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NPO法人「ドネーションシップわかちあい」事務局ブログです

冨田江里子 講演会 in 大阪 2014 ~お話を聞いて~

2014-08-03 10:56:37 | ドネーションシップ
※フィリピンで地域の貧しい人たちのための
無料診療所を運営されている
助産師・冨田江里子さんの講演会がありました。
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冨田江里子 講演会 in 大阪 2014
日時 7月6日 13:30~16:30
場所 大阪産業創造館イベントホール
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ドネ設立時に冨田さんとの出会いがあり、
最初に「わかちあい」させていただいた診療所です。
もう7年のおつきあいです。
講演会に参加された会員さんが報告として、
印象に残った部分をまとめて下さいました!
ありがとうございます!
人間にとって、こどもたちにとって
必要なものは何か。大切なことは何か。
冨田さんのお話から
自分の日常を問い直したいと思います。(さき)


◆冨田さんのお話
伝統食を食べていれば栄養失調にはならない
自分たちが持っているものを持っていないのはかわいそうだと思うのは違っている
着るものもない、壁に穴があいている家に住んでいる、
貧しいかわいそうや
そういう中で暮らしてる
そういう穴のあいている家で赤ちゃんが生まれて元気にしてる

そういう環境で産まれた赤ちゃん
1.5キロの赤ちゃん
体を温める、冷えさせない
お母さんが関心を持って赤ちゃんに接する
いつも声をかける
お母さんの側にいつもいる
ひとりぼっちにさせない
そういう赤ちゃんが今は2・5キロ超えました
私がフィリッピンに帰ったらもう3キロ以上になってるでしょう

日本で考えたらすぐにお母さんから離され、
面会は一日に1~2時間ということになるでしょう。
でもこの子にはそんな高度な医療はありませんでした。
お母さんがいつも側にいる。
お母さんの愛情を受けて今健やかに育ってます。
みんながそうやって生きていけるわけではないが、
高度な医療のないところでも、
母親の愛情で行きぬいている子がいるというのは事実だと思います。

清潔にしてないといけない。きれいでないといけない。ということ。
菌と一緒に生きている
常在菌をばい菌として、徹底的に殺菌する。それは企業がもうかるから。

伝統食を食べて病気は少ない。
厚生労働省のいう一日1800カロリーを摂らなければいけないとか、
30品目摂らなければいけないとか、
後ろに経済が絡んでいるのではないかと思う。

ゴミ山に住んでかわいそうだと言われますが、ゴミ山は宝の山です。
仕事がない人たち、普通に雇用してもらえない人たち、学歴のない人たち、
誰でもゴミさえ拾えばその日のお米代くらいにはなります。
その結果、スービックのゴミ山では入場制限をしています。
ゴミ山に住んでかわいそうですか?
ゴミ山では子ども達、足を怪我したりしますが、消毒しません。
きれいにする水もありません。
だから泥だらけのまま暮らしてる。それでも病気ないです。

日本の子どもが行くとあっという間に病気になります。
常在菌に常にさらされていることによって、体は日々抗体を作る。
なれてないものに触れたら病気になります。

みなさん、これから子育てどうしますか。
きれいにきれいにして守っていきますか?
震災があったらどうしますか?
もしなにかあって、みなさんの子供さんは生き抜けますか?

江戸時代くらいの生活が日本人にとってベストだったんではないかなと思います。
何もなくても幸せ、戦争もなく200年間その政治が続いたという
奇跡的な期間だと私は思います。
お風呂も一週間に一回だったり、ひと月に一回だったり、
櫛をしっかりとくとかして、
いろんなとこで生活をしっかり合わせられてきたと聞いてます。

人って環境に適応する能力を持って生きているんだなと途上国で教えられました。
じゃー途上国に支援する必要ない?あります!
食生活が変わってきている。
急速にインスタント食品や添加物がたくさん入ったものが出回っている。
テレビ、ラジオで宣伝されるそういうものがいいものと思ってしまう。
企業は金もうけ主義で体のことは考えない。
添加物の規制が違うので、日本では使えない添加物がどんどん入って使われている。
そしてガン患者が増えました。アトピーも。
昔なかった病気が当たり前にあるようになった。

いろんなことに関心を持ってください。
「愛情の反対は無関心」マザーテレサの言葉です。
世界の人を愛してる。あなたを愛してる。自分の子供を愛してる。
というのであれば、その人たちが明日、5年後、10年後、20年後、
生きて行くためには何が必要なのか考えること。
海もつながってるし、空もつながってる。
自分さえよければいいわと思って生きているとやっぱり無理です。
まず世界に行ってみて、いろんな形で支援していただくことなんだなと思う。


▼仲野由季子氏(こども心身医学研究所・医師)のお話
子供は触れ合って遊ぶ中で身体能力をつけていく。
日本の子供に今はそれが薄れている。
フィリッピンの子ども達は身体能力がすぐれている。
子供の面倒を親がずっと見てなくても、兄弟どうしで面倒を見てる。
日本はネットなどから情報が簡単に入るが
どれを信じていいのか分からなく不安になる。
フィリッピンでは大家族で生活するなかで生活の知恵などを学ぶ。

▼湯川カナ氏(リベルタ学舎代表)のお話
生きる知恵と力を学ぶ場を神戸に作った。
蒔き割りをしたり、山に登ったり、火起こしをしたり・・・。
お母さんも子供も自己肯定感が低いと感じる。
自信をなくしている。何かしたらえらいね 
これができたからえらいねと言うけど、
あなたはあなたでいるだけですごいことなんだと。
いつもそういう接し方ができるといいと思う。

▼倉本陽子氏
(フィリピンで学校に行けない子供たちの学校WISH HOUSE責任者)のお話
富田さんがクリニックをするなかで、
若年出産してしまう女性がいる、多産出産してしまう女性がいる、
望まない出産し子育てできずにそのままほってしまう、そういう状況がある。
クリニックでも同じ症状で戻ってくる患者がいる。
なぜそうなるのか。
それは彼らに考える力がない、理解できない。
彼らには教育が抜け落ちていた。
クリニックには識字のできない人たちが大勢きます。
子供は夢を持って好奇心を持っている。
親ではない自分たちが別の価値観を与えていこうと、施設を作った。
そして7年目になる。
一年たったころ、子供たちに変化があった。
笑えなかった子が笑えるようになったり。
紙をわたされても何も出来なかった子たちが、絵を描けるようになったり、
学校に行けなかった子が学校に行けるようになったり。
これからどんどん変わる可能性がある。

★冨田江里子さんのブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/barnabaseriko/

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