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『ビバリーヒルズ・コップ』3作を見て考えた

2017-08-05 12:39:43 | トリビア

 今週は昼食後の昼寝ができない。エディー・マーフィーの人気シリーズ『ビバリーヒルズ・コップ』3作が連日、テレビで放映されているからである。

 テーマソングやストーリーには触れない。
 まず、英語の cop という言葉だが、これは学校で習った覚えはない。学校では policeman で習う。
 cop は手元の辞書を見ると、口語で「警官」と記されている。さらに、copper の略とも書いてある。
 copper というと、「銅」の意味で習っているが、これとは関係ない(スペイン語では cobre)。
 cop には「警察官」という名詞のほかに、もう一つ、「犯人を捕らえる」という意味の動詞もある。ラテン語「捕らえる(capture)」の意からと注釈されている。この意味の cop に動作主を表す接尾辞 -erをつけると,coper だが、短母音であることを示すために、子音字の p を重ねる。そうすると、警察官を表す copper になり、さらに短縮されて、cop (警察官)になるというわけである。
 日本語でも「警察官」を表す言葉はいろいろある。
 警察官、警官、巡査、お巡りさん、サツ、ポリ、マッポ(もはや死語か)などなど。
 英語では正式には policeman というのだろうが、cop に比べると長ったらしい。さらに女性警察官(最近は「婦人警官」とは言わないのだろうか)もいるので、女性にたいしては policewoman と言わなければならない。長ったらしい上に、いちいち面倒である。そういうわけで、口語では cop が好まれるのだろう。ただし、警察官に呼びかけるときは officer (police officer の意)と言うそうである。
 ちょっと脱線するが、英語の -man という言葉は女性差別だということだろうか、-person に置き換えられ、さらに -person を取る形も現れている。
 例えば、「議長」は chairman(字義どおりには「椅子男」)が chairperson になり、今では chair になってしまっている場面をテレビのニュースで見たような気がする。
 policeman が policeperson になり、さらには police になったという話は聞かない。
 gentleman が gentlewoman になり、gentleperson、gentle となったという話も聞かない。
 そもそも woman という語にも man がついているではないか。昔、これは womb(子宮)+ man の合成語ではないかと思っていたが、実は違うのである。wife + man が woman になったという話を聞いたことがあるが、手元の辞書にはそのような記述はない。単に『古期英語「女の人」の意から』とあるだけである。
 そこで、今度は wife の項を調べてみると、『古期英語「女」の意から』とあるから、やっぱり wife + man が woman の語源と考えてもいいのだろう(ただし、古期英語では wife という語形ではなかっただろう)。
 ところで、旧約聖書「創世記」には次のような記述がある。

  02:21主なる神はそこで、人を深い眠りに落とされた。人が眠り込むと、あばら骨の一部を抜き取り、その跡を肉でふさがれた。 02:22そして、人から抜き取ったあばら骨で女を造り上げられた。主なる神が彼女を人のところへ連れて来られると、 02:23人は言った。「ついに、これこそわたしの骨の骨わたしの肉の肉。これをこそ、女(イシャー)と呼ぼうまさに、男(イシュ)から取られたものだから。」
 
 つまり、男が先に作られ、次に女が作られたということである。英語も同様で、man が先にあり、woman が man からできたということである。
 ちなみに男女のあばら骨の数は同じであることは言うまでもないが、これが聖書の記述と違うため、大論争を巻き起こしたとのことである(ウィキペディア「イヴ」参照)。


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