京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

長岡天神4月句会の記(2017年)

2017-07-18 11:58:51 | 日記
長岡天神4月句会の記
         金澤 ひろあき
 今年の春の歩みは遅く、三月末にまだ梅が残り、桜はほとんど見かけませんでした。
 さて四月は、入学、転勤、就職で、人が多く動く季節です。最近、入社式に保護者が来ることがあるそうな。三十年ぐらい前に就職した私達の頃には、考えられなかったことです。
 四月一日の電車の中でも、明らかに入社式帰りの新入社員と、そのお母さんという二人連れを見ました。
  入社式親子そろいの黒スーツ     ひろあき
 さて、4月の長岡天神句会の皆さんの作品です。
  ほたるいか給食に出る地元の子    坪谷智恵子
 地元でとれたとれたてのものが給食に。子ども達は大喜びですね。これが本当のおごちそう。
  三分咲き微笑みかえす子等に似て   岡畠さな子
 ほんとうに、花がわずかに笑っているような、その感じをうまくとらえていますね。
  辛夷咲くおらが役場のなくなりぬ   中野硯池
 過疎化が進んで限界集落。そして廃村。これからの日本がかかえる問題ですね。
  教師と再会する蕎麦屋の打水     野谷真治
 私も教師ですが、この感じよくわかります。教え子が立派な家庭を持っているのを見るとうれしいですよ。
  花冷えの腹筋に効くクシャミかな   青島巡紅
 腹筋にこたえる、あばら骨にこたえる。花粉の時期はつらいですね。
  チューリップ口アングリと日光浴   三村須美子
 「口アングリ」というとらえ方、まさしく・・・という感じです。春たけなわですねえ。
  モクレンの一気に三三七拍子     金澤ひろあき
 一気に開くモクレンを見ていると、手拍子をしているようで。実感をそのまま書いてみました。