椿峰のまち

所沢・椿峰ニュータウンでのまちから見えてくるものをお伝えするブログです。

父の場合〔6〕

2016-07-14 22:36:11 | 高齢化社会
転んで額を切って血を出して倒れていたため、母は救急車を呼んで県立中央病院に入院できて安心だと電話してきました。

意識もあって、県立中央病院の病室は広く、看護も行き届いているとのことで私もそのときには青森に出かけずにこちらで様子を聞くだけにしておりました。

これは6月の半ばのことです。
幸い大したケガではなかったため、父はすぐ退院できると思っていたようです。

この県立中央病院には1週間ほどしか入院できず、89歳である母は退院ではなくほかの病院に転院させることを選びました。

このときに私が出かけて父にしっかり説明をして付き添っていればよかったと後から思います。
父の次の受診予定が6月29日であり、28日に出かけるという予定にしていたため,歩けるという父はまだ大丈夫と考えてしまったのです。

母は父が転院を嫌がるのではないかと思って、よく効く睡眠剤を頼んだようです。
転院後、かなりの時間眠っていたようですが、目が覚めたときに事情がよくわからず、トイレを探すか家に帰ろうとして動き回ったかもしれません。

夜間は人手があまりない病院だったとかでいわゆる抑制ということになってしまったんだとか。
抑制については こちら
この転院の4日後、28日の早朝に母と弟に呼び出しがあって、2人が見守るなか息を引き取ったとのことです。

冗談をいえるほど頭がはっきりしていたのが、父にとって辛いことになったのかもしれません。


主人の介護の経験があるので父も同じように最期を看取ることが出来るなどと考えていた自分が浅はかでした。

たとえ、行き届いた高齢者施設であっても、最期についてはまだまだ難しい部分がありそうです。
緩和治療についても、かなり前からの予約が要るようになってきているようです。

人手が不足してくるのであれば、安楽死のルールというものを検討する必要があるのかもしれません。

介護心中が多くなってきていることに、しっかりした対策が必要であると思います。
相談できる自治体の窓口が遠いように思われたりします。





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