ミーゼラ・セレステラ少将の航海日誌

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彷徨う堕天使「宇宙戦艦ヤマト」外伝

2016-10-17 00:36:23 | 心の中の宇宙戦艦ヤマト

彷徨う堕天使

宇宙戦艦ヤマト外伝


~心の中の宇宙戦艦ヤマト~

プロローグ編



西暦2200年12月。
地球は一握りの宇宙戦士たちの活躍、そして多大なる犠牲者の復興して欲しいと云う願いのもと、破壊された大気は浄化され、元の大気を取り戻した。
地球人類、保管された海洋生物、動植物は再び、地下生活から地上生活へと戻っていた。

時は流れ、生き残った人類は失われた都市や防衛艦隊の再建に着手した。
遊星爆弾によって幾つものクレーターが点在するが、限られた地上を有効に活用するには、クレーター内も活用するしかなかった。
雨水等の対策さえ整って入れば冠水する事は無く、逆にクレーターの周りを木々で覆う事で、人工的に上昇する気温を軽減させる効果なども、生み出していた。

再開発初期の頃には、クレーター内の都市を巨大なドームで覆っていた。
当初、全天候型で画期的な案であったが、地下都市と大して変わらないとの指摘が多く、大自然豊かな都市へと変わって行った。

地球の地下資源は底をつき、他の惑星から資源を取り寄せなければ暮らせて行けない。
都市の再開発が進む中、地球連邦政府は先の"ガミラス戦役"にて失われた艦船を急ピッチで再建した。

資源採掘船、資源輸送船の数が整うと、それを護衛する艦(ふね)の建造を急がせた。
ヤマトはイスカンダルの海に沈んだが、建造時のデータは残っている。
そのデータを元に連邦政府はヤマト型二番艦ヤマト(第二代ヤマト)、三番艦とその発展型アンドロメダ級と名付けた新造戦闘艦三隻を建造、更にはその三隻のデータを基に、量産型を開発、初回分24隻ロールアウトを完了した。

第二代ヤマトを第一護衛隊旗艦とし、続くヤマト型三番艦を第二護衛隊旗艦とした。
その二艦の後続艦で発展型アンドロメダ級:一番艦を第三護衛隊の旗艦とした。

復興が進につれ、"復興バブル"的に人々の心残って中からは「宇宙戦艦ヤマト」のそして多大なる犠牲者の活躍などは薄れて行った……

唯一、イスカンダルからの帰還者森 雪は帰還当初こそ地球を救った"英雄"であった。
だが、時が経つにつれ、その思いは薄れて、今では異性人の娘(異端児)を産んだ未婚の母、娘である「澪」は確かに特殊能力を持ち地球人類離れた容姿をしている。
産まれてから一年で青年期まで成長した事も含め、周り(他人)の眼からみれば、やはり地球人類とは異なる異性人。

陰口から始まった嫌がらせは次第にエスカレートし、英雄であったはずの彼女らを地球から追い出してしまうまでに発展した。

20歳に成った森 雪は地球人に換算すると16歳相当の娘:澪を連れ、地球帰還時に使用したイスカンダル製宇宙船シュヘラザードで地球から旅だった。

このシュヘラザードは澪の成長に必要なシステムを備えていた事と、当面の住居として森 雪に帰還後も地球連邦政府が接収する事無く、与えていたのだ。





時に西暦2201年。

太陽系に存在する地球から、およそ28.000光年離れた場所に地球の大気に良く似た惑星を発見した雪は住めるかどうかの調査を兼ねて、その惑星に降り立った。

その惑星にはかつて文明があった事を証明するかのように、朽ち果てた都市がある。
都市の中心には宮殿らしき建物がそびえる。
宮殿を取り囲むように住居と思える建物が円を描くように立ち並んでいる。
砂漠の宮殿と雪は名付けた。
惑星の大半と云うよりは9割りは海で、都市がある場所だけが砂漠化した大地の極端な惑星である。

都市を隈無く調査するもミイラ化した遺体も見当たらない。
既に風化して塵となってしまったのか、1体も見当たらない。

雪は想った。
淋しい惑星(ほし)だけど、ここなら自分達以外、誰も居ない。
誰からも罵声や陰口を叩かれる事は無い。
シュヘラザードさえあれば当面は困らない。
廃墟化した都市だが、ここに都市があると云う事は生きてゆく事は可能だと思った。
今は深く考えても仕方ない。そう思う事にした雪は娘:澪と二人、その日はシュヘラザードで過ごす事にした。
この時、再び地球人類滅亡の危機が迫っている事など知る余地もなかった。

シュヘラザードで一夜をすごした二人は、宮殿を調べる事にした。

宮殿内に入った二人は驚きを隠せなかった。
昨日調べた住居とは打って変わって、超近代的な造りであった。
地球の文明などは足元にも及ばないほど、機械化されていたのだ。

壁も柱も天井も、地球では見たこともないメーターやパネル、計器類でびっしりなのだ。
人一人居ない宮殿は今でも誰かが使用しているかのように照明も明かりを灯し、計器類も全て起動している。
まるで主人(あるじ)を何時までも待ち続けているように動き続けている。
機械だらけなのだが、何処と無く温かさを感じさせるそんな不思議な宮殿内。

「これ程までの文明を気づきあげた種族が何故?」二人の頭に共通の疑問が沸いた。
二人は顔を見合わせると、宮殿内奥へと足を運んだ。



恐らくそこは王室だろうと思える部屋にたどり着いた二人。
部屋の壁面には肖像画であろう画(え)が描かれて入る。
恐らくこの宮殿の主人で、この惑星の種族長なのだと思えた。

その部屋の中央に1つの光が差し込む。
壁面に描かれた肖像画にそっくりなホログラムが浮かび上がる。
そして、ホログラムは語りはじめた。

「そなたらは、何者?」

「何故、王室であるこの部屋へ?」

語りはじめたホログラムは、質問をしてきた。
二人が訪問者である事を分かっているようだ。
恐らくセンサーに反応したこの部屋のコンピータがこの惑星(ほし)の言葉で話しているのだろう。

二人が地球の言葉で聞き取れ、この惑星の言葉で話せるのは、装着している超マイクロ翻訳機があるからだ。

「私は森 雪。そして、娘の澪。」

「私たちは地球人。」

「この惑星には迫害を逃れる為、旅の途中で立ち寄りました。」

「私たちが住んでいた地球と大気が同じだった為、この惑星で暮らそうと思っていたところです。」

「暮らす?そなたたちに、この惑星で暮らす事を誰が許可しました?」

「……いえ。誰からも許可は得ていません。」

「お言葉ですが、この惑星には民が誰一人としておりません。」

「誰一人か?そなたたちの目は節穴か?」

「この部屋にわたくしが居るではないか。」

澪は母である雪が謝罪する前に謝罪し、女王と思えるホログラムへ迫害された理由を話した。

「ほう。イスカンダルの民の血を引く者であったか。」

この女王はイスカンダルの事を知っているようだった。
だけど、二人の永住の許可を出さなかった。
女王の話によれば、1.000年に1度に訪れる回遊惑星アケーリアスが再び、この惑星を霞めて通過する事を教えてくれた。

その回遊惑星アケーリアスが通過する際、この惑星の重力によって引き寄せられる大量の水によってこの都市も宮殿も水没する事を聞かされた。

そして、その回遊惑星アケーリアスが通過するのまであと一週間足らずだと云う事も教えてくれた。



前編へ
つづく。


この物語りは「遥かなる救世主スターシア」の続編です。

使用している画像はイメージです。
一部、使用している画像は松本 零士氏「セクサロイド」より引用。
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