高齢化時代と椿峰ニュータウン〔７〕

まちづくり活動に参加させていただいたおかげで、高齢の方たちから本音のお話しを伺うことができるようになりました。

お手本になるような健康に過ごされている高齢者の方に、その健康のコツなどを聞いてみたりしております。

やはり食べることと運動が大事だとのこと。

おしゃれとか何事にも積極的な方たちが多いと思います。


先日は、そういった方のおひとりに思い切ってどういうご自分の終末を考えておられるのかと聞いてみました。

這ってでも動けるうちは家で暮らしたい、とのこと。

看護師さんをされていた方なので、実情を考えると高齢者施設というものになかなか身を任せる気にならないのだとか。

人手不足という視点から考えても、できることは自分でする、といった高齢者にならなければいけない時代となって来たようです。



主人が入院していたとき、係の方の就業時間を考えて夕食を早く食べ終えなければいけない、ということができなくて大変でした。

介護の場合、食べたいものをおなかがすいたときに自由に食べられるおいしい食事という工夫が必要かもしれません。


また食べられないときでも無理に食べさせるのがいいのか
検査の数字のために、余命が少なくなっていても食べたいものを我慢しなければならないのか
終末期に、ほんとうに必要な薬はどのようなものか

といったことも課題だと思います。








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高齢化社会と椿峰ニュータウン〔６〕

１０年ほどの地域活動から、ごく小さなところでも変えていくのは容易ではないことを何度か知らされてきました。

買い物定期便という活動に参加しておりましたが、メンバーの高齢化というものに直面し、大きな事故が起きてからこの活動が中止になったりするのは残念だと思い、思い切っての提案をしてみました。以下が今月の買い物定期便の会議での私の提案です。

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買い物定期便の発展的解消について

買い物定期便を中止する理由として
（１） 新規ボランティアが増えていないこと。
（２） 既存のボランティアの高齢化と利用者側の不安。
（３） 利用者の減少。
（４） 高齢化に対応する交通システムへの市の取組みが不足しており、買い物定期便は行政の宣伝に利用されている。
（５） 深刻な事故が発生して買い物定期便が廃業になるのは不幸。勇気ある撤退も考えるべき。

ということをあげました。

・どうしても高齢になってくると足先の感覚が悪くなってしまう、というのが主人の老化を見ておりました感想です。万が一にもスーパー駐車場でブレーキとアクセルを踏み間違えたといったことがあればやめてもらっておけばよかったと後悔すると思いますので、敢えて提案をしたいと思います。
・また急に利用される方が増えたときに断れず、無理をしたりすれば、やはり事故の可能性が出てくると思われます。ご家族を乗せた運転時と比べて、事故の確率は何倍にもなると思います。
・今の状態では、事故が起きた場合、運転された方の保険が適用されるので問題がない、というわけにはいかず、買い物定期便の運用に問題があったといわれても仕方がないと思います。

これだけ長期間にわたって活動を続けてきたことは、誇るべきことだと思います。
この活動で得られたノウハウなどを生かして、高齢化社会の交通システムやボランティア活動を考えていくことは非常に意義深いことではないでしょうか。
例えば、月１回集まって、ほかのニュータウンの状況を調べたり法律を調べたりするような会、あるいは皆様のとっておきの体験をお話しいただく会といったものを始めるのはいかがでしょうか。８０歳を過ぎても参加可能だと思います。

ご検討をお願いいたします。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

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お助けマン活動については、高齢になったメンバーのケガが心配で私が任された時点で止めてしまったという実績があります。

今回の提案はすぐ受け入れてもらうことができず、できるだけ早めに止めてもらいたいので私が活動をやめるということにいたしました。

高齢化社会については、持続的でシンプルなシステムを構築していくことが求められると思います。

ボランティアや小さな組織が主となった場合には、持続可能なものとはならないと感じます。



おそらく、社会を変えていくためには、新しいものを作り出す前に、今あるものをよく検討し止めるという決断がいるのではないでしょうか。

なかなか止められないまま、さらに新しいものを作り出してしまう状態が続いているような気がしております。

また、ほんのわずかにだけ役立つ活動を推奨しても問題の根本的な解決には程遠いことがあります。

その中での小さな成功や失敗の体験の蓄積と共有を生かしながら、大きな課題に取り組む必要性を強く感じております。



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高齢化時代と椿峰ニュータウン〔５〕

こうしたニュータウンで何が必要かというと、今、最も必要なのはホスピスではないかと思ったりします。

ホスピスにふさわしい場所があちこちにあったりします。

季節感が感じられ、子どもたちの声が響くまちに、ホスピスがあってもよさそうです。

至れり尽くせりのホスピスがどこかにはあるようですが、予約がとれないとか利用料が高額だったりするとか。
恵まれた方たちが利用できるところになっているようです。


誰かを看取った人たちが、自分を看取る人がいなかったりする場合が多くあります。


ニュータウンの管理組合では修繕積立金がかなりあるようです。

その一部で低層のホスピスと保育園を建てられないものでしょうか。



ヨーロッパに負けない景観が自慢の椿峰ニュータウンで、
ヨーロッパに負けない終末期の施設と運営
というのはいかがでしょうか。

あきらめずに「終わりよければすべて良し」を目指す必要があると思います。


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高齢化時代と椿峰ニュータウン〔４〕

椿峰まちづくり協議会やその中の買い物定期便部会での会議が合計して月２，３回開かれてきました。

今では、５、６人での話し合いになってしまいましたが、１０年近く続いてきたので、塵も積もれば、ということになるのかもしれません。

毎回、平行線のような話になってしまっておりますが、「社会」をあまり知らない私にとっては、珍しい話に聞こえてしまうということになって、飽きるということはありませんでした。

しかも、世間知らずのうえに聞き流すことができない性格の私がいて、つくづく男の方たちは忍耐強いことだと思ったりしております。
ただし、物事がなかなか動いていきません。

お正月に、働き盛りを迎えた息子たちに活動の話を聞いてもらったりすると、男社会を知らない私の発言はとんでもない発言として聞こえるとのことです。

ところが、昨年から参加したパル生協の地区会での会議では、３０代から６０代までの主婦ばかりで、ひとりひとりが活発に発言し、それなりの行事がどんどん実行されていっております。

主婦といわゆる実社会では、異質の時間が流れているような気がしております。


今、たとえば自治体でされているような仕事は、整理されて大半をコンピュータがこなしていくことになるのかもしれません。

むしろ主婦が引き受けている仕事で、人手不足が深刻になってくることでしょう。

つまり「実社会」というものが大きく変わるのではないか、と思うわけです。



将来、どういう仕事が有望かということはかなり難しいことだと思います。
有望な仕事で過労死となっても困ります。

これからの仕事とはどういうものか。その仕事の分配や報酬のあり方といった議論があってもよいかと思います。


保育や介護の仕事について、自分の子どもをその保育園に入園させて、あるいは介護の必要な家族をその施設に入れて、その中で働くといったことがどんどんできるようにしていく。

無理をしないで両立できる働き方はどうしたらできるのか、恵まれた職場よりも、恵まれない職場のほうを先に考える。

といったより具体的な議論が求められるのではないでしょうか。

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高齢化時代と椿峰ニュータウン〔３〕

主人の仕事先が西武国分寺線にあり、また緑の多い環境だということで椿峰ニュータウンを選びました。

日本新都市開発という会社については後になってから知ることになりましたが、
鳩山ニュータウンなどの開発を手掛けた実績がある、とのことでした。


おそらく鳩山ニュータウンも同じような経過をたどっているのではないでしょうか。
先行の事例から、ヒントをもらえるのかもしれません。

鳩山町HPから「鳩山で暮らす」は　こちら
鳩山町では空き家の実態調査が行われるようです。

なお、日本新都市開発株式会社は２００３年に特別清算という形となり、椿峰ニュータウンの管理は変わっております。
現在、同じ名前の会社があるようですが、以前の会社とは異なっておりますことをお断りしておきたいと思います。

私は、１０年ほど前に当時の椿峰まちづくり協議会の杉村房彦先生からまちづくり活動にお誘いがあって多くの方からいろいろとご指導をいただいたことを感謝しております。

私の都合のよい想像ですが、私の世間知らずでの発言を封じるのではなく生かしていくことを期待してくださったように思えるのです。
実際のところ、地域活動では、多くのしがらみがあって不合理な面が多く残っています。

古い自治会では、懇親会なり慰労会があって酒席が設けられたりすることが多く、若い人たちは自治会をやめたいと思うのではないでしょうか。
また、トップになりたい高齢の男性のためにその組織があるのではないか、というほど○○連合会といったものがあり、その出席が義務付けられるということであれば、地域活動は、本当の意味での高齢化に対応していかない気がします。


在宅での介護を望む人が多く、しかし近い将来、人手不足や予算不足があるとするならばできるだけ合理的なものにしていく必要があると思います。とくに老老介護については十分にかつ早急に考える必要があると思います。

高齢者の飲酒は肝臓に悪いだけではなく、転倒につながり多くの問題が出てくると思います。

高齢者の運転で事故が多発するようになってはいけないと思います。
高齢者の足をどうするか、地域で考えるべき大きな課題ではないでしょうか。


所沢市は、首都圏に近く若い人たちも多いのでこのような課題を乗り越える力はありそうです。

今年も椿峰ニュータウンでの活動をお知らせしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。





2015年11月　椿峰中央公園




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