたかもしれないなぁ…。
静かに本を読んでいただけなんだけれど…。
本当に勉強したい人たちからは…居るだけで煩わしい存在だったかも…。


 木苺…植えてみようかなぁ…。
植物は苦手だけど…大丈夫かなぁ…。

 園芸ショップへ行くたびに…そう思うのだが…。
何度…考えてみても…どうしても…決心がつかない…。




運動神経ゼロ犬…(其の九 また逢おうね…。)

2007-02-27 12:55:00 | 運動神経ゼロ犬
 鼻黒の鼻にいつしか白いものが見え始めて…犬も白髪になるんだということが分かった…。
おじいちゃんになっても甘えたい鼻黒…だけどこの頃少し気が短くなっている…。
ちょっとしたことで…グルルと怒るようになった。

 少し前から妙な咳をするようになっていた。
ヒューヒューと喉を鳴らし…カハッカハッと咳く…。
獣医さんが言うにはすでに身体の中にフィラリアが居て…相当悪さをしているらしい。
それが心臓を冒すと…死に至るのだそうだ…。

 最近では、ペットショップや獣医師などによって飼い主への啓発がなされているので、子犬の時から予防しておくべき病気のひとつだと知られている。

 けれども鼻黒の小さい時には…狂犬病の予防注射を受けさせることが飼い主の義務である…ということぐらいしか病気予防に関する知識は得られなかった…。
フィラリアのことを知ったのは…鼻黒がすでに感染し…発症した後だった…。

 それでも何とか元気で毎日散歩をし…御飯を食べ…みんなに甘えた…。
電気温水器のタンクの横でその冬を越し…ようよう春を迎えた頃から…少しずつ調子を崩し始めた…。

 日に日に弱ってくる鼻黒…。
御飯も食べたり…食べなかったり…水だけは飲んでいたが…。
仕事で留守の内に逝ってしまうのではないかと…オカンはひどく心配していた。

しんどいなぁ…鼻黒…。

予防の手立てがあったということを発病してから知らされても…残るのは後悔だけだ…。

傍に行けば苦しくてもにこにこすりすり…。
しっぽ…ぴりぴり…振って…。

その力も…次第に弱まっていく…。

四月の終わり頃になると…咳き込むのと同時に吐き戻すようになり…ほとんど何も入っていない胃の中から泡だけが出てくる…。

動くのもやっとという身体で…鼻黒は…それを埋める…。
吐いては…埋める…。

 獣は死に際して自らの痕跡を遺さない…と言われるが…まさに鼻黒は…今にも倒れそうでありながら…懸命に自らの痕跡を始末をしようとしていた…。

○○ちゃん…そんなことせんでもいいよ…。
えらかろうに…。

オカンがそう声をかけても…繰り返し…繰り返し…吐いては…埋め…。

それが本能とは言え…見事と言う他ない…。
果たしてそういう死に方が…自分には…できるだろうか…。
獣の潔さ…を尊しと思う…。

 やがて…倒れて動けなくなった鼻黒を…居間に運び…寝かせてやった。
眼を見開き…激しく呼吸をしながら…鼻黒はあれほど一緒に居たかった家族の中に居た…。

出かけている親父以外の家族が…涙で見守る中で…苦しそうに…息を続ける。

 あれほどしつこく身体に付きまとっていたダニは…命が尽きると分かると身体から一斉に離れ…新しい餌を求めて移動を始めて…最早…一匹も残っていなかった…。

 親父が帰宅すると…それで…安心したかのように…鼻黒は静かになった…。
命の最後の瞬間を…おそらく…その人とともに過ごしたかったのだろう…。
鼻黒は一番好きだった親父の顔を…見て旅立った…。

 見開かれた眼…。
オカンが瞼を閉じてやろうとしたけれど…無駄だった…。

よくがんばったなぁ…つらかっただろうに…。

五月五日こどもの日…それが鼻黒の命日となった…。


 人間と違って…動物の場合は焼き場で複数まとめて処分されるために遺骨が帰ってこない…。
遺された首輪と小屋だけが遺品だった…。

 主の居ない小屋は…初夏の陽気にさらされても…ぽっかりと口を開けた空洞のようだ…。
息づくものは何もない…。


 だけど…鼻黒…いつかまた逢おうな…。
何十年先になるかは分からないけど…必ずまた逢おう…。

 おまえの柔らかい茶色の耳や…巻いたしっぽや…ぞこぞこの背中の毛の感触は生涯この手の中に残っている…。
失われてしまった現し身を超えて…覚えている…。

 いつか訪れるその時が来たら…doveも一片の光となる…。
煌々と輝くエナジーの世界へと還り逝くその刹那に…永遠の光のその中で…この手が確かにおまえを見つけるだろう…。




 

完…。

今日の一品…ザワークラウトとソーセージの煮込みdove風…。

2007-02-26 16:20:02 | 簡単手抜き料理
 ザワークラウト(キャベツのワイン漬け)を使った煮込みスープです。
酸味があり、ワイン漬け独特の風味で、ビールやワインによく合います。

加工食品の嫌いな方は、ソーセージ代わりに豚肉を使っても美味しいですよ。

そんなもの使ったことがない…?
買うのが嫌だ…?

大丈夫! 
風味は異なりますが、キャベツと少量のトマトで代用してしまいましょう…。
小さなお子さんにはその方が酸味控えめで食べやすいかも知れません…。

doveんちでは子供もザワークラウトが大好きなので問題なしですが…。
食欲のあまりない時でも酸味のお蔭で結構いけます。

脂肪が気になる方は豆をたくさん使ってソーセージの分量を減らしましょう…。
ソーセージをまったく使わずに少量のベーコンでも味を出せます。

豆や野菜やきのこをたっぷり入れてください。
甘味が出ていっそう美味しくなります。

 ザワークラウトと普通のキャベツ…豚肉とソーセージ・ベーコン組み合わせ次第で数種類できます…。
手抜きdoveの簡単メニューですから…あっという間の一品…。
レシピはポークビーンズ同様…ご希望によりコメでします。
お試しあれ…。




運動神経ゼロ犬…(其の八 鼻黒の秋と冬)

2007-02-25 22:50:22 | 運動神経ゼロ犬
 台風の時は鼻黒も居間に上げて貰える。
それだけでも興奮状態で息が荒い…。
嬉しいんだけど不安…そんな表情でみんなを見ている…。

 犬は耳が利くから…風の音が普段とは違うことに気付いている。
落ち着かない様子でハアハアと息をする…。
けれども…部屋を動き回ったり騒いだりはせず…おとなしくじっと座っている。

 時折…みんなに撫でて貰っては…嬉しそうに尻尾を振った…。
野外で暮らしている鼻黒は…家の中に居るのが窮屈そうだ…。
それでもみんなと一緒…がいいらしい…。

 早いうちに散歩へは連れて行ってもらっているから…小さい時のように頻繁に粗相はしない…。
時には…家具にマーキング…もないわけではないが…。

 みんなが寝る頃になると鼻黒も居間の隅っこの自分用の毛布で静かに眠る…。
外ではゴォーゴォーと風が唸っているが、其処に居れば安全だと分かっているみたいだ…。

 朝一番で…台風一過の青空の下へと出して貰う…。
外へ出るのが嫌だとは決して言わない…。


 すすきの穂が揺れる頃、散歩帰りの鼻黒の身体には盗人萩がいっぱいくっついている…。
ダニほどには鬱陶しくないのか意に介さない様子…。

 背中を擦りつけるように擦り寄ってきて、茶色い抜け毛と緑の種のプレゼント…。
それはあまり…有り難くないよ…。
でも…ちょっと冬毛に変わってきたんじゃない…?

 毛皮のコートもそろそろ冬支度か…。
御布団あれだけで足りるかい…?
オカンになんか出して貰おうか…。

 にこにこすりすり…。
夏の暑い時でも傍に居たがるけど…寒くなってくると余計だね…。
 doveが風邪を引いて寝てる時いつも…doveの蒲団に潜り込んでたからかな…。
お前が居るととても温かだった…。


 雪が降り始めると地面もほんと冷たいね…。
小屋の中に居ればいいのに…。
そんな白い息をして…。

 踏み石の上に座っている。
冷たい石の上に…自分の尻尾を敷いて…。

○○ちゃん…尻尾ナイナイ…と親父が声をかける。
鼻黒の顔が緊張する…。

遊んで貰えるのかな…。
その眼が輝く…。

 オカンが新しいバスタオルや毛布を小屋に入れてやると…やっと小屋に飛び込んだ。
いつもの毛布が冷え切って寒かったんだろう…。
 貰ったばかりの毛布を鼻でならして居心地を整える…。
何枚かの蒲団を器用に組み合わせて…。

 毎年…クリスマスにはケーキが貰える…。
普段は食べられない美味しいケーキ…。

 前の家に居た頃…そう…バターケーキの頃…オカンが○○ちゃんにも…とケーキをのせた皿を持って外に居た鼻黒のところへ行った。
オカンがケーキのきれっぱしを箸でつまんで鼻黒にやろうとすると…鼻黒は人間の子供のようにあ~んと口を開け…ひと口ひと口箸で食べさせて貰った…。

 ぱくっと食いつくのではなく…あ~んと…。
人間みたいだわ…オカンは今でも思い出して笑う…。


 晩年…鼻黒は冬になると風呂の湯沸しタンクのある勝手口の中に入れて貰って夜を過ごした…。
其処は外よりはずっと温かくて時々誰かが来て触って貰える…。

 勝手口の扉の内側に好みの形に毛布を整えて眠る…。
風も吹かないし…雪も降らない…温かい家の中で春まで過ごした…。


雪が降ったよ…鼻黒…。
明日積もっていたら…森へ行こうか…。

 お前が雪の中を駆けて行く姿はなかなか格好いいよ。
芝には雪がよく似合う…。

 だけど…うさぎに夢中になって雪の中でこけるなよ…。
埋もれちゃったら…見えないよ…。

なにせ足が…短いんだから…。



 


続く…。

ティッシュがどんどん減っていく…!

2007-02-24 16:40:00 | ひとりごと
 も~あかんっ!
今朝から全然目が利かん…。
くしゃみ…くしゃみ…くしゃみの連続…。

 誰や…大気をこんなにしてしもうたのは…?
花粉が原因やったら…昔の方がもっと多かったはずや…。
草も木も今よりずっと仰山あったやんか…。

 あ~鼻が痛い!
頭痛い…。

 蒲団は天日に干されへん…。
大好きな御陽さんの匂い返してくれん…?
ぬくぬくの蒲団返してくれん…?

温かい夢を返してくれん…?

静かな夜を返してくれん…?

薬なんか飲みたないわ…!
美味いコーヒーの一杯も飲んだ方がましやんか…。

なんで薬飲まなあかんのや…。
そんなん…なんの解決にもならへん…。

飲まんで済むようにして欲しい…。

風をきれいにして欲しい…。
咳が出んようにして欲しい…。

 けど…車には乗りたい…。
乗らんとおれん…。
困ったもんや…。



…とまあ…そんなわけで…本日は続きを書こうにも頭がプッツン状態であります。
もっとひどい時もあるから…まだ良い方なんだけど…。
目が利かないのがつらい…。

ディスプレイ見てるとしょぼしょぼしてくるし…渇いて痛いし…。
ティッシュは家族ぐるみで使うからどんどんなくなるし…。
花粉症はいいことなし…。

明日は用があって出かけなきゃならないんだけど…風がないといいなぁ…。
くしゃみしながらの運転は怖くてね…。

doveと同じく花粉症に悩む皆さん…お大事に…。



運動神経ゼロ犬…(其の七 鼻黒の春と夏)

2007-02-23 17:37:17 | 運動神経ゼロ犬
 早朝…オカンが雨戸を開けると待っていたかのように…ウァゥォン…と挨拶…。
どうやら…おはよう…と言っているらしい…。

前の家と違って丘陵地の新しい家では、鼻黒に声をかけてくれるような近所のおばさんたちや子供たち…工事のおじさんたちも居ない…。

昼間はたったひとりで留守番をしている…。
大概…昼寝…。

 小屋に敷いてある毛布を引っ張り出して干し…その上で自分も干さっている…。
遮るものもなく天日干しされた鼻黒の毛は…毛並みが悪くてぞこぞこだが…それでもふうわりと温かい…。


 会社と自宅が林を抜ける道一本で繋がり、眼と鼻の先の距離になったこともあって、丘陵地へ来てからの散歩は親父の日課になった…。

 それでも休日の散歩には…親父と子供たちの中の誰か…とが連れ立って出かけることもよくあった…。

 人けのない丘陵地の原っぱでは…鎖を外して自由にさせてやることができた…。
鼻黒はこれ幸いに原っぱのど真ん中を突っ走る…。
縦横無尽に駆け回る…。

 時折…ゆっくり歩いている親父やdoveの脛の辺りをするっと掠めるようにして駆け抜けていく…。
小さな身体中に満ちる喜び…開放感…笑顔…溢れさせて…。

見ていて胸が空くほど小気味良い走り…。

 足が短いだけに春の散歩は草花の間を抜ける格好になるので…戻ってきた時には鼻黒の黒い鼻が花粉にまみれていることもある…。

なんとも可愛い…。


 家族の休日は鼻黒にとって盆と正月のようなもの…。
誰かかんかに遊んで貰えて嬉しそうだ…。

 誰も家から出て来てくれないと…サッシの向こうから気が気じゃなさそうに真剣に人の動きを眼で追っている…。
そんな眼をされちゃ触ってやらずには居られない…。

 町中とは違って丘陵地にはダニが多く…鼻黒の身体には血を吸って膨れ上がったグレーの玉がいくつも食いついていた…。
小さいものは海老茶の小型の蜘蛛みたいなものだが…血を吸うと1㎝以上にもなる。
それが身体中にいっぱいくっついている…。

 鼻黒と遊んでやるたびにダニを取って潰してやるのだが…あまりに数が多くて閉口した…。
これだけ血を吸われていたら気持ち悪いだろうなぁ…。
 しかもこれらのダニたちはしっかりと皮膚に喰らいついている…。
本当に嫌な奴等だ…。


 夏になると…自分で穴を開けて作った乳母車の別荘に移動…。
ボロボロの乳母車は案外風通しがいいようだ…。
屋根代わりに乳母車から小屋へ渡した板があるので、中は丁度日陰になっているから、格好の昼寝場所なんだろう…。
 
 暑い日が続くと鼻黒も食欲がなくなる…。
犬も人間と同じで、あまり暑いと夏バテする…。
何しろ毛皮を着ているからなぁ…。

 その毛皮を通してでも薮蚊は襲うらしく…いつも首の辺りを後足で掻いていた。
蚊取り線香を焚いてやっても…それほど効果は上がらないみたいだ…。
ないよりはましというところか…。

 素麺を汁がけにして与えてやると口当たりが良いのかつるつると食べる…。
ラーメンは嫌いだが素麺はわりと好きなようだった…。

 嫌いと言えば…韮…韮粥の韮だけ残して米だけをきれいにたいらげた。
舌だけ使ってよくまあ…と感心するほど…。

 二匹目の犬の時に初めて知ったのだが、韮だの葱だの玉葱だのは犬には食べさせてはいけない野菜なのだそうだ…。
分からんままにいい加減な餌を食べさせて可哀想なことをした…。

 ペットの餌や躾けに世間が眼を向けるようになったのはまだ最近のことで、ちょっと前まで、犬は味噌汁御飯、猫は鰹節御飯が定番だった。
今時の愛犬家が聞いたら目を剥きそうな話だ…。

 親父と子供たちが川遊びに出かける時にはお供をすることもあった…。
車酔いしながらも一緒に行きたいらしい…。
雨や水溜りが嫌いなくせに…川では平気で泳ぐのが不思議だった…。


 秋風が吹く頃…オカンが小屋の中の敷物を増やしてやった…。
新しい…と言っても古毛布など人間のお下がりだが…敷物が小屋に入ると…悦び勇んで小屋に飛び込み好みの形に敷き直す…。
犬にも好みの寝心地…があるようだ…。

 これからだんだん寒くなるなぁ…鼻黒…。
雪が降ったら…森へ行こうな…。
森の冬を見つけに行こうな…。





続く…。

続・現世太極伝(第百十四話 動き出す…。)

2007-02-22 11:50:00 | 夢の中のお話 『続・現世太極伝』
 すやすやと眠っている子供たちの方をノエルはじっと見つめていた…。
西沢のために産んだ吾蘭と来人…今のところは兄弟の間に何の問題も起きては居ない。
それでも…絶えず不安はつきまとう。
このまま無事に…仲良く育っていってくれるだろうか…。

ノエル…。

 不意に西沢が子供部屋に入ってきた。
滝川が怪我をしてからノエルはほとんど子供部屋で寝ている。
西沢の落ち込みが激しくて、ふたりの間に居るのがつらかった…。

 最近ちょっと持ち直して、毎日どこかへ出掛けて行っているようだけれど、それでも西沢のベッドにはなんとなく戻り難かった…。

 ベビーベッドを片付けてしまったので、吾蘭と来人が大人用の柵付きベッドで眠っている。
ノエルは床に大き目のマットレスを敷いてごろ寝をしていた。
西沢の大きな身体が潜り込んできた時、久々に西沢の肌の温もりを感じた…。

 「クルトは…まだ風邪気味なの…? 」

西沢はそう訊ねた。
ノエルがここに居るのは来人の風邪のせいだと思っているようだ…。

 「もう…治ったみたい…。 今日は祖母ちゃんと公園へ行ったらしいけど…今のところ喉も鼻も大丈夫だから…。 」

そう…と西沢は微笑んだ…。

 「北殿から…アランとクルトの話を聞いたよ…。
クルトは…アランを止める役目を背負って生まれてきたんじゃないかって…。 
そう言っていた…。 」

クルトが…?

ノエルは驚いたように西沢を見つめた。

 「宗主方の主流の血を引く者は、生まれ持っている力が強大過ぎて、場合によっては自らの抑制力がそれに追いつかなくなるのだそうだ…。
強い力を持つ子供たちは幼い頃から自分を抑え、穏やかに過ごせるように修練するらしい…。

 僕の場合…一族から離れて育ったために思うように修練ができなかった…。
相庭は懸命に指導してくれたんだが…環境的に無理があって…。

 それに…御使者になる前の僕は自分が裁きの一族の主流の子だなんて知らなかったし…そういう家門があることさえ信じてなかった…。
祖父や養父が僕を利用するのは…どこか大きな一族の血を引くからだとは思っていたけど…。

 正体も明かさずに懸命に僕を護り育ててくれた相庭に感謝しているよ…。
相庭が居なければ…僕はとうに壊れてたからね…。
子供の頃は相庭が…少し成長してからは恭介がずっと僕の抑制装置だったんだ…。

 だから…恭介を失うことは…僕にとっては最大の恐怖…。
歯止めの効かなくなった僕が周りに及ぼす被害を考えると…震えが来るくらい…。

 お伽さまも…いざという時には宗主の抑え役を務めるらしいよ…。
宗主は僕よりはるかに歯止めが効くので、宥め役に近いということだけど…。」

宥め役…お伽さまは…宗主のいい人ってだけじゃなかったんだ…。

ノエルは子供たちの方へ目を向けた。

 「この子たちは兄弟で…大きな荷を背負うことになるんだね…。
なんか…可哀想…。 」

そうだな…と西沢は切なげに頷いた。

 「すべては…僕のせい…だよ…。 
僕が望まなければ…この子たちも生まれてはこなかったんだ…。
きみももっと自由に生きられたのにな…。

 でもね…ノエル…僕はこの子たちに会えて本当に嬉しかった…。
きみのお蔭で…やっと本物の家族を得られて…最高に幸せ…。 」

 幸せ…と…どんな時でも西沢は言う…。
もしかすると…そう自分自身に言い聞かせているだけなのかもしれない…。
壊れてしまわないように無意識に暗示をかける…僕は幸せだよ…と…。

 「紫苑さん…なんでもかんでも自分のせいにしちゃだめ…。
紫苑さんの傍に居たいと願ったのは僕の方でしょ…。
赤ちゃん…産むって決めたのも僕自身なんだからね…。 」

 ノエルの言葉に…西沢はまた微笑んだ…。
大人になったノエル…出会った頃のノエルはもう…どこにも居ない…。
忘れかけていた悲しみが再び心に甦って…西沢の顔を曇らせた…。

 「いつか…きみが居なくなる日が来る…。
ずっと…そう思っていた…。 覚悟も決めてた…。
その日が来たら僕は笑って…ここからきみを送り出してあげるつもりだった…。
きみが幸せになれるように…。

 でも今は…その日が来ないことを祈ってる…。
子供たちのため…なんて言わない…。 僕のために…。 」

僕の我がままだけどね…と西沢は自嘲した…。
ノエルはにっこり笑ってそっと西沢に身を寄せた…。

 「まだそんなこと言ってる…。 困った人だなぁ…。
ずっと傍に居るって…約束したでしょ…。 」

何処へも行かない…。 だって…考えられない…。
紫苑さんの居ないところだなんて…。

 「僕は十分幸せだよ…紫苑さん。
ここに居れば…僕は誰にも嘘をつかないで済む…。 
 紫苑さんは僕のこと心から大切にしてくれてるし…有り難いと思ってる。
たとえ…紫苑さんにとって…僕が一番の存在じゃないとしても…。 」

 そう…それは最初から分かってはいた…。
当の本人が気付いていないだけで…。
いつもそう…誰に対しても…紫苑さんは鈍感だよ…。

 「大丈夫…そんな日は来ないよ…。 
でも…浮気だけは覚悟しておいてね…。 お互いさまだけど…。 」

西沢は噴出した…。
笑いながらノエルを抱きしめた…。

分かった…。
もう…考えないようにするよ…。

耳元で囁く声が温かくノエルを包んだ…。


 
 仲根がその店に到着したのは約束の時間を少しだけ過ぎた頃だった…。
店の駐車場から急いで駆けて来たので…扉の内側に入った時…すぐには言葉が出ないほどだった…。
 
 季節の花がさり気なく飾られた落ち着いた雰囲気のコンパートメントで、西沢は仲根が現われるのを待っていた…。
仲根の姿を見ると…あの人懐っこい笑みを浮かべた…。

またまたまた…兄貴…そのにっこり…たまらんぜぇ…。

 「お待たせしました…。 」

そう言って仲根は頭を下げた。

 「どうぞ…掛けて…。 御免ね…忙しいとこ呼び出したりして…。 」

なに…構いませんよ…と言いながら仲根は西沢の向かいの席に腰を下ろした。

 店主が仲根のお茶と…頼んであったコースのお通しを運んできた…。
相庭家の経営するこの店は和洋折衷の創作会席料理を売り物にしていて…肩の凝らない客の持て成しなどに利用する人が多い…。

 お飲み物はどうなさいますか…と店主が訊ねた…。
西沢が好きなものを…と勧めるのを…仲根は下戸なので…と辞した…。
仲根がいける口なのは知っていたが、まだ仕事があるのだろうと西沢は察した…。

 「恭介が…写真を撮るんだ…。 」

店主が行ってしまうと…前置きもなしに西沢が話し出した。

 「滝川先生が…? だって…まだ…眼が…。 」

驚いたように仲根は言った。

 「そう…見えてないわけじゃないけど…MRI画像でも見ているような状態…。
とてもひとりで撮影は無理…。
 若いスタッフと組んで…より巧く撮影する訓練を始めた…。
集めたデータを頼りに…本番を…という計画なんだが…そんなに簡単にいくものじゃない…。 」

西沢はフーッと溜息をついた…。

 「データ…ですかぁ…。 
在り来たりの写真なら撮れるでしょうが…先生級の作品となると…難しいですね。
で…俺に何を…? 」

仲根は窺うように西沢を見た…。

 「きみは見たままをストレートに人に伝えることができる…。
瞬間的に的確に…。
恭介が被写体を見る時の…眼になって貰えないだろうか…?
データに頼るよりはずっと生きた写真が撮れるはずだから…。 」

滝川先生の眼に…ですか…?

西沢の申し出に仲根は戸惑った…。

できないことは…ないかもしれないけど…。

 「これは…治療の一環でもあるんだ…。
きみが恭介に送る像が刺激となって…能力のスイッチが切り替わってくれるんじゃないかと…僕は考えているんだが…。 」

時間のある時だけでいいんだ…訓練段階から協力して貰えないだろうか…。
勝手なお願いで…申しわけないんだけど…と西沢は遠慮がちに言った…。

 相変わらず…控えめな人だなぁ…。
特使の権限を以って命令すればいいのに…と仲根は思った…。

 滝川の治療については協力を惜しむな…と宗主からも通達が回っている…。
西沢が仲根を使うにあたっては…遠慮する必要など何処にもないのだ…。

 「分かりました…。 大原室長と相談して…滝川先生とも時間を合わせます…。
俺にできるだけの協力はさせて頂きますから…。 」

仲根がそう返事をすると…安堵したように西沢はまた微笑んだ…。

 兄貴に…そんな顔されて断れるやつぁ居ないよ…。
う~ん…これでまたしばらくは兄貴とお仕事…何となく…ラッキー…。

仲根は内心ほくそ笑んだ…。



 その頃…西沢の本家ではちょっとした騒ぎが起こっていた…。
西沢が土地を物色しているらしい…という情報が不動産屋を通じて養父祥の耳に入ったのだ…。
祥はすぐに息子たちを呼び寄せた…。

 「そんなに心配要りませんよ…お父さん…。 
子供が増えたから…あのマンションでは手狭になってきたのでしょう…。
紫苑が西沢家を出て行くなんて有り得ないことですよ…。 」

話を聞いて怜雄が笑った…。

 「そんなに心配なら…いっそこちらで建ててやったらどうです…?
紫苑は何れ設計事務所か建築屋を訪ねるでしょうから…そちらに手を回して…紫苑の好みの家を建ててやればいいんですよ…。 」

手は…とうに回した…と祥は答えた…。

問題は紫苑がすんなりこちらの申し出を受けるかどうか…ということだ…。

 「お父さん…あのマンションを僕の新居にするから…という理由を付けて新しい家に移らせたらどうです…? 」

思いついたように英武が言った。
英武は来年…ようやく千春と式を挙げることになっていて…新居を選んでいる最中だった…。

 「新築マンションを買おうと思っていましたが…あの部屋なら環境も設備も十分ですし…なんと言っても勝手が分かっていますからね…。 」

それはいいかもしれん…。
それなら…紫苑も断りきれまい…。

祥は満足げに頷いた。

 西沢が木之内家に戻るようなことがあれば、祥としては養父の面目をなくすことになる。
そればかりか…族長会や連携組織に於ける西沢本家の信用問題にも関わってくる。
孫の吾蘭が木之内家を継ぐのは仕方ないとしても…西沢だけはなんとしても手放すことはできなかった…。



 西沢のスケジュール表の中に…急遽加えられた幾つもの新しいスケジュールを確認しながら…玲人はあれこれ予定を算段していた…。

 「実は…紅村先生からちょっとした申し出があったんだよ…。
仲間内でコラボ作品展やらないかって…。 」

 突然…西沢がそんなことを言い出したので…玲人は睨んでいたスケジュール表から顔をあげた…。

 「コラボって…作品持ち寄りで開くってことか…? 
聞いてねぇぞ…そんな話…。 」

 繋ぎ屋玲人は訝しげに訊ねた…。 
西沢の仲間内…と言えば…写真家の恭介を初め…華道家の紅村旭…作家の花木桂…イラストレーターの田辺…画家の須藤…ディレクターの金井…宝飾彫金の輝…等々。

 「職種が多過ぎて煩雑だなぁ…。 どうまとめるんだよ…。 」

エージェントの自分が知らないうちに…紅村が直に仕事の話を持ち込んだのは少々気に入らなかった…。
玲人の父親…相庭の時には紅村も相庭にかけあっていたのに…。

 「たまたま…食事の席で出た話だ…。 
恭介が治ったら…ってことで…。
まだ…恭介が写真を撮ることは話してないんだけどね…。 」

まとめるのは金井の得意分野だろう…?

そう言って西沢は笑った…。

何にしても…恭介が復活しないことにはなぁ…。

 「共同作品を作り上げるんだそうだ…。 それぞれの担当を決めて…。
夢みたいな話だけど…案外…面白いかもな…。 」

楽しげに話す西沢を尻目に…玲人は肩を竦めた。

紅村の持って来た話じゃ…まず…儲けはないな…。

スケジュール表に目を戻しながら…フッと諦めたような溜息を吐いた…。





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運動神経ゼロ犬…(其の六 怖いよ~っ!)

2007-02-21 09:52:00 | 運動神経ゼロ犬
 鼻黒は打ち上げ花火が嫌いだ…。
遠くであってもパンッとかドンッとか言おうものなら…きゅ~きゅ~ぴ~ぴ~騒ぎ出す…。
丘陵地に新しく建てた家は隣町に近いので…隣町の打ち上げ花火の音がよく聞こえた…。

 小屋を庭との境の土留の上に置いた関係で、鼻黒は家の中の様子を窺い知ることができ、サッシをあけて欲しい時などは前足を硝子にかけて後足立ちになり、カリカリッカリカリッと両足交互に引っ掻いた…。

 花火の季節には鼻黒にとって…もっとおっかないものがやって来た…。
ドゴォォーン…ガラガラ…ドッシャーンッ! 
大きな音がするだけではない…。
鼻黒の嫌いな閃光や雨を連れてくる…。
バキバキバメキメキ…ズズズズッ…ズガガーンッ!
周りに高い建物のない丘陵地の雷は音も光も効果抜群…。

 前の家も大きな道路を隔てた向こう側に鉄塔が建っていたから…かなりの轟音が響き渡ったが…町中だけに車などの騒音と混ざり合って少しは緩和されていた…。  

 台風なら家の中に入れて貰えるが、雷くらいでは迎えに来て貰えない…。
ことに昼間はみんな出かけてしまって居ないから、なおさら誰も来てくれない…。

 ならば…小屋の中で縮こまっているかというと…怖過ぎて…できるだけ家族の匂いのする家の方へと近寄り…結果…ずぶ濡れになっている…。
中に居れば嫌いな雨に降られないで済むものを…。

 その日もひどい雷だった…。
仕事から帰ってきたオカンがいつもどおりに居間に入ると…なんと…鼻黒が居る…。
 見ればサッシの硝子が二枚割れ…床に散らばっている…。
鼻黒はその中で心細げにキュ~キュ~言っていた…。

怖かったよ…怖かったよ…。

オカンは一瞬…考えた…。

えらいこっちゃ…いくら掛かるんだろう…。
サッシのガラス代…二枚分…。

オカンと一緒に帰ってきた末の弟が慌てて鼻黒に駆け寄った。

 「大丈夫か…○○ちゃん…? 怪我しとらんか…? 」

口の中を切ったらしく鼻黒は血を流していた…。
末の弟は心配そうに鼻黒を撫で撫でした…。

そうかそうか…怖かったんかね…。

修理代…払う方と払わん方のこの違い…。
まぁ…分からんでも…ないけど…。

 鼻黒は雷に怯えて分厚いサッシの硝子を二枚叩き割り、さらに噛み割って穴を広げ、何とか家の中に上がり込んだのだった…。
どれだけ必死だったかが察せられる…。

オカンたちが帰ってきたのでほっとしたのか…十分撫で撫でして貰ってから鼻黒は小屋へ戻った…。

 犬も長年一緒に居ると…やって良いことと悪いことを少しは区別する…。
硝子を割ったことは悪いことだと承知はしているようで…叱られるんじゃないかとちょっと上目遣いに様子を探っていた…。
けれども誰にも叱られず…みんなに大丈夫か?…怪我ないか?…と訊かれただけだった…。

 鼻黒の場合、それで図に乗るということはなく、その後は勝手に家の中に入ることもなく…一段下の踏み石のところにちょこんと座っているか…小屋に向かい合わせの乳母車の底に自分で穴を開けて潜り込みハンモック代わりにして寝ていた…。
言ってみれば…自作の別荘持ち…犬だけど…。

 修理に来たガラス屋さんが…ニタニタ笑っている…。
硝子が割れた原因は…親父とオカンの夫婦喧嘩だ…と思っているのだ…。

 喧嘩じゃなくて…雷が怖いもんで犬が割ったんだわ…とオカンが説明しても聞かない…。
ガラス屋は…こんなもん犬が割るわけないって…奥さん…なんかぶつけよったろう…と言う…。
こりゃぁ夫婦喧嘩だわ…。

○○ちゃんのお蔭でとんだ濡れ衣だわ…と…オカンは苦笑した…。
ガラス代金は○万円…。

 言われて見れば…分厚いサッシの硝子を割るなんてことは…怪我を覚悟で体当たり或いは足蹴りにするか物でも使わない限り…つまり割る気で割らないと人間でも…なかなか…。

 まして小さな鼻黒が…体当たりしたぐらいじゃ…簡単には割れない…。
恐怖に駆られて相当なバカ力を出したんだなぁ…。
可哀想に…痛かったな…。

 痛くても痛いって言えない鼻黒…。
撫で撫でされれば…それでもにこにこ…すりすり…。

少しでも近付こうとお尻を向ける…と親父やオカンは言うが…dove的には秘かにマウンティングの姿勢だと考えている…。

いや…マウンティングは結構…遠慮しとくよ…。
doveは犬じゃないんでね…。






続く…。

今日の一品…雑魚紫蘇若布…。

2007-02-20 16:38:00 | 簡単手抜き料理
 鼻黒の続きを書いたのだけれど…ちょっと確認したいことがあって…取り敢えず…別の記事にします…。

 dove家の健康食…。
雑魚紫蘇若布(じゃこしそわかめ)…って食材そのまんまだし…。
酒の肴…おかずの一品…お握りの具…に使えます…。

 この手のものは、生の大葉を刻んで食す直前にまぶす方が風味もいいし美味しいのですが…それが手間…という方や、時間を置くと水気が出る…という方…どうも生は嫌い…という方…お子さんが食べられない…そんな場合のために市販のゆかり…を使っています…。
塩気のある梅干でもいいですけど…ちょっと風味が変わります。

単なる手抜き…。

そうとも言いますが…それは置いといて…とても美味しいです。

雑魚は使う前に一度熱湯にさらして置いた方が臭みが取れます。

乾煎りするよりは…少量の油で炒める方が美味しい…。

好みでコショーを入れる他はまったく調味料は要りません…。

ちりめんじゃこの塩気とゆかりの塩気で十分…。

 ゆかりもだめ…という方は代わりに卵を溶いて炒めてください。
じゃこ玉わかめも…美味しいですよ…。
その場合は少しだけ塩加減をしてくださいね…。

あっという間の一品…卵バージョンで二品…如何でしょうか…?




誕生日プレゼント貰っちゃった…。

2007-02-19 17:15:00 | ひとりごと
 夕べ夜遅く…塾から帰ってきた娘たちがパソコンの前にへばりついているdoveのところへ来て大きな包みを渡した。

ブルーの包み…紅いリボンつき…。

友だちに何かプレゼントすると言っていたから…その報告かと思ったら…doveへの誕生日プレゼントだった…。

ちなみにdoveの誕生日は一日で…かなり過ぎてはいるのだが…それでも友だちの物を買うついでに思い出してくれたらしい…。

赤唐辛子のパウダービーズクッション…腹当に丁度いいサイズ…。
メインのでデスクトップPCではなくサブのノートPCを使う時は床に座るので…これがあると…体勢がとても楽である…。

誕生日は嬉しくないが…プレゼントは嬉しい…。

去年はTシャツと靴下だった…。

 以前、赤唐辛子は幸運の御守りで厄除けにもなる…ということを聞いたので、中国製品を扱っているお店で、ちっちゃな唐辛子がたくさんついた可愛いアクセサリーを買ってやったことがある…。

それで…doveは赤唐辛子が好きだ…と思っていたようだ…。

この齢になると特に誕生祝もしないので、淡々と誕生日を過ごしたdoveだが、二週間ちょっと遅れの誕生日を祝って貰った…。
有難うね…ふたりっこ…。