あのうの幸せトンボ

日々の何気ない出来ごとを、思いつくままに……。

ボクちゃん

2013-08-24 11:12:26 | 日記
わが家と道を隔てた隣に「ボク」という名前の1歳半の甲斐犬がいた。
「いた」と言うのは、今はもう居ないからである。

動物好きなわたしは、留守がちなその家の人に代わって
勝手口から出た時は、道を渡ってボクちゃんの遊び相手になり可愛がっていた。
紐で繋がず、家の周囲を囲ってあるフェンスの中を
自由に走りまわれるようにしてあったので、私が勝手口から出ると音を聞きつけ、
すぐに走ってきて遊んでくれとばかりに道の向こうから尾を振っていた。
私も車が1台通れるほどの道を渡り、しばらく相手になっては家へ帰っていた。

この1週間ほど、隣を見てもボクちゃんの姿が見えないのである。
会社経営をしておられるから事務所へ連れて行っているのかしら…と思っていた。
1昨日、出勤前の奥さんに久しぶりに会ったので
「ボクちゃん、どうしたの?」と聞いた。
「それが、交通事故にあって死んだの。あんたには大事にしてもらったのに…」と涙声で言う。
「えぇ、いつ?」とビックリ。

聞けば、夜にフェンスの間隔が少し広い所をくぐり抜け、外へ出て
あちらこちら走り回っているうちに県道へ出てしまって
交通事故に遭ったらしく、翌朝、道端に死骸があったという。
それも、会社から夜遅く家へ帰り、ボクが居ないので一晩中さがしていたら
近くの人が早朝、出勤途中に見つけて知らせてくれたのだと…。
それが1週間前のことだという。

その前にも脱走したことがあって、夫からボクが田の中を走り回っていると聞き、
家族以外には私によく懐いていたので、走って行ってボクちゃんを呼び寄せ、
わが家の犬の紐で連れて帰ったことがあった。
その時は、ボクちゃんも神妙な顔をして私に引かれて帰ったのだが…。
今回は別の所から出たらしい。

まだ若くて好奇心旺盛なボクちゃんは、家の外は自由に走り回れるし
こんなに楽しいことはない!とばかりに走り回っていたのだろうか。
真っ黒な犬なので運転手も見えにくかったのか、
また、夜中なのでスピードを出していたのかも…。

勝手口を出るとつい、いつもフェンスの中で尾を振って私を待っていた
ボクの姿を探してしまう。
「あぁ、もういないのだ」と自分に言い聞かせている最近である。

逢うは別れの初め~とはホントのことですなぁ。
ボクのこと、思いだすとまた涙がでてくるわちきでありんす。

もしかしたらドライアイが治るかも…。







お口の体操

2013-08-17 14:08:05 | 日記
お盆もあれよあれよと言っている間に終わりました。

娘達も帰り、昨日はぽっかりと穴が空いたようにヒマだったので
高校時代の友に電話した。
「今日、何か予定ある?」と私。
「何も予定ないわ」と友。
「久しぶりに会おうか」てなことで〝コメダコーヒー〟で逢うことに。

久しぶりに会った彼女は相変わらずスリム。
私のお腹周りの肉を差し上げたいぐらい。
彼女は「いったん痩せると太れない」と言う。
私は「いったん太ると痩せれない」と言う。
お互いに困ったものであるが、出来る事ならば二人を足して二で割ったら
丁度いいかも?と秘かに思う。

「毎日、何してるの?」と聞くと、
「フラダンスの練習に出かける他は、家に居ることが多いわ」
彼女は家に居る方が落ち着く、と言う。
高齢のお母さんと同居しているからかも知れないが…。
昔からの友人で、遠慮のない間柄なのでお互いに他の人には
言えないことも大いに喋り合い、ストレス発散。

以前はそうでもなかったが、話題も老後に関係するものに
いつの間にかなっている。
お互いにそういうことを身近に感じる齢になってきた証拠。
「老い」と言うことは、まだ関係ないと思っていても
それに向かっている年齢なのだと話していて思わされる。

「お互い、ボケないで健康が一番やな」で話が終り
「また、今度な」で別れた。

あっと言う間の3時間。
お口の体操も十分出来たのであった。



孫ざんまい

2013-08-09 21:20:43 | 日記
「光陰矢のごとし」の諺のとおり今日はもう10日。

ブログも長いことお休みしました。

実は、夏休みなので小学2年の孫娘を先月末から
1週間余り預かっていたのであります。
その間は私めの個人活動はすべてキャンセル。
24時間、孫とべったりの生活。

おしゃまな孫は「おばあちゃん、だーいすき」を
連発してくれます。
その言葉に「ばばバカ」ばあやは孫の言うまま、足の向くまま。
図書館へプールへイベントへと通ったのであります。

途中で母親が迎えに来ても、帰らないと言う始末。
帰ってくれるかと、かすかな期待も泡と消え
「子連れ狼」ならぬ「孫連ればあば」はプールでは
泳ぎたいのをひたすら我慢して孫の監督兼遊び相手。
プールから出れば仲良く自販機でアイスクリーム。

プールで出会った肥満体のご婦人達を見て
「ばあちゃんの方がスマートやろ?」と孫に同意を求め、
束の間の安心感を得たのであります。

帰りの車のなかで孫が
「おばあちゃん! おじいちゃんと結婚してくれてありがとう!」と言う。
結婚して、(しまった!)と思うことは多々あったが
ありがとうなんて言われたことは無い。
「どうして?」と聞くと
「おじいちゃんと結婚してくれたから、お母さんが生まれて
お母さんがお父さんと結婚したから私が生まれたんだもん」と言う。
正にその通り。「ほんとに、そうやなぁ」と頷いた次第。

この可愛い孫を授かったのも、わちきがあの亭主と結婚したからだったのだ。
孫の言葉で忘れていた事を気付かされた。まぁ、人生いろいろ~。
でもそんな事を考えられる齢になったのかと、孫の成長に驚いたのであります。
自分の成長した齢も忘れて…。


いよいよ母親が迎えに来て、
まるで永久の別れでもするかのように泣きながら
「おばあちゃん、さようなら」と車の窓から手を出し、
ばあちゃんの手を握る。
「また、お盆においで!」と言うと涙でぬれた目で「うん!」と頷く。
そして「さようなら~」と車の中から見えなくなるまで手を振りながら
帰って行ったのであります。


かくして〝孫ざんまい〟は終り。

「孫は来てよし 帰ってよし」ですなぁ (*^_^*)