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気ままな体験・鑑賞記録ブログ

リトルマーメイド (劇団四季)

2013-06-02 21:07:14 | 劇団四季
アリエル : 谷原志音
エリック : 上川一哉
アースラ : 白木美貴子
トリトン : 芝 清道
セバスチャン : 飯野おさみ
スカットル : 丹下博喜
グリムスビー : 松下武史
フランダー : 大空卓鵬
フロットサム : 一和洋輔
ジェットサム : 中橋耕平
シェフ・ルイ/リーワード : 岩城雄太

6月1日ソワレ公演鑑賞。
久々にディズニーミュージカルの新作が開幕!
しかもアニメーションミュージカルはライオンキング以来じゃないですか!
開幕から約二か月という時期なのもあり流石満員御礼。家族連れも多く来場してました。
正直そこまで期待はしてなかったのですが、さすがに序曲始まった途端ぐわーっとこみ上げるものが。
童心に戻って楽しむことができました♪

劇団四季:『リトルマーメイド』:最新プロモーションVTR


以下ネタバレあり

まずはやはり演出!動画サイトでBW版の様子を観た際落胆したのですが、相当テコ入れしてましたね(笑)
2階席前方で観たのですが、フライングシーンがある為真正面で観ている感覚あり丁度良かった!大満足でした。
ふわーっとした遊泳感は凄い!想像以上にしなやかで驚きました。役者の皆さんさぞかし練習大変だったことでしょう。
(冒頭フランダーが宙返りした時はマーメイドラグーンシアター思い出しました(笑))
人魚たちは海中では立っているシーンでも直立ではなく微妙に体を動かして
水の中にいるという演出をしているのも細かい。
衣装もかなり計算されている様子。人魚の鰭のふわふわ感はフライングの時しなやかで美しかったです。
(ちなみに気になってた海中での盛りヘアーwは慣れれば気にならなかった(笑))

様々な記事で関係者が語っていますが地上と海底の演出の使い分けも面白かったです。
海中はリアルさ追求してカラフル。一方陸上はアリエルが夢見た世界ということで平面的&色遣いがやや単調。
お城の中のシーンは背景が本の挿絵のようになっているのは面白かったですね。
絵本を意識したのも納得。太陽や波、船も厚紙で作ったような(笑)手作り感ある雰囲気が可愛いかったです♪


逆に辛口感想。
正直元の作品が約80分だし、シンプルなストーリーに対し+αが皆無なので無理やり約2時間半にした印象あります。
そもそも『美女と野獣』のようにアニメの時点で”これは舞台化すべきだ!”というわけでもなかったし、
かといって『ライオンキング』のような斬新さも弱いし。
せっかくの舞台化なので、もっと登場人物に色々なエピソード入れても良かったんじゃないかな。
例えばエリック。アニメーションより深めた演出らしいですが正直全然足りないっす…。
行動の仕方も女子かよっと突っ込みたくなるとこ多々あったし笑
 (誕生日までに結婚相手見つけなきゃとか、歌声の主探すけど私待ちますスタンスとか(笑))
何故航海に出たがるのか とか、自分が変わり者だと思う理由、抱えている悩みとか、
より感情移入できる要素を掘り下げられたと思うのに。
(この点は美女と野獣がいかにうまく演出してる作品であるか気付かされました)
下手すると”航海についてきてくれる嫁が欲しい”で終わっちゃいますもん(苦笑)
アリエルの心の声を聴いて決心がついた、という流れは良かったと思いますが。
陸上での二人のやりとりの過程がどうしてもアニメで歌われてたシーン中心なのですっとばしなことも残念でした。
一日目の夜からすぐに二日目夜のキス・ザ・ガールになっちゃうのには
ぶつ切りすぎて思わず”え!?”と動揺隠せませんでした(苦笑)

あとはシーンの必要性。
シェフ・ルイの”レ・ポワソン”がストーリーの流れを止めてしまっていたのが残念!
アニメではセバスチャンとルイの追いかけっこ的ギャグアニメシーンの一つにしてますが、
突然突拍子に料理人がシーフード料理を作り始め、なぜか居合わすセバスチャンみたいな絵図…。
(どうせなら最初からルイだけでなくコーラスも含め歌っても良かったんじゃないか?)
しかも結果セバスチャンの方が強い(笑)
ディナーシーンのハチャメチャっぷりに子供たちは笑ってましたが、うーん(苦笑)
もうちょっとうまく演出する方法あったと思うんだけどな…。残念。

大変拍子抜けしたのはアースラの最期…あっけなさすぎる\(^o^)/
日没後の登場の仕方が「もう巨大化してるんすか!?」だったくせに
アニメの様な怪獣映画のシーンはなし(笑)流石に舞台だと難しいですかね(汗
絶対貝割ってジ・エンドだとは思いましたけど、そんな大事なものあっさりアリエルにとられるようじゃだめでしょw
しかもトリトンから鉾を奪った後なのにw
せっかくなら3日目にもっとご活躍いただきたかったです。
バネッサ登場しても”心の声”強調できるし面白かったろうに。
あとはコンテストの出場者はみんな手下を人間に変えてる、とか。
(姫君たちは登場時姉たちがトリトンの力で人間になり助けにきたのかと思いました。せっかく色・人数と存在を被らせてたのに意味をもたせなかったのが謎)

というわけで残念ながらもう一回観たいとは思わせてくれませんでした。
まあ原作がアニメーションですし他のミュージカルの様に求めすぎちゃダメなんですよね、きっと(苦笑)


グチグチ書いてしまいましたが、基盤は良いんです。
特に音楽!冒頭やや温さを感じましたがそれ以外はさすがアラン・メンケン!!
しかもBW版サントラで微妙と思ってた楽曲が省かれたのも嬉しかったw
四季訳も違和感なくて安心でしたー。
ミュージカルオリジナル曲の中で印象的だったのは”恋してる”と”もしも”。
両方ともサントラ聞いてる時から気に入ってました♪
”恋してる”はお姉さま方が活き活きしており観てて楽しかったです(笑)
色使いや雰囲気はどこか『アイーダ』の”お洒落は私の切り札”と似てたかな。
ゴージャスなスパンコール鱗ドレスの登場時間が少ないのが勿体ない!(笑)
フランダーのショック具合も可愛いかったです。
(脱線しますがフランダーの扱われ方もったいない!アニメのようにもっと登場させてよりアリエルに協力させたり、
友情+儚い想いを出すならラストちゃんとお別れのやりとりあっても良かったんじゃないかな。
何故かラストいなかったんですよね…カーテンコールにもいなかったし謎…)
”もしも”はこれぞミュージカル!といえるカルテットで素敵でした。
みんなのそれぞれの想いが重なる重唱っぷり良いね!!


そして演じている役者さん。時々四季は不安になることがあるのですが、今回は充分安心して観れました!
・アリエル嬢の谷原志音さんは今までナラ役演じられてることくらいしか認識なかったのですが
 素敵な歌声でぴったり!まさに正統派ヒロインですね。
 制作発表会の動画を観た際にパート・オブ~のパフォーマンス観てましたが
 その時以上に気持ちよーく聴き入ることができました。
 以前どこかのテレビ局で開幕報道されてた際「フライング中だと足が踏ん張れなくて歌い辛い」とかなり苦労されてましたが、
 全くそんなことがなかったと思うくらいバッチリだったかと!
 良い若手役者さんが出てきて嬉しい限りです。これからのご活躍楽しみにしてます♪

・エリック役の上川さんは会報誌でいつも名前と写真を拝見してたのですが、
 やっと生で演技を観ることができました!(この謎の達成感…w)
 これまで演じられてた役から大体予想はしてましたが、こちらもまさに正統派男優。
 人間になりたがった猫のライオネル演じてたのも納得しました(笑)
 ところで目元のメイクがやけに濃かったのが気になってしまいました…別に良いんですが苦笑
  
・そしてとにかく主役二人を支える脇の安定感が素晴らしい。特にセバスチャン・トリトン・アースラ!
 とりあえずセバスチャンがあの恐かったゾーザー演じてた飯野さんだなんて…!
 当初キャスティング決まった際はてっきりトリトンだと思ってたのに、
 鑑賞後の今でさえ信じられない(笑)贅沢すぎる!!
 いやー、さすがベテラン。アンダー・ザ・シーもキス・ザ・ガールも素晴らしかったです!!
 この方初代ジャニーズだったと聞いたことがあるのですが、
 もう少し演じるのが早ければよりダンスパフォーマンスも観れたのかな、ちょっとそこが惜しい!
 トリトンはやっと芝さん拝見できました!これまで演じられてた役柄で予想はしてましたが
 威厳ありつつ安心感ある渋い歌声で素敵でした。
 大変失礼ですがカーテンコール時まるで着物のように小股で急ぎ足に登場される姿が可愛らしかったです(笑)
 アースラは白木美貴子さん。客演で出演されてらっしゃる方みたいですね。
 (森久美さんと同じ事務所だそうで。是非企画とかで連れてきていただきたい限りです(笑))
 細い方なのに迫力ある歌声で、アースラソング大変楽しませていただきました♪
 悪の力に対抗できるのは真実の愛以外に”思春期のホルモン”も該当することを力強く教えてくださったのも印象的ですww
 そういえば松下武史がグリムスビーとちょい役テイストなのにも驚き…贅沢すぎる…オズの魔法使い様が…(笑)

・最後に、今回一番衝撃だったのは一和さん!春のめざめ以来だ!と楽しみだったのですが
 あのどSなイケメンハンシェンとは正反対すぎて、まさかの…、
 まさかの…ウツボ役!!wwww
 しかも顔べったり塗りたぐってるからどっちがいっちーフロットサムなのか分からないwwww
 (カーテンコール時にやっと頭の曲がり具合で見分けつけられること発覚笑)
 映画と違って笑い担当だったしwwwwwチカチカ衣装光らせつつローラーブレード頑張ってました(笑)
 あとキス・ザ・ガールで邪魔する時…忘れもしない、あのロマンチックな中を腹這いで進む二匹…wwwwww
 笑いをこらえるのに必死でしたwwwww二階からだとあまりに良く見えるんだもんwwwwww
 新たな役柄応援してます!あなたなら絶対大丈夫!!ww


他に思ったことメモ書きさせていただきますと…
・あれ、なんかエリックの掘り下げによってウエディングミュージカル化してる…(笑)
 流石にラスト芝トリトンの台詞には目頭熱くなりました。
・ものすごく私事ですが、オープニング時突然小学生時夏休みの宿題で作った工作を思い出したw
 (箱内に吊り下げた魚のモビール 全く忘れてたことがフラッシュバックしてびっくりした(笑))
・度々登場する魚の黒子さんがオペのドクターに見える←
・”キス・ザ・ガール”時のエリックがアリエルの名前を当てる際全部ディズニーヒロイン名。
 ジャスミン・エスメラルダ・ベル と王子よく知ってますねー(笑)


色々勝手なこと書いてしまいましたが(笑)観に行けて良かったことは確かです!
まだまだBW版サントラヘビロテしそう。
日本版サントラ発売も大いに楽しみにしてますー♪


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