舞台は2060年、架空の警察の部署「科学警察研究所法衣第9研究室」の捜査官が主人公となっている。
「第9研究室」とは、遺体の脳に損傷がなければ、その人が死から最大5年前までに見た光景を動画として再生することができる(音声はない)という架空の科学技術を使って犯罪捜査をする研究室であり、主人公はそこに所属する捜査官たちである。
舞台は50年後の世界という設定だが、その架空の科学技術が存在するという以外は、登場人物の服装や、人々の生活や風景も現代とまったく変わらない。猟奇的な事件が頻繁に扱われるが、それも現代の世相を反映させた感じである。未来社会のようなものを描くことが目的の作品ではなく、もしもそんな科学技術があったらどんなもんだろう、というテーマで描かれた作品である。
単行本発売当初は品切れが続出して入手困難となり、異例の謝罪文まで雑誌に載ったほど、売れた漫画らしい。
しかしわたしはあまり楽しめなかった。現在までに8巻まで出ているが、4巻を読み終わったところでやめてしまった。
なんだかややこしい難事件やら猟奇殺人やらは起こるけど、登場人物たちがTVドラマを演じている役者のようにリアリティがなくて、ちっとも面白くないのだ。
ユーモアやふざけたところや、壊れたところもほとんどなく、生真面目にきちんと脚本を描いてるだけ、みたいな作品に思えてしまう。