ミーゼラ・セレステラ少将の航海日誌

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Redeye.ACE:宇宙戦艦ヤマト2202外伝:第三話

2017-07-10 20:12:47 | 二次創作「宇宙戦艦ヤマト2202」



ーRedeye.ACEー
宇宙戦艦ヤマト2202愛の戦士たち外伝

第三話
脅威・ガトランティス



地球連邦防衛軍総旗艦:アンドロメダが、単艦で此方に向かって来るとの艦内アナウンスに、新たに合流した私たちを含め、ヤマト全クルーたちに緊張が走る。

一難去ってまた、一難である。
しかし、今度はさっきの空中戦という訳にいかない。

戦艦と戦艦がぶつかり合えば…
いや、どちらかが確実に沈む…

「全艦!第一種戦闘配置!」

古代艦長代理から命令が下される。
私は「死を覚悟」。それはしたかった。
覚悟すれば負ける。そう思った私は「勝利あるのみ!」と覚悟を決めた。
確かにアンドロメダはヤマトより、戦闘力も艦の大きさも上回る。
だけど、戦術、クルーの練度は私たちヤマトのクルーが上回っている。パイロットである私がそう感じるのだから。

流石に余計な損耗を避けたいのだろう。アンドロメダは艦載機を発艦させては来なかった。

まぁ。あちらに、何機あれから登載したかとかは解らない。
30機以上満載で送り込んでくれば、此方は私たち8機、いやガミラスの武官殿を含めても僅か9機、数では負けるけど、1人頭、3~4機、墜とせば良いだけの事。
負ける気はしない。
とにかく今は、パイロット控え室で待機する。
そして、何時でも飛び出させるよう準備しておく。
今、私に出来る事である。



山南司令も、古代艦長代理も、互いに譲らない。
話は平行戦のまま、ヤマトとアンドロメダは1対1の戦闘に突入した。



先制攻撃を仕掛けるアンドロメダ。
重力子スプレッド砲を何の躊躇(ためら)いもなく撃ち込んで来る。
射程圏外でヤマトに直撃はなかったが、たったの数発であれだけの破壊力。衝撃波がヤマトを襲った。

出航準備もろくに出来ず、出撃したヤマトは波動エンジンをはじめ、あらゆるものが万全ではなかった。

だが、そんな事はお構い無しでアンドロメダは攻撃の手を緩めない。



凄まじい程の主砲の連射速度、ヤマトとは段違いに感じた。
小惑星帯に身を隠すヤマトの位置をしっかりと把握してかの如く、撃って来る。

「なんて奴だ!」

「バカスカ撃ちやがって!」私は控え室で思わず叫んだ。

防戦で堪え忍ぶヤマト。
だが、ヤマトは秘策を取り出す。小隕石群をヤマトの艦体全体に覆わせたのだ。
「アステロイド・シップ」である。

その昔、地球と火星移民たちが独立戦争時に開発、実戦に投入されたものである。
ヤマトが使用したのは更にそれを改良したものだけど。

火星移民が独立戦争に使用した当時は兵器として使用されたと戦史で読んだ事がある。

無数の岩盤(小隕石)にマグネトロン装置を装着させ、コントロール船(艦)から遠隔操作して、地球へ落下させるという作戦に使われたと戦史に書かれていた。

それを新見女史が「イズモ計画」で取り入れ、ヤマトの偽装装置として使うはずだったのだけど、「イズモ計画」が破棄されお蔵入りとなった装置。

今回、ヤマト出航にあたり、真田さんが密かにヤマトに積み込んでいたのだ。

アンドロメダからの砲撃にこの岩盤防御も、損耗が激しさを増す。

そんな中、波動コイルの交換が済み、ヤマトは波動防壁を展開させた。

だが、目の前に迫るアンドロメダ。

「衝撃に備え!!」ブリッジで叫ぶ互いの将。

ヤマトもアンドロメダも、互いに進路をゆずらない。
正面衝突は避けられない。
正面衝突すればアンドロメダより小柄なヤマトは間違いなく沈む。
アンドロメダもまた、沈む可能性もあるが、大破で持ちこたえる可能性が高い。

私たちは衝突を覚悟した。
控え室の床に座り、ひざを抱え頭を膝に着けた。
空中戦を展開している時より"怖い"と感じたのは、これで二度目だった。
抱える膝が小刻みに揺れる。




「こんな事で死ねない!」そう心の中で呟き、私は太ももと太ももの間に両手を挟んで太ももに「ギュッ」と力を入れると「ビクンと来る。」これは私の心を落ち着かせる"おまじない"子供じみているけど、これが効く。
落ち着きを取り戻し、私は衝突に備えた。

ヤマト前面に展開する波動防壁波により正面衝突は避けられ、互いを押し退けるようにすれ違う。

その直後、ヤマトとヤマトのクルーたちに対し、謀反した事に対して"罪を問わない。"と地球連邦防衛本部から通達され、ヤマトには新たに「テレザート星とメッセージの解明せよ」と命令が下される。

更にアンドロメダから30機のコスモタイガー隊がヤマトに派遣された。
そして、もう1つ、嬉しい出来事があった。
元ヤマト航空隊:隊長の加藤さんが合流したのだ。


《1式空間戦闘攻撃機コスモタイガーⅡブースター装着使用》※小型ワープエンジンを登載している。ブースターとしては長距離を使用出来る。

こうして、ヤマトは晴れて、テレザート星を目指す事と成った。


・・・・・


難破し、漆黒の宇宙を彷徨う民間の宇宙船。

識別コードには地球連邦政府のコードが、表示されていた。

アナライザーによると、生体反応有りとの事で、早速、救助に向かう人員が選出され、救助チームが派遣された。
その護衛に、私はタイガーⅠを飛ばした。

「コチラ、タイガーⅠ山本。辺りに敵を確認出来ず。」

「救助に向かわれたし!」

宇宙船にはたった1人、生存者が居ただけであった。
救助されたのは第11番惑星に駐在する空間騎兵隊の一人、永倉 詩織曹長という女性の隊員であった。

救助されるとすぐに医務室に運ばれ、負傷した怪我を手当、事情を聞いた。

彼女、永倉曹長の話は地獄絵を語っているかのようだった。

第11番惑星。
太陽系最外縁部にこの惑星は存在する。
当日の地球では利用価値は極めて低いとされ、開拓すら行われていない手付かずの惑星であった。

先のガミラス戦役時、ガミラスによって占領され、ガミラスは人工太陽を建設、惑星は"ガミラフォーミング(テラフォーミング)が施され、ガミラス前線資源基地が存在した。

西暦2202年現在。ガミラス人と地球人が入植、共存共栄をしていた。
また、手付かずのまま、古代アケーリアスの遺跡が発見されている。
そして、今も開拓は進められている。
警察的な役割や、開拓の人員として、空間騎兵隊が駐在している。
永倉曹長はその空間騎兵隊に所属している。


・・・・・


ヤマトが彼女を救助する今から40時間前…

クリスマスが目の前の休日、入植者たちが暮らす街は、クリスマスを待ち望む者たちで賑わっていた。

だが、そこへ彼らガトランティス軍が突如、第11番惑星を強襲した。

ガトランティス軍:第11番惑星、強襲の指揮を取るコスモダート。



ガトランティス軍による無差別の空爆が、開始された。
空襲警報が五月蝿いくらいに、市街地に響き渡る。
逃げ回る一般市民。
その逃げ回る一般市民を容赦無く、機銃で撃ち殺す。

助けを呼ぶ者、バラバラに成った家族を探す者、それぞれが右往左往している。
そんな光景を嘲笑うかのように、空爆は続く。

地上に撃ち放されるA.I搭載型:変形殺戮マシーン=ニードルスレイブ。
街の主要地区を制圧、逃げ回る一般市民を殺戮していった。
両手を天(そら)を仰ぎ命ごえする者、地べたに頭を擦り付け、命ごえする者、殺戮マシーンには慈悲の心など無い。
腕に内臓された鋭いニードルを撃ち放つ。
悶え苦しむ市民の叫び声が、山岳地にまで響き渡り、こだまと成って帰ってゆく。

僅かに駐在する空間騎兵隊の奮闘も虚しく、とても生き残った市民を救える状況ではなかった。
まさに、多勢に無勢とはこの事である。

第11番惑星中央司令部も例外ではなかった。
降伏し、停戦を呼び掛ける土方もまた、ガトランティス艦載機デスバテーターの空爆に巻き込まれていた。


・・・・・






「永倉!先に行け!」

「奴等は俺がここで食い止める!!」

「隣街で、合流しよう!」

上陸したガトランティス兵が、何かに取りつかれたように、死を恐れず前進して来る。

永倉は「コクり」と頷くと、腰にぶら下げた手榴弾を少しでも、足留めになればと、恐れず前進して来るガトランティス兵に投げつけた。

青白い閃光と爆音、それと数名のガトランティス兵が舞い上がる。
その光景を確認した永倉は、その場を走りだし、隣街を目指した。

陽はすっかり落ち、辺りは闇。
隣街もまた、足の踏み場も無いくらいに瓦礫だらけだった。
永倉は慎重に先を急いだ。

すすり泣く幼い女の子が1人、はぐれた兄、母親そして、父親を探していた。

その少女に迫るニードルスレイブ。
容赦無くニードルスレイブは、その少女に狙いを定める。

「ガガガガガーーー!!」

コスモライフルの銃声が闇夜を切り裂く。
間一髪、すすり泣く少女は永倉によって救われた。
永倉はその少女を連れ、絶望の中、希望を胸に、少女の家族を探がした。

暫く瓦礫と化した街を歩くと、少女は立ち止まり、こう呟いた。

「お兄ちゃん…」

少女の指先は瓦礫と一緒に転がる"ヤマト"のオモチャであった。
その先には瓦礫の下敷きな成った、少女の兄の変わり果てた姿があった…

必死に泣きたい気持ち押さえ、現実を受け止めるけなげな少女。
永倉はそっと少女を抱き寄せる。

一夜開け、永倉と少女は、先行する斉藤隊長と逃げ延びた市民たちと合流を果たす。

同時に、永倉を先行させた空間騎兵隊:隊員の古橋から無線が飛び込む。
永倉が安堵の表情を浮かべたのもつかの間、自縛するガトランティス兵に巻き込まれた古橋の叫び声が、無線から響き渡る。

「古橋?」

「古橋!応答せよ!」

「古橋!古橋!古橋…」

無線からは砂嵐のように「ザーザー」と音が流れるだけだった…
永倉の肩を軽く叩く斉藤。
永倉は斉藤の顔を見上げる。
首を左右、横に振る斉藤。

コスモライフルを握りしめ、走り出そうとする永倉を止める斉藤。

「あいつの死を無駄にするな!永倉!」

「お前にはまだ任務が残ってる!」

「それをやり遂げて貰う!」

斉藤は永倉に、この宇宙船で脱出して、救援を呼んで来るように命じた。

「俺たちは、残された市民を守り、お前が救援を連れ戻る事を希望に、ここで待つ!」

永倉は救援を連れ戻る事を誓い、宇宙船のドックへと向かった。



ドックから発進する宇宙船を阻止しようと、ガトランティス艦載機デスバテーターが襲い掛かる。
捨て身で斉藤は、そうはさせまいとコスモライフルを撃ちまくり段幕を張る。
斉藤の応戦により、永倉の搭乗する宇宙船は、第11番惑星を離脱に成功した。

「私は…私は逃げるんじゃない!」

「必ず…必ず、救援を連れて帰るから…」


ヤマト・ブリーフィングルーム




「助けを、救助が来ると信じて待つ者たちを見棄てるのですか?」

私は医務室で永倉曹長から聴かされた話を胸に、なかなか結果が出ないブリーフィングルームへと乗り込んだのだ。




「君は誰だね?」

「私は中尉に命を救われた者です。」

「この場は、上級士官のみが入室を許可されいる。」

「すまんな。武官殿。わしが入室を許可したんじゃ。」

「中佐相当の権限を持つ佐渡艦医が認めたのならと」。言葉では言っていたが、本人はどこか面白くなさそうであった。



「強襲されてから40時間も経つ、生存者は、もう居ない。」

「行ってみなけば解らないじゃないですか?」私は声を荒げた。

「水掛け論だ!」

「あの永倉曹長は仲間に救助を連れ戻ると約束した。そして、今も救助が来ると信じて待つ仲間がいる!」

「逃げ延びた市民の中には、ガミラスからの入植者も沢山いるはず!」

「君の話は解った。ここは古代艦長代理に判断して頂こう。」

「クラウス・キーマン。曲者だな。」私は心の中で呟き、行く先を見守った。


・・・・・




「第11番惑星へ救助に向かう!」

「艦長代理。上層部は連合軍に任せて、ヤマトはテレザート星を目指せ。と命令を出していますよ。」

「それは解っている。だが、目の前で溺れている者を見棄てる訳に行かない!」

「クラウス武官、ここでヤマトを降りて頂いても結構ですよ。」

「武官に罪は無いですから。」

「…乗り掛かった船、お気遣いありがとう。」

「最期までお供いたしますよ。」

こうして、私たちは第11番惑星救助へと向かう事となった。


・・・・・


永倉の帰りを待つ斉藤。

日付が変わり、ガトランティス軍による、第11番惑星掃討戦が行われていた。

僅かに生き残った者たちの最後の砦ともいえる地球連邦施設。
その施設にニードルスレイブの部隊が迫る。




「…ヤマトは?」

「ヤマトならあんな奴ら、やっつけちゃうって、お兄ちゃんが言ってた。」

「ヤマトか…ヤマトなら来る。」

「きっと来る!」

万事休すの斉藤たち。

だが、その頭上にタイガーⅠ、タイガーⅡが急降下でニードルスレイブを撃ち抜く姿が、そして、その直後に轟音を轟せヤマトが姿を表す。










今にも泣き出してしまいそうな少女に、笑顔が戻る。

「ヤマト…」

その言葉に頭上を見上げる斉藤。

「本当に来やがったぜ!!」

ガトランティス機を蹴散らし、降下するヤマト。
橋の上空に待機するヤマト。
避難民を誘導する空間騎兵隊。




だが、そこへガトランティス:ククルカン級:駆逐艦がヤマトに襲い掛かる。

私は、とっさに割って入った。

「お前たちヤマトも避難民も殺らせない!!」

「墜ちろッ!!」

「そういえば、土方司令の姿を見掛けなかったけど、ご無事なのだろか?」私はブリッジに無線を飛ばそうとしたが、ガトランティスの攻撃が激しさを増す。
確認したい気持ちからか、排除を急いだ。




ヤマトの波動エンジンは現在、本調子ではない。トラブルを抱えていた。
その為、ビーム兵器も波動防壁も使えない状況下で防戦に徹するヤマト。

ヤマトの護衛に私はヤマト上空をカバーする。
あの武官もまた、ヤマト護衛に加わった。



渓谷をひたすら逃げるヤマト。
そのヤマトに追い討ちを仕掛けるガトランティス。
援軍による地獄の業火がヤマトを襲う……







「えっ!?」

「何!?何が一体……」



第四話へ
つづく。

※この続きは第三章の公開後になりますm(__)m
ご理解とご了承を頂ければと思います。

この物語りは「宇宙戦艦ヤマト2202愛の戦士たち」をベースに私の解釈=アレンジを付け足した山本 玲の目線の宇宙戦艦ヤマト2202愛の戦士たちの物語りです。

使用している画像はイメージです。
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