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RHR リモート運用はどうですか? 日本のアマチュア無線制度にご不満の方へ

2017年07月05日 | 無線室
アメリカから一時帰国している方と話す機会があり色々面白い話がありました。 その中でU.S.A.でのリモート運用は結構面白いなと思ったので紹介しましょう。

その前にW(U.S.A.)での免許取得がいかに合理的になされているか紹介します。
1)ネットでボランティアがやっている試験場を検索し申し込む
2)試験当日はテクニシャン級を受けその場で合否が分かるので、合格していればアドバンス級を受け、合格していればエクストラ級を受ける。 その方は一日で全部OK!!
3)一週間くらいしたらFCC(日本の総通)からメールでコールサインが届き、即オンエアできます。(本人は書類を作ったりは全く不要でVECがFCCに連絡してくれる)
4)バニティー制度で好きなコールサインに変更可能で、これもすべてWeb上で出来、もし希望のコールサインが開いていれば申し込み日時指定されているのでその日に申し込み、他にだれか申し込んでいれば抽選。新しいコールサインが取得できたら即運用可能。

試験はARRLサイトにある問題集を勉強しておけばOK。 試験問題の多くは実際の運用に即したもので、運用前に基本的なことは全部覚えることになるそうです。 免許は10年間有効ですが、その間に法律違反すると免許は永久に取れないので、どこかの国の様ななあなあは無いそうです。 又、全国に監視局が沢山存在し、例えばアドバンス級のハムが7025KHzより下(例えば7010KHz)でオンエアすればFCCに通告されそれ相等の処分されます。 この監視局はFCCから委託を受け毎日各バンドをワッチし、法律を守っているかチェックしているので、VEC試験管からコールサインが届いたらとにかく運用には気をつけなさい、コールサインは必ず英語で適時アナウンスすることと注意されたそうです。

試験から一週間でコールサインがメールで送られて、ではオンエアと言っても集合住宅ではアンテナは建てられず戸建ては単身赴任には維持が大変なのでリモート運用を選んだそうです。 Remote Ham Radio (RHD)と言うサイト(ここを見ると分かりますが、全米にすばらしい設備の局が点在しており、メンバーになると(勿論有料で一分10円程度から50円くらいまであり、利用できる設備によってランク分けされている)。 とりあえず年間100ドルのメンバーになりネットでアクセスすると、西海岸のRHR、東海岸のRHR、カリブ海のRHRなどからパソコンにそのときのバンド状況が手に取るように分かるようです。

その方が当局を訪問されたので実際にネットで北米のRHR数局にアクセスし、JAにアンテナを向け試験電波を出したら結構な強さで入感、カリブ海からも平日の午後イチにも関わらず信号が確認できました。 

いい点は、何と言っても局の管理が不要であること、これは今後断捨離時期に突入する団塊ハムには朗報かもしれません。 問題点はU.S.A.のエクストラ級ライセンスが必要であること、料金がかかること(RHRはビジネスとして存在しています)、英語がある程度できること、位でしょう。 日本では仮にビジネスとして許可されても、免許制度上、リモート局の設備共有でしか許可されないので事実上できません。 全国にボランティア局が沢山あり、設備共有をOKしてくれても3時間以内にリモート設備にいけなければ許可されないので多分無理でしょう。

と、見てくると、断捨離を決意→RHRメンバーになる、その前にエクストラ級ライセンス取得、勿論英語でやり取りが出来ること、であれば日本の局免は廃局にしてRHRで楽しむと言う道が見えてきました。 断捨離検討中のOMも多いと思いますが、HW?

と、書いてきたところで設備を断捨離したハム以外に、日本のアマチュア無線制度にご不満をお持ちの方もアメリカにある有料リモート設備をエクストラ級を取って、勿論日本の局は廃局にして、運用すればストレスフリーの無線ができますよ。是非検討してみては?




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