わが家と道を隔てた隣に「ボク」という名前の1歳半の甲斐犬がいた。
「いた」と言うのは、今はもう居ないからである。
動物好きなわたしは、留守がちなその家の人に代わって
勝手口から出た時は、道を渡ってボクちゃんの遊び相手になり可愛がっていた。
紐で繋がず、家の周囲を囲ってあるフェンスの中を
自由に走りまわれるようにしてあったので、私が勝手口から出ると音を聞きつけ、
すぐに走ってきて遊んでくれとばかりに道の向こうから尾を振っていた。
私も車が1台通れるほどの道を渡り、しばらく相手になっては家へ帰っていた。
この1週間ほど、隣を見てもボクちゃんの姿が見えないのである。
会社経営をしておられるから事務所へ連れて行っているのかしら…と思っていた。
1昨日、出勤前の奥さんに久しぶりに会ったので
「ボクちゃん、どうしたの?」と聞いた。
「それが、交通事故にあって死んだの。あんたには大事にしてもらったのに…」と涙声で言う。
「えぇ、いつ?」とビックリ。
聞けば、夜にフェンスの間隔が少し広い所をくぐり抜け、外へ出て
あちらこちら走り回っているうちに県道へ出てしまって
交通事故に遭ったらしく、翌朝、道端に死骸があったという。
それも、会社から夜遅く家へ帰り、ボクが居ないので一晩中さがしていたら
近くの人が早朝、出勤途中に見つけて知らせてくれたのだと…。
それが1週間前のことだという。
その前にも脱走したことがあって、夫からボクが田の中を走り回っていると聞き、
家族以外には私によく懐いていたので、走って行ってボクちゃんを呼び寄せ、
わが家の犬の紐で連れて帰ったことがあった。
その時は、ボクちゃんも神妙な顔をして私に引かれて帰ったのだが…。
今回は別の所から出たらしい。
まだ若くて好奇心旺盛なボクちゃんは、家の外は自由に走り回れるし
こんなに楽しいことはない!とばかりに走り回っていたのだろうか。
真っ黒な犬なので運転手も見えにくかったのか、
また、夜中なのでスピードを出していたのかも…。
勝手口を出るとつい、いつもフェンスの中で尾を振って私を待っていた
ボクの姿を探してしまう。
「あぁ、もういないのだ」と自分に言い聞かせている最近である。
逢うは別れの初め~とはホントのことですなぁ。
ボクのこと、思いだすとまた涙がでてくるわちきでありんす。
もしかしたらドライアイが治るかも…。
「いた」と言うのは、今はもう居ないからである。
動物好きなわたしは、留守がちなその家の人に代わって
勝手口から出た時は、道を渡ってボクちゃんの遊び相手になり可愛がっていた。
紐で繋がず、家の周囲を囲ってあるフェンスの中を
自由に走りまわれるようにしてあったので、私が勝手口から出ると音を聞きつけ、
すぐに走ってきて遊んでくれとばかりに道の向こうから尾を振っていた。
私も車が1台通れるほどの道を渡り、しばらく相手になっては家へ帰っていた。
この1週間ほど、隣を見てもボクちゃんの姿が見えないのである。
会社経営をしておられるから事務所へ連れて行っているのかしら…と思っていた。
1昨日、出勤前の奥さんに久しぶりに会ったので
「ボクちゃん、どうしたの?」と聞いた。
「それが、交通事故にあって死んだの。あんたには大事にしてもらったのに…」と涙声で言う。
「えぇ、いつ?」とビックリ。
聞けば、夜にフェンスの間隔が少し広い所をくぐり抜け、外へ出て
あちらこちら走り回っているうちに県道へ出てしまって
交通事故に遭ったらしく、翌朝、道端に死骸があったという。
それも、会社から夜遅く家へ帰り、ボクが居ないので一晩中さがしていたら
近くの人が早朝、出勤途中に見つけて知らせてくれたのだと…。
それが1週間前のことだという。
その前にも脱走したことがあって、夫からボクが田の中を走り回っていると聞き、
家族以外には私によく懐いていたので、走って行ってボクちゃんを呼び寄せ、
わが家の犬の紐で連れて帰ったことがあった。
その時は、ボクちゃんも神妙な顔をして私に引かれて帰ったのだが…。
今回は別の所から出たらしい。
まだ若くて好奇心旺盛なボクちゃんは、家の外は自由に走り回れるし
こんなに楽しいことはない!とばかりに走り回っていたのだろうか。
真っ黒な犬なので運転手も見えにくかったのか、
また、夜中なのでスピードを出していたのかも…。
勝手口を出るとつい、いつもフェンスの中で尾を振って私を待っていた
ボクの姿を探してしまう。
「あぁ、もういないのだ」と自分に言い聞かせている最近である。
逢うは別れの初め~とはホントのことですなぁ。
ボクのこと、思いだすとまた涙がでてくるわちきでありんす。
もしかしたらドライアイが治るかも…。