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戦火の馬

2012-03-04 16:38:18 | 映画:サ行
WAR HORSE(2011)

メディア: 映画
上映時間: 146分
製作国: アメリカ
公開情報: 劇場公開(ディズニー)
初公開年月: 2012/03/02
ジャンル: ドラマ/戦争
映倫: G

☆★ ☆★ ☆★ ☆★ ☆★ ☆★ ☆★
3月3日観賞。

まずはこちらの動画を。



昨年のトニー賞授賞式を観た際「War Horse」の存在を知りました。
馬のパペットが素晴らしく来日公演を切実に願っている作品です。
確かこの時既に映画化が進んでいるという情報を聞いていたので
今回かなり楽しみにしていました。

原作が児童文学というだけあり、まるで教科書的な超ベタストーリーです。
が、シネスコのスクリーンに映る広々とした草原、ジョン・ウィリアムズの壮大な音楽からも
往年の映画を観ているかの気分にさせられました。
ほとんどCGを使っていない映像というのもリアルで良かったですね。
2時間半本当にあっという間で(オムニバス形式で話が進んだから というのも理由の一つ)、
素直に泣けました。
戦争について全面的に悲惨さを出さず、でもしっかりと語っている映像と内容はさすがスピルバーグです。

以下ネタバレあり


とにかく馬のジョーイが素晴らしい!
幾度とくる困難の中、出会う人間との絆を感じずにはいられませんでした。
気付いたら時に応援しながら、時に痛みを感じながら観ている自分がいて。
個人的に小さい頃馬のいる公園に馴染みがあったせいか結構想い入れ強くなっちゃいましたね。
(また公園に行きたくなりました)
かなり撮影中馬の演技に苦労したそうですが、全くそう感じさせない演技力に驚きでした。



スピルバーグと言えばやっぱり撮影のセンスがずば抜けて素晴らしいといつも思ってますが、
今回もあっと思わせるシーンが沢山ありました。
印象に残ったものとしては、
・大砲が映った直後大尉の乗っていないジョーイが走る姿
・ドイツ人兄弟が射殺される瞬間風車で見えなくなる演出
・ジョーイの目に映るフランス人の女の子
そして特にイギリス兵たちがくぼみからよじ登り突撃するシーンはかなり臨場感があり”恐怖”を感じずにはいられませんでした。
登った瞬間大砲が飛び交うだだっ広い戦地であり、生きるか死ぬかの地獄。
あの臨場感あるシーンは素晴らしかったです。



第一次世界大戦は馬が活躍した最後の戦争だそうです。
実際の戦闘シーンにはそこまで時間をかけず、
むしろそれ以外の兵の様子や戦地周辺での出来事を出すことによって、静かに惨さを語られたなと感じました。
イギリス人・ドイツ人・フランス人みんな英語をしゃべるので誰がどの国の人なのか分かりづらいよー、と突っ込みたくはなりましたが(苦笑)。
あと鉄線にからまってしまったジョーイを助けるイギリス軍・ドイツ軍のやりとり。
戦争という理由から敵同士ですが、それを抜かせばお互い馬を助けたいという共通の思いがあるただの人間なのです。
どっちが馬を連れて帰るかで一瞬ピリッとしますが、そこはうまく決着つけるところにニヤリ。
お互い「死ぬなよー」と挨拶しそれぞれの基地に戻っていく姿には、あー戦争って本当無意味だなとやるせない気持ちにさせられました。

そうそう、ラストのアルバートがジョーイと帰宅するシーンは夕焼けをバックに昔ながらの映画を思わせてくれました。
これぞ映画館で観るべき大作。かなり満足度高い作品です。


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