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死体から見た葬儀社さん その②

2008-10-05 11:55:05 | お別れのエピソード
霊安室でのつづき・・

お別れのお参りが先生と看護士さんと身内でありまして

病院の人たちは見送る段になりました、以前よりもしもの場合は

汚い(笑)アパートには戻りたくないので、どこかの式場で良いから

火葬だけにして・・・と身内には話しておりました(なぜか、自分の

葬儀社ではなかったのです・・)とりあえず、来ていただいた

病院専属の葬儀社さんの式場へ行くことに話しがついたようです、

やがて、寝台車の中にストレッチャーごと乗せられ、がたごとと

30分ほどで、「見たことある」葬儀社に着きました

お線香もそこそこに打ち合わせの談です、たまたまそこは霊安室のそばに

部屋があり、そこでの打ち合わせです、「ふむふむ・ここなら話しが

聞けそうだ」と頷きましたが、もちろん他の人にはそんな風には

見えません、なんてったって「死体」なのですから、

そしたら、聞こえてきましたよ・・・

「お葬儀はどのようにされますか」・・きたきた・・

身内が「生前から、火葬だけでいいから」と言ってましたから・・・

「火葬だけですか」・・・しばし沈黙・・

「会葬の方がいらっしゃれば困りませんか、身内や親戚の立場と

世間体とか考えられませんか」と誘導的しつもんですなぁ・・・

身内は、それもありますが頑固な人だったから、後であの世に

いったときに叱られそうで・・・

「そんなことはありませんよ」「葬儀をしないで後で後悔する方が

多いもんですから・・」たしかに一理はありますがと身内・・

死体の私は、そこに行って話しをしたいくらいなのに

体が動かない・・・

そうしたら、「では火葬だけですが費用は30万ほどみてください」

と葬儀社さん、う~むぅ・・身内は金持ちではありませんし

私も道楽がしすぎでその30万くらいしか残していませんでした、

「そのほかに、お経をいただくと別に20万」「お花が必要ですから」

花代が5万とか言ってます、そして棺はこちらにしましょう

「最後」ですから・・・+5万・・・なんだ、かんだと合計で見れば

飲食入れて60万ほどに見積もり書がかかれていました・・

私も「見栄を張るな」「火葬だけで棺も安いのでいいぞ」といってはみたものの

口も動かず、聞いてももらえません・・

身内は葬儀のことは何もわからないものですから、私の遺言と

葬儀社さんの言葉とで、少し迷っているようです、

そんなところを見抜いたベテラン葬儀社さんは

「肝心なオハナシが洩れていました」「湯灌はいかがでしょうか」と

湯灌をして、身体をきれいにしましょうと盛んに「営業です」、なかなか

売込みが上手いなぁと妙に感心していたら、身内がトイレに・・・

その間、葬儀社さんの2人は・・

「火葬だけでも、お金をいただかないとやっていけないからね」

そんなささやきをしておりました・・・

以下又の機会につづく・・・
(これは、私が死んだ場合の死体から見た葬儀社さんです)
もちろん、ふぃっ、ふぃっ。ふぃっくしょん・・・です・・


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