スパニッシュ・オデッセイ

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女房殿、いとこと感動の初対面

2017-04-18 17:45:46 | 香港・マカオ・広東
 マカオには女房殿の親族訪問に来た。親族の電話番号はコスタリカにいる女房殿の親戚から聞いていた。しかしながら、マカオの親戚はスペイン語はもちろんのこと、英語さえままならないようなので、香港在住の女房殿の香港人の友人から連絡を取ってもらっていたのである。
 彼女によると、この日はマカオのフェリー乗り場に黄色いシャツを来た年配の男性が迎えに来ているとのことである。一度も会ったこともない上、写真さえない。名前が「容繩○」ということしかわからない。香港人の友人のおかげでローマ字表記と漢字表記がわかっていたので、ずいぶん助かった。
 そこで、B5程度の紙に「容繩○先生」(「先生」は中国語で「さん」の意)と書いた紙を用意しておいた。ただし、漢字は正字(「繁体字」ともいうが、これは「簡体字」という言葉ができてから作られた語で、否定的なニュアンスが感じられる)で書かれているので、正字で書こうとしたが、何しろこの字は難しい。筆順が全くわからない。しかたなく、日本の新字体「縄」で代用した。遠くからだと、同じように見えるだろう。
 ちなみに、筆者は簡体字は嫌いである。漢字の伝統が破壊されている。日本の新字体には慣れ親しんでいるが、正字(旧字体)の方がもっと好きである(書くのは大変だが)。
 さて、入国手続きを終えて、建物の外に出て、名前を書いた紙を出すと、すぐに見つかった。もっと年寄りかと思っていたが、意外と若く見える。
 英語はだめだったが、中国語(普通話)はできることがわかった。幸いなことに英語ができる、息子の嫁さんが来てくれていたので、通訳してくれた。筆者のつたない中国語では心もとない。
 話してみると、彼は筆者がコスタリカ、サンホセ郊外のサンペドロ地区でよく食事していた中華レストラン「海帆(Hoi Fan、スペイン語では“La Vela”)の親父さん(女房殿のおじ)の息子だった。つまり、女房殿のいとこに当たる。
 彼は、父親である中華レストランの親父さんが亡くなったとき、マカオからはるばるコスタリカまで葬儀のために行ったということだ。
 このおじさんはコスタリカ人の奥さんもいたが、中国でも子供を作っていたのである(Con 爺さんと同じ)。詳しいことは後日述べる。
 いとこの容さんは初対面にもかかわらず、目にうっすら涙を浮かべて、女房殿とハグをする。
 中国の感覚では、いとこは兄弟同然だと言う。
 感激の対面ではあるが、すでに午後1時である。腹ごしらえしなければならない。容さんの息子が車で迎えに来てくれることになっている。
 表の通りにはタクシー乗り場がある。日本のパトカーのようである。
 
 マカオも基本的には、香港同様、正字(繁体字)が使われるが、このタクシーは簡体字が使われている。
 マカオも香港と同じく、車は左側通行である。ポルトガルは右側通行のはずなのだが。ネットで調べてみると、ポルトガルもかつては車は左側通行だったが、1928年に右側通行に移行したとのこと。その名残でもあるらしい(詳しくはウィキペディア「マカオ」をご覧いただきたい)。
 しばらくすると、タクシー乗り場に迎えの車がやってきた。これから昼食である。レストランは予約してくれているらしい。
 


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