しんくうかん

この地とともに。

第144話 「うそ」

2017-03-15 18:16:55 | 日記


いま巷は、ウソに満ち溢れている。

偉い人?から、国民の代表として嘘をただしていかなければならない責務を負った人たちまでが、平然と嘘をついて誤魔化そうとしている。わたしはほんとに情けない。

人間はなぜ嘘をつくのだろう。
そう言うわたしも振り返ると、これまで数えきれないほどの嘘をついてきた。しかし、ウソで助けられまた助けたことも多い。そしてウソを言ったつもりはないのに結果、嘘になってしまったことも、またその反対もある。咄嗟に“ウソを言ってしまい”そのうわぬりでどんどん嘘が重なり、つらく消えてしまいたい思いは泥沼化し、広がった心の闇にずるずると引き込まれ、もだえ苦しむ長い日々をおくったこともある。
生前、人魂や幽霊、狐に化かされたなど開拓期の不可思議な体験を、孫たちが集まる盆、正月によく聞かせてくれた母方の祖父に、分別が付く年頃になったとき、「じいちゃん、なぜ今は“狐に化かされる”ということがなくなったの」と聞いた。すると祖父は、「入植したころは人間の何倍も生き抜いてきた古狐(なぜかたぬきは出てこなかった)がいた。が、いまはそういうずる賢い狐がいなくなったからだ」と。
もっとも狐に騙された話は笑えるもので、人間の心に潜む“いやらしい命”を「だから気を付けろ」と諌めるもの、でもわたしは「本当に化かされたのもあるだろう」と、いまも信じている…。
人間界は、情報が人、物、お金がお金を呼び近代社会となった。それは、進化の過程で脳の発達を選択したからといわれる。しかし、浅はかなわたしの頭で、進化論をとおして考えてみるとその奥底は自然選択の結果で、人間が描いた筋書きどおりではない、と。
もちろん発達した脳はさらに新たな知恵を呼び起こし、人間に便利な機械や器具を生み、様々な製品と自然に有害なごみを大量に作り出してきた。
それだけ優れていると思っている人間が、なぜ稚拙な嘘を挙ってつくのだろう。そして、近代化が進むほどに“だまそうとする悪い嘘つき”が増えてきている気がする。もしかして高齢化社会での古参(古狐&狸)が、増えてきたからなのかな!?

それはこの先、深い闇の世界を、どんどん広げていくのではないか。知恵が付くという事は押しなべてそういうことで、人間として生まれたからには皆で背負って行かなければならないことでもあるのだろう。と、思っている。あーだこうだと云いながら。

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