童話と絵本の会

楽しい童話や絵本を集めています。気にいった童話や絵本があればお知らせください。

童話と絵本の会 2017.04.21 くじゃくの はなび(1~4完)

2017-04-21 10:14:44 | カ行の絵本
2017年 4月 21日(金)曇り 13.5℃ 69%RH am7:35
童話と絵本の会の準備をしています。 お気に入りの童話や絵本があれば教えてください。

今日の絵本
_くじゃくの はなび (1~4完)
__中国のむかし話  文 那須田稔 絵 井江春代 山本まつ 市川禎男 中尾彰 安泰 
__1967 研秀出版株式会社 
__御器所教会蔵書 

むかし、もりの なかに、
くじゃくせんにょと よばれる、
やさしい まほうつかいが おりました。
くじゃくせんにょの ふしぎな ちからで、
もりは、いつも、のどかな はるのよう。
けものたちも、みんな なかよく
くらして いました。

「あの せんにょさまのように、
うつくしく りっぱに なりたい。」
と、もりに すむ くじゃくたちは、
いつも おもって いました。
「そうだ。せんにょさまに、
まほうを おしえて もらおう。」
くじゃくたちは、そろって
せんにょさまの ところへ でかけました。

「おねがいです。どうか
まほうを おしえて ください。」
すると、くじゃくせんにょは
いいました。
「こんや。三じに、ここに
あつまりなさい。
おまえたちの うちで
いちばん すぐれた ものを
ひとりだけ、でしに
しましょう。」

くじゃくたちは、かえって くると、
それぞれ、うつくしく きかざって、
「じぶんこそ、いちばん りっぱだ。」
と、とくいに なって います。
けれども なかに 一わだけ、
からだが ちいさく、はねも
よごれた くじゃくが いました。
いくら ごしごし あらっても、
すこしも きれいに、
ならないのです。
みんなから、「ちびくろ」と
ばかに されて いました。
「ぼくなど、とても
せんにょさまの おでしに
なれっこ ないや。」
ちびくろは、かなしそうに
ためいきを ついて
もりの そとへ
とんで いきました。

もりの そとは、
たいようの ひかりで、
もえるような あつさです。
「あつくて、しにそうだ。
たすけて くれ。」
どこかで、こえが、しました。
みると、むこうの みちに、
おじいさんが
たおれて います。
ちびくろは、しっぽの はねを ぬくと、
おじいさんを あおいで あげました。
すると、ふしぎ。さあっと、すずしい
かぜが ふいて きて、おじいさんは、
たちまち げんきに なりました。
「しんせつな くじゃくさん。ありがとう。」
ちびくろは、うれしく なって、
また とんで いきました。

しばらく いくと、こんどは、
おばあさんが ないて います。
「おばあさん。どうしたの。」
「めに すなぼこりが はいって、
なんにも みえなく なって
しまったんだよ。」
「それは たいへん。」
ちびくろは、やわらかい はねを ぬいて、
おばあさんの めを、そっと なでて あげました。
すると、ふしぎ。おばあさんの めが、
ぱちっと ひらいたでは ありませんか。
ちびくは、びっくりしました。
そして、とても ゆかいに なって、
また、 どんどんとんで いきました。

一けんの こやの まえまで きた とき、
なかから、おじいさんと おとこのこが
でて きて いいました。
「はやく にげなさい。くじゃくさん。
おうさまの へいたいに つかまるよ。」
「え、どうしてさ。」
「おうさまが、くじゃくの はねで、
ばしゃの ほろを つくれと
おっしゃるのだ。 だが、わしは、
そんな むごい ことは できん。
わしが ことわると、おうさまは おこって、
わしを ろうやに いれると いうのだ。
わしは つかまっても いいが、
おまえは はやく にげたほうが いい。」
おじいさんは、かなしそうに いいました。

ちびくろは、おじいさんの はなしを ききおわると、
だまって、からだの はねを ぜんぶ ぬいて、
おじいさんに わたしました。
「どうぞ これで、ばしゃの ほろを こしらえて ください。
さようなら、おじいさん。」
ちびくろは、また、げんきよく かけて いきました。
あの おじいさんたちが
しあわせに なれると おもうと、
ちびくろは、まるはだかでも
すこしも さむく ありません。
やがて、よるに なりました。

あかりの ついて いる、一けんの いえが ありました。
ちびくろは、そっと、のぞいて みました。
ベッドには、びょうきの おんなのこが ねて います。
「おかあさま。おまつりには、わたしも はなびが みたいわ。」
「はやく、げんきに なって、いっしょに みましょうね。」
ちびくろは、そっと なみだを ふきました。
ちびくろは、おんなのこを なぐさめて あげたいと
おもいましたが、どう しようも ありません。
しょんぼりと、もりへ かえって いきました。
くじゃくたちは、ちびくろを みると、いいました。
「あいつを みろよ。まるはだじゃ ないか。」
ちびくろは、はずかしくて、いわの かげに かくれました。
やがて、よなかの 三じです。さっと ひとすじの ひかりが さして、
くじゃくせんにょが あらわれました。
さあ、だれが せんにょさまの おでしに えらばれたでしょうか。

くじゃくせんにょは、いわかげで ふるえて いる
ちびくろを、やさしく だきあげました、
「おまえこそ、わたしのでしです。さあ、いって、
びょうきの おんなのこを なぐさめて おやり。」
すると ふしぎ。はだかの ちびくろは、
きらきらと かがやいて、そらに まいあがり、
うつくしい はなびに なったのでした。
 
御器所教会  ここをクリックすると、きよらかなパイプオルガンの音とともに、キレイなホームページが開きます。
ぜひご訪問ください。

   
御来訪ありがとうございます。
『育児』 ジャンルのランキング
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 童話と絵本の会 2017.04.11... | トップ | 童話と絵本の会 2017.04.22... »

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL