土木事務所の管理担当の部屋

土木事務所で許認可業務を行う際の法解釈や事務手続きについて検討しています。

アスピーテライン春山除雪作業の観光化と道路管理者の権限拡張について考えてみた。

2016年11月06日 09時14分43秒 | 道路法

アスピーテラインの冬期通行止めがなされる八幡平の観光は、アスピーテラインの開通とともに始まりますが、この少し前の時期も有望な観光資源がたくさんあります。

この中で、八幡平アスピーテラインの春山除雪作業は特に有望な観光資源であると考え、以下のように検討してみました。

 

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「八幡平アスピーテライン春山除雪の一般公開」と「道路法権限の拡張」について

【はじめに】

八幡平の観光は、実質的にアスピーテラインが開通している期間に限定される。しかし、平成28年には春の開通前に自然公園財団が「八幡平ウォーク」イベントを開催するなど、冬から春に季節が移行する春山の時期においても自然愛好者を中心として人気があるものと考える。また、報道関係者に公開している春山除雪作業についても、直接見てみたいとの声を聞く。

このため、アスピーテラインが冬期閉鎖のため未開拓であった春山の季節を新たな観光資源とするため、①春山除雪作業の一般公開、②通行止め区間の通行許可権限の付与(地方分権により通行止めの路線において特定の者に対する通行許可の権限を道路管理者に付与するもの)を提案したい。

 

【特別な領域・特別な体験の提供】

風景や史跡も観光の要素としては重要であるが、今では工場見学や工場夜景クルーズなど、いわゆる「プロだけが独占していた特別な空間」に対する需要があるものと考える。現在では、報道を通じて一般県民等に春山除雪作業を伝えているが、直接その迫力ある作業の光景を目にしたいと考えている潜在的需要は大きいものと推測する。

春山除雪作業を一般県民等に対して、「間接的情報提供」から「直接的体験」に移行させたい。

 

【春山除雪の一般公開の工程】

春山除雪一般公開に向けての工程は以下のように考える。

  • 初期段階       これまで報道関係者への公開を一般県民等に拡張し行う。ワゴン車等を振興局の負担で用意。募集は局で行う。観光振興として鹿角管内の宿泊客を優先することも検討。1日のみの公開。道路管理者が同行。道路管理の一環としての取り扱い。
  • 中期段階       公開を複数日とする。募集及び車両の負担は、観光協会及び自然団体等が行う。道路管理者が同行。道路管理の一環としての取り扱い。
  • 最終段階       道路法権限の拡張により、道路管理者が地元観光協会及び自然団体等に対して許可として春山除雪作業の見学を認める。

 

【通行止め区間の通行許可権限の付与】

アスピーテラインの冬期通行止めは、道路法第46条第1項第1号に基づき行われているが、この規定は一般的な道路利用者すべてを対象としているため、例外的に個別の者に対する通行を認める権限はない。

しかし、八幡平における冬期閉鎖期間における自然イベントの開催などが実施され、また観光人口の増加を目指すには、通行目的、車両の装備(冬タイヤ等)及び運転経験等を勘案し、特定の者に対して通行許可を与える権限を道路管理者に備える必要があるものと考える。

このため、地方分権制度にこの権限の付与を提案したい。

以上

 

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