愛する犬と暮らす風景

70歳を過ぎていまだ現役を貫きつつ、愛犬と暮らす幸せな日々の軌跡。

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ルイに目で殺されて

2016-04-23 05:30:51 | ルイとの日々

■ ついシェラやむぎと比較してしまう
 人間の子供を比較して論じてはいけないように、わんこだって、たとえば、「死んだあの子のほうがいい子だった」なんてあれこれあげつらってはいけないはずだ。
 それぞれに個性があるのだから、それぞれが持って生まれた美質を認め、評価してやるべきであろう。

 分かっちゃいるけど、わが家はしじゅうこの鉄則を破ってる。
 やっぱり、ヘタな人間以上に情緒が豊かで気持ちが通じ合っていたシェラはぼくたちにとって最高の子だった。そのシェラを生涯母親にしてぼくたちなど眼中になかったむぎへの愛惜もなみなみならないものがある。
 かなうなら、もう一度あの子たちを抱きしめて、心から「ありがとう。出逢えて幸せだったよ」と言いたいくらいだ。

 シェラもむぎも聞き分けのいい、おとなしい子だったから、ルイが大人になってずいぶん落ち着いたとはいえ、あいかわらずオスのわんこ特有のワンパクぶりに振りまわされて辟易すると、いつもついつい罵詈雑言を浴びせてしまう。
 「こらぁ、ルイ何してるんだ! シェラちゃんはそんな悪いことしなかったぞ」とか、「むぎちゃんはおまえと違っていい子だったのに」といったあんばいだ。


■ 唯一勝てるのは
 もしかすると、ルイのいたずらがさっぱりやまないのは、常日ごろからさんざん面罵されているので性格がゆがみ、グレてしまったからかもしれない。
 いたずらを怒ると、もっとやったれとばかり調子にのる。うるさくつきまとうから扉を閉めて遮断しようとするとドスのきいたうなり声を上げ、扉の前でくるくるまわって恫喝する。ゴミ箱のゴミを収集袋へ移そうとすると袋に噛みついてうなりながら暴れてじゃまをする。
 シェラやむぎからは想像もできないガラの悪さである。そのたびに頭にきて、つい「シェラやむぎはそんなことしなかったぞ!」と怒ってしまう。

 だが、最近、ルイを唯一評価するようになった行動がある。
 散歩のとき、ぼくであれ女房であれ、横を歩いているわれわれの顔をしばしば見上げる。そのしぐさがかわいいので、こちらもつい笑顔を返している。家ではいたずらして、起こると逆ギレして恫喝を繰り返しているルイの心細げな目が悪くない。

 もっとも、単に不安だから飼主の顔色をうかがいながら歩くセコさと見ることもできる。だが、あれほど可愛かったシェラやむぎが、散歩中、自分のほうからはめったにぼくらを見上げず、声をかけても容易に顔を向けなかっただけに、こちらの顔色をうかがうルイがとても好ましく思えてしまい、この点だけはルイに軍配を上げてしまう。

 まさかオスのわんこに目で殺されてしまうとは情けないが、やっぱり可愛いらしいからしかたない。

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弱虫わんこならではの立ちまわりか?

2016-04-22 01:01:08 | ルイとの日々

■ 男の子はあまったれだから
 「きっと男の子だからあまったれなんでしょうね」と女房がまんざらじゃない顔でいう。この冬の間、彼女に言われてもしかたないくらい夜から朝のルイは女房に張りついて寝ていた。身体のみならず同じ枕で頬をすりよせて寝ていたのである。
 去年までは寒くなるとベッドに上がり込んでいたが、さすがに枕を共有するまでにはいたっていなかったはずだ。

 そういえば、ルイの前のコーギーのむぎも冬になると女房の布団の中にさっさともぐりこんで寝ていた。寒がりだったからしかたないとぼくは思っていた。
 寒さにめっぽう強かったシェラでさえ、真冬の時期はベッドに上がってきて、裾のほうで寝ていた。ときどき布団のなかにひっぱりこんで抱いて寝てもすぐに暑くなって逃げていった。
 だが、むぎもシェラも枕まで一緒にして寝てはいなかった。

 ルイが、とりわけ女房にへばりつく理由をぼくなりに、「もしかして……?」と仮説をたてていた。
 女房は昨年の夏あたりから体調を崩している。激やせしてしまい、気力がすっかり萎えてしまう状態が続いていた。秋口から快方に向かってはいたが、なかなか完治には時間がかかっている。ルイの存在と、毎週末のドライブが特効薬になっているらしい。

 彼女は、生来、向う気はひといちばい強いのだが、その実、情けないほど意気地がない。まるでほんとうの親子のようにルイがよく似た性格である。だからきっと心が通い合い、彼女をなぐさめようとして枕を共有して寝ているのかもしれない。
 これほど愛情たっぷりにかわいがっているぼくに寄り添って寝ないのがなによりの証拠ではないか。


■ いまはとうちゃんに頼ろうかな
 今週、ルイの様子が変わった。
 土曜日の夜、女房が持病といってもいい逆流性食道炎を再発して、食べたものを大いに吐いた。夕飯にとぼくのリクエストで買った「竹の子のお強飯」が悪かったらしい。
 翌日の日曜日は、外が春の嵐ということもあって終日臥せっていた。ルイはずっと寝室の前に寝そべって(写真上)中に入らなかった。

 ぼくのほうは、最近、癖になっているからだが、この夜も居間のソファで寝た。ここなら夜中の1時、2時に起きてしばし本を読んだり、ノートを開いたり、アイパッドをネットにつないで遊んだりが自由にできる。
 この夜違っていたのは、いつもいないはずのルイがぼくが寝ているソファの隣にある自分のお気に入りの一人用ソファに寝ていたのである。

 以来、朝夕の食事のときも、ぼくの椅子の下で寝そべって(写真下)いる姿が目につく。しかも、夜は相変わらず寝室に入らないで入口で寝ている。
 ママの身体の変調を察知しての行動なのは明白だ。心配して身を引いているのか、怖がって寝るときに近づかないのかはわからない。

 女房が言うように、日曜日に嘔吐したのでそのにおいを嫌って距離をおいているのかもしれない。「オレは臭いのイヤだぜ!」と。
 もうひとつの可能性は、「かあちゃんが頼りにならないから、当面はとうちゃんに張りついていようか」という、いかにも弱虫わんこならではの打算というか、ルイなりの深謀が働いているような気もするのだが、さて……?

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朝の激しい抵抗はなんだったのだ?

2016-04-21 02:14:04 | ルイとの日々
5か月ぶりの書き込みとなります。
この間、ルイもぼくも元気でしたし、変わりなく過ごてきました。年末年始は例年どおり、伊豆の里山でキャンプを張り、新しい年を迎えています。しかし、さまざまなことが重なってこのブログから遠ざかってしまいました。ご心配いただいた方々へは心からお詫び申し上げます。




 ルイは今年の7月で5歳になる。ずいぶんおとなしくなった。それでも、相変わらずスリッパをかっぱらっていって逃げまわり、遊びに誘い込もうとするし、朝、ぼくが会社へ出掛かる段になると抵抗する。
 どんな抵抗かというと、激しく唸りながらスーツやコートの裾を噛んで、「行くな!」という。気をつけてはいるが、スーツのズボンを破かれたし、女房は何着も服をやられている。

 居間から玄関までの廊下を、毎朝、上の写真のようにルイにおもちゃをくわえさせて引きずり、服を噛まれないようにして移動する。おもちゃの前はカバンのベルトを噛ませて玄関へ引きずっていったが、このままではカバンのベルトがダメになる。そこでルイのおもちゃに切り替えた。いつも引っぱりこに使うおもちゃである。夜はこれで引っぱりこをしたり、投げてやったりして遊んでいる。

 4歳を過ぎて、ずいぶん落ち着いたし、昼間は寝てばかりいるというから成犬になったとは思うのだが、遊びに関してはまだ幼さを残したままである。これ以上は成長しなくてもいいというのは飼い主の身勝手だろうが、本音でもある。


 朝、玄関までおもちゃをくわえ、ぼくに引かれてやってくるが、「じゃあ、ルイ、バイバイ」というと、下の写真のように世にも悲しそうな顔をする。出かけていくぼくを見ないで奥へと去っていく。目に涙をためているんじゃないかと思うほどの落胆ぶりである。

 「帰ってきたら遊んでやるからな」
 いつもぼくはそういって出かけていく。
 夕方、帰宅して玄関を開けるとルイはたいてい待っている。それなのにぼくの顔を確認するとさっさと居間のほうへいってしまう。
 「とうちゃんが帰ってきてうれしい」という態度ではない。

 そこでとうちゃんは毎日ルイにうらみ言をいう。
 「シェラやむぎはとうちゃんが帰ってくるといつも大喜びしてくれたぞ。なんだ、おまえの態度は!」
 ルイは、「それがどうした?」という顔でぼくの怒りを無視するばかり。すっかり「いい子」になってしまった。
 朝とはあまりにもちがう夜の落差にとまどい、ぼくは寂しい思いをしている。もっとも、朝、ぼくが出かけたあとのルイの寂しさはこんなものじゃないのかもしれないが……。

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幸せをもらったのはどちらだろう?

2015-11-19 21:04:08 | わが家のわんこたち
 facebookに紹介された写真のわんこにまつわる記事を読んだあと、涙があふれた。
 
 15歳のLibraちゃんというボクサー犬である。飼い主と15年間ずっと一緒に過ごし、病を得て15歳で旅立った。写真は、最後のドライブのときのものだという。
 きっと、ドライブが大好きだったのだろう。いく先々で楽しい思いをしてきたに違いない。この幸せに満ちた表情からどんな生涯を送ってきたかよくわかる。

 わが家のシェラもまた17年間、いつも一緒だった。シェラや、その4年後に家族に加わったむぎを一緒によそへ預けたり、家に置き去りにして旅に出たことは一度もない。
 名古屋での法事のときでさえ、ふたりをクルマに乗せて東名道を往復している。犬連れでやってきたぼくたちに親戚は呆れていた。

 わが家の旅はいつもキャンプだった。
 犬も一緒に泊まれる旅館やホテル、ペンションがあるのは知っていたが、利用したことはもとより、気持ちが動いたことなど一度もない。そんなところへ泊まったときのシェラのストレスがわかるだけに試してみようとさえ思わなかった。
 むぎのほうは、自分を守ってくれる母犬がわりのシェラがいればどこでも平気だったろうが……。
 
 ぼくも家人もわんこたちと楽しめるキャンプ以外の旅など考えたこともなかった。いつも幸せな旅立った。
「15年間沢山愛を注がれ過ごしてきたLibraちゃんは幸せな生涯だったのではないか」と記事は結ばれているが、むしろ、いつも一緒に過ごし、わんこたちから無償の愛をもらっていた飼主こそ幸せだったと思う。
 ぼくと家人はいまも、幸せな17年を共有してくれたシェラと14年をともに楽しませてくれたむぎに心から感謝している。

 今週末から、ぼくたちはルイと一緒に清里高原へキャンプに出かける。シェラやむぎと何度も泊まり、遊んだキャンプ場である。むぎを喪ってすぐ、シェラがむぎのにおいがついたわんこ用のベッドをひっかいてけんめいにむぎを探していたのもこのキャンプ場だった。
 シェラもむぎもいないいま、ぼくたちの「幸福ノート」にはルイが新たな1ページを綴ってくれる。
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ずっとお調子者のままでいい

2015-11-05 20:33:57 | ルイとの日々

■ おとなのわんこになって知らん顔
 もうルイはおとなのわんこになってしまったのだろうか。
 ついこのあいだまで、ぼくが夕飯をすませるのを待っていて、ぼくが食卓からソファーに移動するやいやな、「さあ、遊ぼう!」とばかりおもちゃをくわえてきたというのに、ずっと寝てばかりいる。
「おい、ルイ、遊ぼうぜ」と声をかけても、薄目を開けて一瞥するだけでまた寝てしまう。

 ルイがいちばん好きなフリスビーを投げても、あまり乗り気じゃないのが明らかである。それでも反応してくれたらしめたもの、以前のように追いかけ、持ってきて遊びはじめる。
「毛が落ちるからいいかげんにして!」と叫ぶかあちゃんの声などオレたちは無視だ。
 だが、最近はかなりの頻度で無視する日もふえた。足元にフリスビーが落ちても、「しょうがねえとうちゃんだ」といわんばかりの困惑した顔で無視している。
 
「もう、ルイはおとなになったんだから無理よ」とかあちゃんはおかしそうに笑っている。しゃくだから、そのままソファーに横になって寝てしまう。「ご飯を食べてすぐ寝たら身体によくないっていってるでしょ!」と、しつこく叫ぶかあちゃんの警告なんか無視だ。すべて、遊んでくれなくなったルイがわるいのである。


■ ケージはルイとのキャンプの必需品
 先の11/31(土)~12/1(日)、山梨・道志村でキャンプをやってきた。ぼくたちも7、8年ぶりだからルイははじめてのこぢんまりしたキャンプ場である。やはりこのキャンプ場がはじめてのせがれが同行した。
 キャンプの設営や撤収時、テントのアルミポールをのばしたりおりたたんだりするし、幕体も広げたりたたんだりする。このとき、ルイが大騒ぎする。きっと、怖いからだろうが、ガアガアとうるさいし、9月のキャンプでは幕体に噛みついて破いてしまった。

 いまもルイをクルマで移動するときはケージが必需品である。最初は前のわんこたちのようにリアシートに置いていたが、ルイはわれわれのだれかが降りるだけで怒り、前のシートやうしろのネットに噛みついて傷だらけにしてしまった。 
 キャンプのとき、ルイをおとなしくさせておくためにもこのケージは欠かせない。設営が終わるまでルイはケージから出してやらない。テントを張り終えてからようやく出してやる。
 
 その後、ケージはクルマから出してリビングスペースのどこかに置いておく。荷物台として活用できるからだ。もし、ルイが騒ぎはじめたらケージに入れてしまう。ただ入れただけでは外が見えるのでグランドシートですっぽり覆う。さすがに外が見えないと音だけでは反応が鈍くなり、騒ぎはおさまる。
 そのままこちらが忘れてしまい、長時間放置しておくと「出してくれ」とのアピールが断続的にはじまる。遠慮がちに唸り、小さく吠えるのである。悲しげに、そして威圧的に……。


■ みんなと一緒に寝るのがうれしくて
 寝るときはケージではなく、テントに一緒に入れる。汚れた足は水がいらないシャンプーできれいして、体も濡れタオルでさっとふく。最近までは脱走しないように、あるいは脱走しても捕獲しやすいように手製の短いリードをつけていたが、いまは必要ないとわかった。
 9月のキャンプで、夜、テントの入口が開いたままになっていたことがあった。ルイはそこにうずくまり、ずっと番犬をやっていた。

 今回のキャンプでは、ぼく以外のふたりがテントに入るとルイもしきりに入りたがった。きれいにしてから入れてやり、ぼくもあとから入ると、目をらんらんと輝かしたルイがいた。うれしくてしょうがないと全身で物語っている。
 なぜか、三人の腕の袖口を噛み、せまいテントの中を跳ねまわる。さすがのかあちゃんも「毛が落ちるからいいかげんにして!」と怒らず、笑顔でながめていた。
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