マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

三月大歌舞伎を観る

2017年03月13日 | 映画・美術・芝居・落語

 3月6日(月)、歌舞伎座で「三月大歌舞伎」夜の部を観て来た。妻は京都旅行中だったので元同僚の菅原さんにお付き合い願った。
 夜の部の演目は 
 
一 双蝶々曲輪日記 引窓
 二 けいせい浜真砂 女五右衛門
 三 助六由縁江戸桜


 「双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)」は新春浅草歌舞伎でも見たばかり。前回は“相撲場”だったが、今回は“引窓”。人気力士だった濡髪長五郎(役:坂東彌十郎)はお尋ね者の身になっていた。主筋への義理で人を殺めてしまったのだ。母お幸(市川右之助)に一目会いたいと忍んでくると、再婚した母は、代官となったばかりの義理の息子与兵衛(役:松本幸四郎)と一緒に住んでいた。再会を喜ぶ母のもとに帰って来た代官与兵衛の初仕事はお尋ね最中の長五郎を捕縛すること。彼の持ってきた人相書きから実子長五郎が人を殺めたことを知る母。実の子の身を案じる一方、義理の息子のお役目も大切。その板挟みに苦しむお幸。与兵衛は母と義理の弟を救う行動に・・・。
 “引窓”では、引窓とそれを上げ下げする綱が大事なポイントになっていた。三省堂辞書大辞林には「屋根の勾配に沿って設け、綱を引いて開閉する窓」とあり、舞台の引窓はその様に出来ていて、上げ下げされていた。長五郎は進んで与兵衛のお縄を頂戴しようとし、一方の与兵衛は長五郎の逃亡を助けようとしたりする。その間で気持ちの揺れ動く母は、引窓の縄で息子を縛ったり、長五郎が逃亡しやすいように人相を変えようとしたり。
 最後は母と義弟を助けようとする与兵衛。幸四郎は、このような人情味溢れる主人公がはまり役と感じさせる舞台。

  「浜真砂」では南禅寺山門から傾城真砂路(実は武智光秀の娘。役:坂田藤十郎。普通は石川五右衛門登場なのだが、この演目では女性の登場で、”女五右衛門”)があたりの景色を見渡しながら“絶景かな、絶景かな”との、有名なセリフ。山門が、巡礼真柴久吉(実は父の敵。役:仁左衛門)と共にせり上がってくる。観客は皆知っているわけだが、真砂路は山門2階にいたのだ。歌舞伎座2階席からの展望も、色鮮な山門のみならず、舞台全体が絶景に見える。背景は東山か。その中で仁左衛門の姿は錦絵の様に見えた。僅か10分では惜しいと思えるほどの短い時間の舞台。

 一方、「助六」の舞台は新吉原。咲き誇る満開の桜の中、若手花魁たちが新造をつれて居並ぶなか、吉原で全盛の花魁揚巻(雀右衛門)を待ち受けていると、傘をさし、下駄の音を立てて勢いよく駆け出してきたのが助六(役:海老蔵)。助六の実の兄の白酒売の新兵衛(役:菊五郎)と一緒になって喧嘩をしかけるのだが・・・。
 南禅寺と新吉原の違いはあれ、共に絢爛豪壮な舞台の中で、筋はさて置いて、主役の仁左衛門と海老蔵が絵になっていた。

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