仙台七夕も終わって何日か経ったある日陸上の練習から帰ってきたボーイがそわそわしている

シャワーから出て来ても
濡れた髮をろくに乾かしもしないで
バイエルンのユニフォームにしようか?
マンチェスターにしようか?迷いながら彼の母親に聞いている

「
いいから早く髮乾かしなさいよっ!」まるで初めてのデートに出かける日のよう

連絡があったのはボーイが夏休みに入る少し前「ロングステップのT君が仙台に遊びに来るって
」母親に連絡があったらしく
ボーイはこの日を待ち望んでいた

同じ中学校に通っていたら
部活でサッカーを選んでいたか
それとも一緒にアバンを選択したか分からないけど
歩いて行くといろんな別れ道が待っている
午後1時少し前T君がやって来た
インターフォンから聞こえる低くて懐かしい声
自分もシャワー浴びてヌレねずみ状態
会いに行くには無理があるし

ボーイはあっという間に飛び出して行く
そして忘れ物を取りにあっという間に戻って来る

母親が興味深げに一緒に出ていく
自分も追いかけたけど
見たのは2人の後ろ姿
ようやく160cmを超えたボーイと一緒に歩いて行くT君
後ろ姿はまるで高校生の兄と中学生の弟のよう

会いに行って帰って来た母親が嬌声をあげている
「
めっちゃ!カッコイイ!さすがすっかり浜っ子センスもいいしぃ!
」(
ちなみにここで言う浜っ子はアバンが苦手にしていた浜っ子じゃなく
横浜っ子
)帰って来てからのボーイのお土産話は延々と続く
映画仲間のセイビング貴公子のS君と3人
『インセプション』と一緒
どこまでも夢の中のような出来事
まどろみの中の楽しいひととき
羨ましい仲間達











