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隠れキリシタンの里

2017-09-10 12:58:04 | トリビア
 映画『沈黙 -Silence -』の時代には、すでにキリスト教禁止令が発布されていて、信者たちはキリスト教禁止令が撤廃される明治6年(1873年)まで隠れキリシタンとして生き延びていく。
 隠れキリシタンは長崎県、熊本県を中心とした地域に多かったのだろうと漠然と思っていたが、日本全国にいたようである。筆者が隠れキリシタンを身近に感じるようになったのは新潟県である。岡山県、東京都、神奈川県、長野県、福井県に居住経験があるが、隠れキリシタンのことは話題にも上らなかった。一般には知られていなかっただけかもしれない。
 ところが、新潟県の旅行ガイド本には隠れキリシタンの里が紹介されているのである。1994年に早速、新潟県十日町市松之山にある松陰寺を訪れた。ここには日本でも3体しかないと言われる貴重なマリア像がある。この時は、お寺の中まで入って間近に拝観できたのだが、2005年に訪れたときは、中に入れず、外から窓越しに見ただけである(「マリア観音」を参照いただきたい)。
 
 【松之山.comより】
 
 【筆者撮影】
 
 【筆者撮影】
 記憶が曖昧であるが、幼子イエスに見立てられた幼児像は取り外しができたような気がする。
 十日町市松之山は海岸の柏崎市から近い。ここにはカトリック教会もある。女房殿の関係でこの教会に出入りするようになり、イタリア名前の神父さん(イタリア人ではないと、ご本人はおっしゃっていた)とも懇意になった。そこでいただいたのが、十字架の中心に鎮座する仏像である。
 
 本物なのかレプリカなのかはわからないが、ありがたく頂戴した。この教会には下の写真のような禁教令の高札も保存されている。
 
 柏崎辺りにも隠れキリシタンがいて、明治6年(1873年)のキリスト教禁止令廃止後にカトリックに復帰したのかもしれない。
 

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