京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

あかざる

2016-10-08 15:50:17 | 日記
 あかざる
    金澤 ひろあき
「あかざるが出た!」
 私が小さかった頃住んでいた福岡の山の中の集落で、この話が広がった。
 「子どもは山の中へ行くな。」
 「大人も一人では山の中へ行くな。」
 近所の大人達は真顔で伝言した。
 「あかざる」は文字通りの猿だが、巨大なのだ。ちょうど二階建ての家ぐらいの背丈であるらしい。
 若者達が立ち上がった。消防団、青年団の男達が、手に木刀や鎌などを持って、あかざる退治に向かった。
 一行は山の入り口まで来た。そしてそこに立ち止まった。
 「あかざる、出てこい。」
 気勢をあげたが、進まない。日が落ちたので、そこで解散となった。
 あかざるのうわさもそれから全く出てこなくなった。
  夕焼けにまぼろしを見てもう終わり   ひろあき
ジャンル:
文化
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