どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

レミーのおいしいレストラン鑑賞

2007年07月29日 16時37分33秒 | 映画
面白かったです。ドタバタギャグも洗練されてますし、もはやCGアニメも構えずに観られる時代になったと実感しました。そのCG表現も、毛並みの美しさ、毛先の奧の地肌の表現、濡れた感じ等とても自然です。デザインとしてみても動物や人間の描写も秀逸ですし。ミッキー王国の中でネズミを主人公にした話しを持ってくるのは、ピクサーの地位がとても高くなっているのが判りますね(^_^; 特に面白かったのは巨大ロボットを操縦するかのようなレミーの行動。髪の毛を操縦桿に見立てての操りっぷりは斬新でしたね、ネズミに操られるてのがまた(^_^;

ここから先はネタバレ含みますので、ご注意ください(^_^;

ゲラゲラ笑って観たので、終わった後の満足感は充分にあったのですが…、時間が経つにつれて、どうもモヤモヤした気持ちが残りました。それはやはりもう一方の主人公・リングイニの描かれ方かなと。脳天気でノンポリでさしたる人生のビジョンもなく、今風のフリーターでもイイや的な若者を上手く表現していたとは思うのです。でも何ら努力する事もなく、幸運な出会いだけを享受し、邪魔になれば平気で捨ててしまい、その場しのぎで他力本願的にピンチを脱するだけ…。助けてドラえも~んののび太そのものです。最後までそれでスルリと乗り切ってハッピーエンドです…。

何らかの挫折があって、何らかの人間的成長があればと思いましたが、それは自分が親の立場となり、教訓や道徳観念を欲するオヤジだからなんでしょうかねぇ(^_^; ハッピーエンドでも良いんですけど、その前に何か一つピリリとしたモノが欲しかったです。その役を評論家が担ってしまった感があり、ちょっとブレた変則技をかけられた様な気分。これで良いと思っているのかリングイニ!と叱りたくなる気分でした(^_^;

ネズミのレミーの表現も微妙でしたね。半擬人化と言うか、今までにありがちなミッキーのようにキャラとしての可愛らしさ、親しみやすさはなく、かなりリアルな表現。でも人間の言葉を理解はする。ある意味一方通行的なコミュニケーション。これは向こうのアニメとしては斬新なことかもしれませんね。日本のアニメでは動物は動物として描くことが多いので、観ていてあまり抵抗はありません。でも何か中途半端かなぁとも。それにやはり厨房に大量のネズミが居るのは…気持ちイイ感じがしませんね(^_^;

でもまぁ全体的なデキとしては充分及第ですし、観て損はないです。日本語吹き替えしかやってなかったのがちょっと損した気分でしたが(^_^; まぁ家弓さんとかベテラン声優さんも出演されていたので楽しめましたが。考えてみると私、ピクサーのアニメを劇場で観るのは始めてかと思います。ハイクオリティなピクサーの映像と音声効果を存分に楽しめました(^_^)

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