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アルバム「Flying Wheels」解説

2017-04-05 01:22:54 | 俺の音楽ダイアリー
まずは
3月末、煮印不良品レコーディングというレーベルから、自分のアルバム
「Flying Wheels」をリリースしました。

https://niphlexrecordings.bandcamp.com/album/flying-wheels

このアルバムの解説を書きたいところなんです、
が、実はこれは2015年の作品でして
一昨年提出済みだったものだが、レーベルが活動休止とのことで、保留となっていたもの。
それを突如、レーベル復活にともない、今リリースとなったわけで、、え?って感じで、、
アルバムに関しては、忘れている部分も多々あり
従って、リリース日にレーベルオーナたく煮氏から、自分の作品なんだからもっと宣伝せよと指令があったが、まるで他人事で、ぼんやりしていたわけで。。

このアルバムは、昨年のちょうど今頃リリースした「Infrastructure」よりも更に昔のものでして(もっと昔、2006年にファーストアルバムを出しているが、このことはまた別の機会に)
こちらが本来先にリリースされる筈だった、となるわけです。
従って、忘れている部分も多々ありつつも、2015年頃の背景も交えつつ、解説を致します。
聴きながら読んで頂けたら嬉しい。

「Flying Wheels」

1.Childhood Landscape
覚えているかい4つの頃、何気なく見た景色のこと。最近気付いたことで、少年だった頃の自分がぼけーっと何気なく見ていたある風景が、実は数十年後にとても意味ある風景だったことに気付いて、びっくりしたことがあったのだが、そんな時間を超越した、切ない、説明のつかない白昼夢的風景描写をアンビエントにしてみました。アンビエントを作る場合はブライアンイーノの「シュトフアッセンブリー」という高校時代に毎日のように聴いていたアルバムが、完全にベースにある。

2.from Space to Everywhere
場所はノスタルジアから宇宙へ変わる。ちょうどモジュラーシンセを買ったばかりのころで、モジュラーといったら、冨田勲、惑星、宇宙だろうと、宇宙ものをまずは作ってみたかった。マニュエルゲッチン風なギターも使われていてさ、リバーブは過剰に2、3重ねていますが使い方もわからないのでぼけてて、まあこの荒さも「味」でして。

3.The Planet
続・冨田勲というわけで、そういや昨年亡くなったんだけど、これを作った2015年にはご存命で、某シンセフェスにて、目の前で見かけているんです。おじいさんだったけど、言葉しっかりあの名盤「惑星」を語っていたり、ドーンコーラスにまつわる不思議な話など。今思えば貴重な体験だった。きっとそんなシンフォニックなシンセサイザーものをやりたかったんだろうが、やはり荒いかな。TDとか。。やりなおしたい。。まあ、これも「味」で、色々あるが、もう過ぎた事。宇宙ゴミをかきわけ、スターチャイルドが地球に近づいてくるって感じです。

4.Hectopascal
宇宙から成層圏を経て、空へ。気圧を動かす素粒子達のざわめき的な。これは覚えている。ベーシックをユーロラックモジュラー+korg SQ1の即興で録って、後からフレーズサンプル切り貼りしたりしている。モジュラーはプラグインにはない、揺らぎやメタモルフォーゼな音色変化を出せるので、生き物みたいで、なんか変な楽器なんです。これもチャイルズビューだとか、ああいうデタラメが正になっていなければ、これを曲として提出することもなかったでしょう。チャイルディスク好きのたく煮氏なら、きっとわかってもらえると思った。

5.Spectrum
Endorphin.esモジュラーシンセとの蜜月時期の作品です。このころはこれで毎日遊んでいたっけ。SQ-1でのチャルメラ風ペンタトニックな即興がベーシックになっています。2、3重ねてるのかな?。チャイルズビュー夜の遊園地あたりの影響もありつつ、これは、川崎のサッカー場近くにある美術館のエントランス付近にある、へんな茶色の現代オブジェのイメージです。今もあるのかな?。この時期よく通っていたんです、川崎の美術館。イベントがあるたびによく行ってた。

6.Mirrors
今や思い出の、VBRのコンピ参加作品の原曲。煮印のたく煮さんから招集をかけられて参加したんです、我々をゼロ戦と例えて、「玉砕」だの「敵艦へ攻撃」だの、得意の戦争キーワードを交えつつ、ゲームに乗っかった気分で慌てて作って、、。それがまあ準採用みたいになったわけです。採用されて嫌なこともあったけど、嬉しかったし、分水嶺にもなった。まあ、色々な場面で名刺代わりにはなりました。
さてこの曲、全部サンプリングなのでなかなか音が決まらず、あと1分バージョンでは、その中で起承転結つけなければならないなど、、実は2、300回は聞き直して、日曜日丸々潰して、提出したっけ。素材のほとんどは高円寺の某スタジオで気まぐれに録音したピアノとドラムの音。それがベーシックトラックになっている。なぜか「リアクター」風な音も紛れ込んでいます。1分版はこれです。出所不明な不思議な曲ですが、子供の頃に近所のピアノ教室から聞こえてきた音とか、あるでしょそういう、説明のつかない白昼夢的なノスタルジー。

Another One Minute Older (Virgin Babylon Records)

7.flying wheels
時々こういう臭い哀愁メロディを作りたくなって、それは大滝詠一氏の影響だったりする。リズムが甘いけど、これを当時「分解系」ってレーベルで主催していたお茶会でおそるおそる公表したら、主催に「スクエアプッシャー?」って言われたのを覚えています。来日した直後だったからね。でもこれはプッシャーの皮をかぶった大滝詠一でして、タイトル文字を変えればそこにヒントがあります。普段はこんなのを聴いているということを、裏で主張したかった。安易に判断されがちな、SNSではとても言えない秘密ですね。

8.Small Circle of Fire
タイトルネタはスラップハッピーから。ヨーロッパ的ななんか怪しい夜のストーンヘンジ的なイメージの曲です。スラップハッピーとかあと、ウィンダムヒルレーベルの後期89年〜92年くらいの円熟期のニューエイジミュージックも意識しています。今やブックオフの100円コーナーの常連ですが、ニューエイジミュージックが好きなんですよ。

9.Ulaanbaatar
実際に行って来たんですよモンゴル、2013年5月に。で、行ってみたらウランバートルは期待を裏切る大都会でして、高層ビルはあるし、デパート(といってもヤオコー並み)もあり、イタ飯屋も一応サイゼリヤと同じくらいのがあって、と、ここらと変わらない生活圏でありまして。そんな混乱を曲にしてみた。また、モンゴルの少女を題材にした「プージェー」という哀しい映画の存在も大きくて、実際に後ろで流れているお経は、その映画がきっかけでウランバートルのお寺で買ったブッダボックスであります(録音後に壊れた)。じゃりじゃりしている音は、なんとなく乾いていて砂埃がすごいウランバートルをイメージしています。
草原の少女 プージェ (えほんひろば)

おまけ:2013年ウランバートルでのdok-s電子音楽野外演奏の記録


10.Natural Habitat
モジュラーレゲエです。なんかダブやろうとして中途半端な感じだが、モジュラーでもエスニックな音作れるだよね。これほとんどをモジュラーの音だけで作ってまする。だから何だって言われても答えようがないが、なんか高いお金出して買っちゃったし、意地でも使い倒してやろうと、その成果的な作品です。坂本龍一格闘技セッションとか、あの辺の影響かな。「サマーナーヴス」はシンセサイザーもたっぷり使われていて、好きなアルバムです。変な親父の声は、首は100点!で有名なあのお方です。

11.On the horizon
これはなぜかサンクラで人気があった曲で、なんでか知らないけど、なんでかね。これも哀愁の部類に入るのかな。やはりニューエイジ、後期Windham Hillのショーンヘルツ&スコットの影響は大きいです。2人組のシンセサイザーユニットなんだけど彼らの失敗は唄ものとか作っちゃったから。ニューエイジに唄ものはペケです。とってつけたようなタイトルだけど、「ウィンドブレイカー・マン」とどっちにしようか悩んでこっちにした。


12.Magical Percussions
書くのだんだん疲れてきた。これもモジュラー一発録り。KORG SQ-1は16ステップのアナログシーケンサーだが、16といえども、意外に使えまして、順番変えたりパターン変えたりして演奏に飽きのこない工夫が施せる代物なのです。安ければもう一台買おうとも思ってるくらい。曲は何となくカンボジアとかラオスとかで流れてそうな民族っぽい感じでして、あと「ムー一族」「コチンムーン」?なんか説明つかない魔術的なシャンバラへの道的な内容となっています。もう戻れない。地上へは。

13.Ascention〜Unknown Place
最後は昇天でお開き。これもモジュラーでして、モジュラーで弦カルが出来ないかなと思って作ったものです。SQ-1でのゆったりシーケンスの重ね録りしたものを、オーダシティで逆回転にしたのかな?意識して作れないような不思議な旋律でして。カポーンコーンの金属音は、これ実は水晶に音叉をぶつけた音です。
イメージ的には、画家ヒエロニムス・ボッシュの宗教絵画。かすかな光の隙間の中を、天使と悪魔が混在となって千年王国へと誘う、あの毒のある、悪趣味な絵画のイメージです。
上昇後は、普段の生活では聞き慣れないモジュレーションサウンドに導かれ、霧に覆われたある場所へ向かって、このアルバムは終わります。

おわり

今回のプロジェクトに参加してくれた
イラストのチコさんは、まだ、たく煮氏と知り合う前に、
しきりにたく煮氏に挨拶しようと持ちかけた方でもあるのです。
新宿歌舞伎町でのこと。
マスタリングのきゃべつ氏は、中野でたく煮氏との飲みの席を設けてくれて
それが今回のリリースに繋がりました。

こんな得たいの知れないジジイの訳の分からない作品をリリースしてくれた、
煮印不良品レコーディングス、たく煮氏の勇気に感謝。します。

聴いているうちに、だんだん思い出してきた。
そして、愛着もわいて来ました。時間をかけて宣伝していきます。


ついで告知です。

近々アメリカサウスカロライナのネットレーベル「plastic response」からリリースしますコンピレーションアルバムに、1曲参加しています。イルカを題材にしている曲です。リリースは春の内かな?。ベイパーテイストなディジタルインストの数々で、なかなか期待出来そうです。
プロデュースは昨年のアルバムのリリース先、フロリダの煮印こと、ネットレーベル、squiggle dotのstany babeで、なんとなくコミュニケーションの感じや、招集をかけたがる感じなど、たく煮氏と似ている部分も多々あり。

次のアルバムの音源は、依頼が来て1年たって、つい先日、やっと提出をしました。
拙い英語で話し合ったり、色々判断で、作り直しの最中。これがけっこうキツいです。。
曲順など一緒に考えてくれたKeith & Sethに感謝しつつ、まだ作業は続く。
Orange Milk Recordsからカセット&ネットリリースです。発売日未定!


5月14日は、毎年参加させて頂いている731レコード主催のライブ配信参加、高円寺Knockです。
フルセットで、本気でやろうかと考えています。


今年はゆっくりやります。
ゆっくり花を開いてみせます。
dok-s project よかったら見守ってくださいね。




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