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コスタリカ再訪(118)「マチョ」考

2016-09-18 15:57:13 | コスタリカ
  プンタレーナスの知人のニックネーム(apodo)は「マチョ」(Macho) である。みんなそう呼び習わしていて、筆者の友人たちは誰も彼の本名を知らない。
 普通名詞 macho にはいろいろな意味があるが、代表的なものを記す。
 1. 雄
 2.たくましい男。いわゆる「マッチョ」。
 3.とんま、間抜け
 4.手元の辞書には「(コスタリカ)(金髪の)外国人」とあるが、外国人ではなくても、金髪を macho (女性形は macha)という。
 ニックネームとしては、「とんま、間抜け」はないだろう。陰口ならあるだろうが。いわゆる「マッチョ」かというと、漁師だから、それなりに丈夫ではあろうが、「マッチョ」というほどムキムキではなかったと思う。そうすると、最後の「金髪」が妥当なところだが、日焼け・潮焼けしているので、あまり金髪に見えなかった。顔立ちは白人なので、本来は金髪なのかもしれない。ということで、あまり深くは考えなかった。
 ところが、最近、別の可能性もあるのではないかという、疑問が湧いた。
 女房殿のおじの1人(すでに他界している。おじさんはたくさんいる)は Joaquín (ホアキン)という名前だが、Tío Quincho (キンチョおじさん)と呼ばれていた。手元の辞書を調べてみると、quincho という普通名詞があった。意味は「よしず張り、よしず壁の小屋」(画像参照)とあるが、アルゼンチンやボリビアなど、南米で使われる言葉のようである。
 キンチョおじさんは、こんなところで暮らしていたのだろうか。
 Quincho の名の由来は Joaquín の quín に親しみをこめて cho をくっつけたのではないかと、想像していた。
 実は、マチョの本名を聞いてみたところ、どこにでもいそうな Manuel さんで、姓のほうも“~ez”で終わるありふれたものであった。世界中にこのような名前の人は何十万人もいそうである。
 そうすると、マチョの「マ」は Manuel の Ma で、親しみを表す(?)cho をつけたものではないかとも思えてきた。もし、金髪でなければ、この線がいいところを行っているのではないかと思う。
 ニックネームが cha で終わる別の女性も知っている。
 Lucha さんと呼び習わしていたが、普通名詞 lucha は「戦い、レスリング」の意味である。この女性は確かに体格はよかったが、プロレスまではしていなかったはずである。また、喧嘩っ早いわけでもなかったと思う。
 たぶん、本名は Lucía (ルシーア)さんだったと思う。この名前はイタリア語ではサンタ・ルチアの Lucia (ルチア)で、だんだん「ルチャ」に近づいてくる。
 日本語的な感覚では、「ルシーアちゃん」から「ルチアちゃん」になり、「ルチャ」になったようなものだろうか。
 cho (cha)が本当に親しみを表すのかどうかは、不明である。あくまでも仮説である。


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