ともこもなこ !

ソプラノ大森智子のページです。
ふわふわと流れてゆく雲のように
あんなことこんなこと・・・

続 ・ しあわせ~の青い鳥

2006年07月11日 13時03分02秒 | うた

「わたしの青い鳥」本番の日は、心配していた雨も降らずに羽ばたき日和!
9時に楽屋入りして衣裳に着替え、髪の毛のセットをしていただきました。

               光の精~

10時半、コーラスの皆さんの待つ小劇場へ行くと、思い思いの白いシャツやブラウスに
身を包んだチルチルミチルたちが。
清々しいその顔つきには、今回の公演の成功をすでに予感させるキラメキが。

思えば・・・
5月の終わりの初めてのワークショップで、「歌は初めてです」「楽譜読めません」なんて方がたくさんいらっしゃって、
皆さんの不安気な顔色がしばらく続いたのだけど。。。
いつからだろう、皆さんの笑顔が増えていって、私やマエストロの言葉にうなずく人が増えていって、
どんどん楽譜から目が離れていって、皆さんの歌う顔が輝きだして・・。

積み重ねることによって、それぞれの中に「自信」や「気力」や「勇気」が生まれてゆく、生み出してゆく・・
人間ってスゴイね!!

11時からのゲネプロも非常にいい感じ。
コーラスの皆さんが歌う「見つけたい幸せ」という歌では涙が出ました。

それは今年新たに加わった新曲だったのだけど、48人の皆さんの声がほんとうに一つになっていて、
マエストロ樋本の向かいたい音楽にそれはピッタリ一致して、つまりは作者の能祖さん・長生さんの心を代弁していて、
しかし、偽りのない、ピュアな魂の声が感じられて。
とにかく、やたら感動してしまった・・。

わたしはちょっと立ちくらみなどして(舞台では初めて)、あんまりいい具合ではなかったのですが、
これは、ふらふらしている場合じゃないんですよ!
その後はお弁当をがむしゃらに食べ、買ってきていただいた「アルフェEX」で鉄分補給

14時半、気合注入の儀式のため小劇場へ行くと、♪目覚めのバ~ラ~♪ あれ?私の歌?
なんとみんなが光の精のソロパートを歌っているではありませんか!
・・・しかも私より上手い ・・・ってど~ゆ~ことぉ~!

            愛すべき小さなチルチルミチルたちと

15時、北九州芸術劇場中劇場で幕は開きました。
本番は、皆さん素晴らしかったです。 
舞台の雰囲気が最初から明るくて楽しくて、客席にその熱を帯びた空気はすぐに流れ込んで、
お客さまも最後までいい顔されていました。

わたしは、今回光の精をいろいろ模索しながら歌ってきたけれど、本番では考えることをやめました。
まだまだ確実ではないけれど、歌いながらの新しい発見もあったし、ソロの歌が自分にまた一歩
近づいてくれたのがうれしかった。ほんと、積み重ね。

終演後の記念撮影 ホッとしている人、ボーっとしている人 

ロビー乾杯では、こどもたちが「チルチルミチル」の“光の精バージョン”を振りつきで歌ってくれたり(キュート!)、
男性のみの「遥かな友に」アカペラコーラスがあったり(シブイ!)。
私も「家路」と「わたしはここに」を急遽歌ったりして。(白石さん、あなたという方はすごすぎです

「来年も必ず出ます!」とおっしゃってくださった方がたくさんいたのがうれしかった。
また一緒に歌いましょうね!

そして忘れてはならないのが、乾杯している間にも舞台を撤収しているスタッフの皆さん!
製作・舞台・照明・音響・演出・・・皆さんが熱い想いで舞台をあっためておいてくださったおかげです。感謝!!
ほんとうに素晴らしい【チーム「わたしの青い鳥」】でした

(タイトル写真は左から作詞・ナレーションの能祖さん、指揮の樋本さん、ピアノの白石さん、作曲の長生さん、私)


「打ち上げの青い鳥」の様子は、撮るの忘れてしまいました。
なぜなら、私が打ちあがってしまったからで~す

長生さんの歌声も能祖さんの歌声も聴けちゃったし、朝から深夜まで歌声で幸せいっぱいの一日でした。
(しかも最後は“焼き鳥の美味しい店”。
「ずーっと青い鳥を求めていた私たちが、これってどうなんでしょうね。」とつぶやく長生さん


ところで、「はる屋」のときのおにいちゃんは来てくれていたのだろうか?
あのとき彼はたしかに「わたしたちの青い鳥」でした。

また来年、探しに行きましょうか