日本独立共和党

日本を敗戦の呪縛から開放し、真の独立国として、国民の利益を優先する国家に再生することを目的とする。

人は家庭での躾を通じてようやく人間になる。

2005年05月22日 | 教育
 現在、日本社会もアメリカに負けないくらい荒れてきている。学校でのいじめは後をたたないし、少女誘拐監禁も多発し、集団暴力、盗撮や痴漢、凶悪犯罪の増加とあらゆる種類の犯罪が増加しているように思う。大人の犯罪も多いが、特に目につくのは犯罪の低年齢化である。
 昔ながらの不幸な生い立ちでグレるということは今でもあるが、現在の少年犯罪の心理的特性には次の特徴がある。
①自分中心で相手の立場を考えられない。
②欲望をストレートに要求し、それが満たされないと我慢できない。
③自分たちの仲間以外の価値観を認めようとしない。
 この原因として考えられるのが家庭での躾の欠如である。
子供時代、ほしいものを何でも与えられた結果、我慢をするという経験が少なく、欲望が満たされないときに、その事実をうまく処理できず、原始的な怒りに身をまかさてしまう。
兄弟が少ないため、兄弟間で争いをする機会が少ないうえに、親が子供の都合だけで行動してしまうため、自分以外の立場を考え妥協するという経験が少ない。
親を通じて社会の価値観を厳しく教えられるという経験がないため、自分の価値観を上回る社会の価値観があることを体験的に理解できていない。
親や教師が甘いため、大人は怖いものであり、社会の価値観を無視するとひどい目にあうという実感がない。

子供がひとり立ちできない幼児の頃、親は子供の要求を何でも満たそうとするため、子供は万能観をもつ。しかし、大きくなるにつれ、親も子供の要求を何でも聞き入れることができなくなり、子供もそれが当たり前だと理解できるようになる。学校へ行きだすと友達との関係や教師の教育より、大人の社会にはルールがあり、それを守らないといけないと理解できるようになる。

 しかし、過保護でいつまでも子供のほしがるものをそのまま与え続けると、要求を我慢することを学べない、また怒りをコントロールできず、切れやすい人間になる。社会のルールに反したときは親や教師から厳しくしかられないと、ルールを守らないと怖いことになるということが理解できず、いつまでも自分だけのわがままなルールで生きるようになる。しかられることで大人の怖さを体験しないと、大人や社会をなめてその秩序を尊重せず、自分の欲求だけを通そうとする。

社会のルールを守らないと、自分がつらい目にあう。大人は怖く敬うべき存在である。自分の欲求を通すのにも相手の立場を考えること、この三つは最低限家庭で子供に理解させねばならない。
さらにもう一つ言えば20歳をすぎれば、子供に対する援助はやめひとり立ちさせることである。
動物だって、一定の年齢になれば子供をひとり立ちさせる。この意味で今の日本人の教育は動物にも劣る。



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