きみたちと逢えてよかった! 愛犬と暮らす幸せな日々。
犬がいてぼくがいる風景
希望と失望のはざまで見せる生への執念

朝方吐いたというのに、夕方の散歩ではしっかり歩いた(9日夕方)
☆むぎの月命日の昨日
昨日8日はむぎの月命日だった。むぎの死からちょうど半年になる。
腎結石で手術をして、そのあと、太らせないようにと文字どおり心を鬼にしてギリギリまで食事制限をしていたのにあっけなく死んでしまった。「こんなことなら食べたいものをなんでも食べさせてやりたかった」と家人は悔やみ続けてきたが、それはあまりにも詮方ない嘆きである。

半年前、突然逝ってしまったむぎ
シェラが無事に年を越したとき、家人はむぎの月命日の8日にシェラも逝ってしまうのではないかと恐れた。だが、シェラはまだ健在だった。むぎへの哀惜をこめて霊前へは存分に食べさせてやれなかった牛肉を供えた。生きているうちに食べさせてやりかったとの思いはいまも深い。お下がりは、当然、シェラのお腹におさまった。
その昨日、シェラに希望をもたらす情報を得た。
ルイを思い切り遊ばせてやろうとの思いもあって訪ねた南町田の「鶴間公園」で、まず、シェラが再び驚異の生命力を発揮してくれた。昨年の暮れに自らの意志で、最近のシェラとしては信じがたい距離を積極的に歩いてぼくたちを驚かせ、喜ばせてくれた同じ公園である。
☆腎不全だからとあきらめることはない
ルイは最初から走らせてやろうと思っていたが、カートに乗せたシェラは公園の片隅でカートから降ろし、トイレをさせるだけのつもりだった。ところが、カートから降ろすとすぐに排泄をすませたシェラが芝生広場のほうへ歩きはじめたのだ。
足腰の衰えに眉を曇らせていた家人が戸惑う。
「やりたいようにやらせてやろう」
ルイを遊ばせていたぼくが声をかけた。もし、ここでシェラが斃れるようなことになってもいいじゃないかとぼくは思った。大好きな公園で残る力を振り絞って歩き、それで最期を迎えるのならシェラも本望だろう。そう思ったぼくに迷いはなかった。

ちょっと油断するとルイがシェラに跳びつく(8日夕方)
大喜びでシェラに跳びつこうとするルイのリードを操り、空になったシェラのカートを移動させながら、家人と歩いていくシェラを見守った。
休日の夕方という時間帯だったので、広場にはたくさんの犬たちが遊んでいた。フレンドリーな犬たちが、元気なルイに興味を示して寄ってきた。ルイもまた喜んで自分を取り囲んだ犬たちに跳びつき、飼主の皆さんに愛想を振りまいて走りまわる。

「とーちゃん、助けて!」体力に自信がないからビビってしまう(8日夕方)
その人の輪の注目がシェラになった。癌と腎不全で余命いくばくもないのだと説明する家人。え、そんな色艶のいい毛並で、顔だってしっかりしているのに……と、皆さんが一様に驚きの声を上げる。
中のご婦人のおひとりが、3年前に腎不全で25パーセントしか機能していなかった子がいまなお存命でいると教えてくれた。ただし、癌ではないのだが、それでもぼくたちは希望をつなぐことができた。もしかしたら、まだ少し安定を保ってくれるかもしれない。
楽観はしないが絶望はすまい。ぼくは、「決してあきらめないよ」と、あらためてシェラに誓った。
☆これは生への執念でしかない
この広場でシェラはまだ歩き続けた。まだ元気だったころ、むぎと一緒に何度も遊んだ公園である。シェラは離れて設置してあるふたつの水飲み場をまわって水を飲んだ。そして、歩き続けようとする。それは、歩くことによって衰えつつある足腰を再生しようとするシェラの生への執念がこめられているかのようでさえある。
昨日の疲れがあるはずなのに、朝の散歩も自分から迎えきた。たいして歩きはしなかったが、足取りはしっかりしている。ふと、「もしかして……」との思いが頭をよぎる。
だが、それから1時間もしないうちに希望は失望に変わった。散歩のあとで食べた食事を全部吐いてしまったのである。そして、午後、買い物がてら連れていった公園で、今日も長い距離をせっせと歩いてみせてくれた。そして、水場ごとにせっせと水を飲んだ。

知っている水場へ向かい、憑かれたように水を飲む(9日夕方)
もう一時期の、ただ弱っていくだけのシェラではない。だから、ぼくは信じたい。やっぱり、これはまだ生きようとするシェラの執念なのだ、と――。だから、あらためてできるかぎりの応援をしてやりたいと思う。
シェラ、がんばれよ。まだまだ生きていこうな。
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貴重なお時間を割いてお読みいただき、ありがとうございました。
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腎不全についていろいろ情報が知りたくて、ネットサーフィンしていてこのブログに眼が止まりました。
お住まい、鶴間公園のお近くですか?
私は車で20分位の所に住んでいます。
同じ市内かもしれませんね。
うちにも腎不全と闘っている15歳のパピヨンがいます。
分かったのは去年11月半ばのことです。
去年5月の健診では分かりませんでした。
分かってからあれよあれよと悪化し、一時期意識もなくなり、もって1週間と言われたこともありました。
今ではここ2〜3日で何があってもおかしくない数値ですが、それでも生きようと頑張っています。
シェラちゃんは癌との闘病もあり、うちよりずっと大変だと思います。
パパさんやご家族の方のお気持ち、痛いほどよく分かります。
どうかシェラちゃんが一日でも長く、苦痛なく過ごせるよう私もお祈りします。
頑張って!シェラちゃん!!
うちも頑張ります!!
コメントをありがとうございます。
シェラ同様に腎不全になってしまった15歳のパピヨンはノエちゃんというお名前なのでしょうかね。
腎不全でもがんばって生き抜いている子のママさんは、ぼくの9日のエントリーの写真に写っているハスキーの飼主の方です。
とっても勇気づけられたお話でした。
シェラのように癌病巣があるわけではないのならなおさらパピヨンちゃんも希望を持ってください。
いま、シェラは点滴をやっておらず、その代り飲み薬で対処しています。
点滴もそうでしたが、飲み薬の効果もすごなと思えてます。
どうか、どうか、ご一緒にがんばりましょう。
がんばり仲間がいてくださるのはとても心強く思えます。
激励に心から感謝いたします。