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世界中から本好きが集まる京都の名物書店「恵文社一乗寺店」 - 朝日新聞デジタル&TRAVEL

2017年12月08日 | 日記

 会員の関様からのメールを紹介します。
 興味をお持ちの方はぜひご覧になったください。



一乗寺の街の文化発信的存在となっている「恵文社 一乗寺店」。地元のファンから観光客まで多くの人が訪れる

 「えいでん」の愛称で親しまれている、叡山電車という小さなローカル線に乗って3駅目の一乗寺駅へ。市街地からは少し離れ、観光名所も少ないこの駅で、降りる人の多くが目指すのが京都きっての名物書店「恵文社一乗寺店」です。2010年には、イギリスのガーディアン紙が選ぶ「世界で一番美しい本屋10」に日本で唯一ランクイン。今では、世界中から本好きが集まる読書家の聖地となりました。



クラシカルな雰囲気の書棚やテーブルに、スタッフの感性で選ばれた本が並ぶ

 一般的な書店ともっとも異なるのは、ここで出合える本たちは、作家や出版社、ジャンル別に分けられているのではなく、カテゴリーを超えて「編集する」ように書棚が作られていること。膨大な本の中から、スタッフがそれぞれにテーマや相関性を見いだし、本を探す人が次々と新たな興味を抱けるように並べられています。その選書のおもしろいこと! 雑誌をめくっていたら、思いがけない情報やハッとする写真に手が止まるのと同じように、予期せぬ本との出合いが訪れる仕掛けになっているのです。



イラストレーター・ひろせべにさんの看板が目印のリトルプレスコーナー。凝った装丁や実験的なテーマの作品に出合えるのも魅力

 オリジナリティーあふれるコンセプトや装丁で自費出版されたリトルプレス、部数限定の特装本や、海外の著者による京都ガイドなど、手に入りにくい本が多いのも本好きの心をつかむ理由。小さな好奇心や偏愛に共感し、著者と友人になれたような喜びを感じることができるのも、この書店ならではの感覚です。



書棚の並びや平積みの本たちもその時々で変化するため、いつ訪れても発見がある

 このようなジャンルを超えたセレクト書店としてのスタイルを確立したのが、前任の店長で、現在は「誠光社」という書店を営む堀部篤史(ほりべ・あつし)さん。店の顔でもあった堀部さんの独立とともに、新世代のスタッフによる新たな恵文社一乗寺店がスタートしました。最年少で書店部門を率いる鎌田祐樹(かまた・ゆうき)さんをはじめ、数人のスタッフがそれぞれの得意分野を生かしながら選書。「書店全体のコンセプトを定めず、初期の恵文社のように、スタッフごとの性格が色濃く出た書棚が、今の恵文社のおもしろさ」とスタッフの一人・涌上昌輝(ゆのうえ・まさき)さんは言います。



示唆に富みつつ、本棚に置いても絵になる3冊。左から、『手絵京都日和』(Fanyu)、『うしろめたさの人類学』(松村圭一郎/ミシマ社=刊)、『PERSPECTIVE from an oblique』(合同会社カワタ社=刊)

 そんな恵文社の書棚から、この秋に読みたい3冊を選んでいただいたのがこちら。『手絵京都日和』(※原書のタイトルでは「絵」は旧字体)は台湾のイラストレーター・Fanyuによる、絵日記的な京都のガイドブック。全編中国語で書かれていますが、プロローグとエピローグは日本語訳の冊子付き。日本人の視点とは少し違った「外からの京都」が、イラストからも十分伝わります。『うしろめたさの人類学』は、人類学というタイトルながら、日本社会に息苦しさを感じる人なら誰もが共感できるであろう、易しくも奥深い考察本。『PERSPECTIVE from an oblique』は、アート本のような美しい装丁と誌面で、「老い」をテーマに介護や病を扱う雑誌です。どの本も、手にとってぱらぱらとページをめくると、丁寧な構成や印象的な言葉の数々に、時間を忘れて読みふけってしまうものばかり。



器や日用品が並ぶ「生活館」。料理や暮らしの本と合わせての提案も役立つ

 恵文社一乗寺店には書店のほか、暮らしの雑貨を扱う「生活館」、紙ものや文具を中心にそろえ、ギャラリーを併設する「アンフェール」、カフェやワークショップ、トークショーなどのイベントスペース「コテージ」があり、読むだけでなく、見る・買う・体験するといった多彩な楽しみが待ち受けています。



ギャラリーを併設する「アンフェール」。展覧会のスケジュールはWEBで確認を

 目的の本を検索し、クリック一つで翌日には配達される時代に、書店をぐるぐると回って本を探すことは遠回りかもしれません。けれど、目的の本を買いにきたつもりが、予定にはなかった好奇心の扉まで次々とノックされる感覚は、一度味わったらやみつきになるはず。「書店で迷子になる」魅惑の時間を、どうぞ心ゆくまでお過ごしください。(撮影/津久井珠美 文/大橋知沙)



ふと気づくと何時間も経っていることもしばしば。本と雑貨とアートを存分に楽しめる

【恵文社 一乗寺店】
075-711-5919
京都市左京区一乗寺払殿町10
10:00〜21:00
無休(年末年始を除く)
叡電一乗寺駅から徒歩3分


 
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