ミーゼラ・セレステラ少将の航海日誌

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黒い怪鳥の堕天使ー宇宙戦艦ヤマト2202外伝ー

2017-06-16 17:48:25 | 宇宙戦艦ヤマト2202外伝





私は山本 玲 。23歳。※地球連邦防衛軍・月面基地:前衛武装宇宙艦隊:航空隊に所属している。

もう乗艦する事は二度と無いと思っていたヤマト。
そのヤマトに私は再び乗艦する事に成った。と云うよりも、乗艦する事を心の何処かに望んでいたのかも知れない…


黒い怪鳥の堕天使
ー宇宙戦艦ヤマト2202外伝ー


私は知っての通り、火星アルカディアシティー出身のマーズノイド
火星移民三世であり、火星生まれの身体的特徴である紅瞳を持つ。

兄・明生の形見のペンダントを常に首から下げている。
ヤマト乗艦時、パイロットとして戦死した兄と同じ航空隊を志願していたが、兄に引きずられる危うさを感じた加藤隊長の反対により、当初は主計科に配属された。



しかし、私はエンケラドゥスでの戦闘に乗じて独断でコスモゼロを駆って出撃した。
あとで知った事なのだけれど、私が機乗したゼロは古代一尉の予備機だってこと。
それを聞かされた時、実は心の中で「ガッツポーズ」したんだ。
「えっ!?」何でかって?それは…それは私が惚れた人…だからだ…



毎日、毎日、彼古代一尉への想いは募るばかりだ…

無断で出撃した私には、それこそ失敗する事は許されない。

「潰れろーーーッ!!」





近くにいた味方に被害を出すことなくガミラス戦車を正確に撃ち抜き、救援に成功した。
その後、結果はどうであれ規律を乱した私は12時間の艦内奉仕活動を命じられた。それだけで懲罰は無し。「ホッとした。」

そして私は、愛する兄、家族の命を奪った"ガミラス人"と対面する。
憎しみは対面して事で以前より増していた。





ヤマトに成り行きで乗艦することになったメルダ・ディッツ少尉。

誰にも邪魔されない空間での戦闘機同士による決闘。
この決闘後、わだかまりを解消した。









だけど、再び規律を乱した私は6日間の営倉入りを命じられた。
「こればかりは仕方ないか…」そう心の中で呟いた。


・・・・・


古代一尉に対しては自分の腕を認めてくれた上官であることと、自分と同じく天涯孤独という共感から特別な想いを抱いていたけど…

古代一尉と雪さんの両想いが明らかになって以降は気持ちに整理をつけと努力はしているが…






今では産まれ育った環境も肌の色も瞳の色も違うけど、メルダとはライバルで良き理解者で大切な人。

そして、私たちは長き航海を終え、地球に帰還した。




時は流れ…
西暦2202年




私は引き続き航空隊に所属しており、後輩を育てながら厳しい訓練を自身に課している。
※身体にフィットするアンダーアーマー社のインナーがお気に入りである。



《コスモタイガーⅠ》

コスモタイガーⅠ。
この機体、改良は加えられてはいるが、何処か見覚えのある機体だ。
そう、ガミラスと戦争に突入して間もない頃だ。
その当時は黒い機体ではなく、紅い火星の地表のような機体色だった…

《コスモ・ワン》

パイロットとして頭角を表していた兄は当初、"戦闘機乗り"だったの。
本人は「俺は戦闘機乗りには相応しくない。」と口癖のように話していた。

「俺はトリガーを相手より先に引く事が出来ない。」

「たとへ憎しみあるガミラスが相手でも…」と。

そんな兄ではあるが、転属願いが叶うまでの数ヶ月、この紅い戦術戦闘攻撃機コスモ・ワンで出撃、何機ものガミラス機を追撃した。

「コチラ、ソードスリー。」

「ガミラス偵察部隊を排除。これより帰投する。」

そんなコールが頭上を飛び交う中で私は濁る空、兄の機乗するコスモ・ワンを誇らしげに見上げていた。


・・・・・


木星圏に集結する地球防衛軍艦隊。
目的は艦隊連度の向上である。いわゆる実弾を使用した演習だ。
私も、私が受け持つ小隊も参加する。

《トロヤ群小惑星帯》

火星圏に存在するアステロイド小惑星帯に似た宙域。

緑色がトロヤ群であり、木星の進路方向はギリシャ群、後方はトロヤ群と区別されている。
単に「トロヤ群」という場合は通常「木星のトロヤ群」を意味する。

私が受け持つ※高機動遊撃小隊。
簡単に言えば、先発した戦闘機隊の撃ち逃した敵機を駆逐し、攻撃機隊の支援が主な任務。





「時空間に感知!旗艦アンドロメダ、ワープアウト!」



「山南司令!ワープ開けました!」

「前衛武装艦隊、集結完了!」

「うむ。」

私たちは演習宙域に到着と同時に演習に入った。

まず、艦隊が陣形を整えると同時に、艦砲射撃が一斉に開始された。

小惑星群を敵に見立ての演習だが本当の戦闘さながらである。

三連装収束圧縮型衝撃波砲と呼ばれるヤマトのショックカノンの上をゆく破壊力。

それが二十隻以上の艦艇から一斉射撃される光景は、圧倒された。
圧倒され、「ポカン」と眺めている暇はない。
主砲の一斉射撃、第一弾後、すぐに発艦準備に入らなければならない。

パイロット控え室で待機していた私たちは、格納庫へと降りてゆく。
第二弾一斉射撃が行われている中で、私たちは各々の機に機乗、発艦プログラムをこなしてゆく。
赤いシグナルが点灯、私が一番緊張する瞬間でもある。
アンドロメダ格納庫内の気圧が減圧され、発艦ゲートがゆっくりと降りてゆく。
シグナルがグリーンに点灯、ブラストデフレクターが起き上がり、一番機が発艦、同じ手順で六番機までが発艦を完了、そして小隊を任された私が愛機コスモタイガーⅠで発艦、旗艦アンドロメダ上空で待機する小隊と合流、同時に加速し敵に見立てた小惑星群に突入した。



右に左に、時には上に下にと小惑星をすりねけ、機銃掃射。
急上昇から反転し、再び小惑星群の中に突入、撃ち逃した敵機に見立てた隕石を駆逐、小惑星群から離脱、上空で待機、攻撃機隊の対艦爆撃、雷撃を見届け、散開、旗艦アンドロメダに帰投した。



第一波攻撃が終了し、私たちは補給が整うまで控え室で待機、僅かな休息を取る。
僅かな休息だが、これも必要な行動の1つ。
第二波攻撃に備えて体力と精神面でのリフレッシュが必要なのだ。
私はパックドリンク(エナジードリンク)を一気に飲み干した。

そんな矢先、「全艦戦闘配置!これは演習ではない!」と艦内放送が飛び込む。

ガトランティス打撃型空母一隻が突如、この木星圏にワープアウトしたとの事であった。



目視でも確認出来るが、損傷しているようだった。

艦後部から黒煙を上げていた。
おそらく、先の"第8番浮遊大陸戦"の生き残りだろうと思った。

まぁ。これだけの艦隊の中に、たった一隻で乗り込んで来たとは思えないし、攻撃は仕掛けて来ないものと思っていた。

だけど、それは甘かった。

彼らガトランティスは背水の陣で、私たちに攻撃を仕掛けて来たのだ。
それも、旗艦であるこのアンドロメダに。



「…ワープアウト先が、まさかテロンの庭先だとはな。」

「最早、我らに帰る場所などない!」

「散りゆく我らとガトランティスに栄光を!!」



「打撃型空母から艦載機発艦!!」

「タイプ兜蟹型4機!!」

アンドロメダブリッジオペレーターの慌ただしい声で、報告が飛ぶ。

「迎撃よーーい!!重力子スプレッド砲スタンバイ!!」

副長の発令に待ったを掛ける山南司令。



「待て!」

「出来ればあの空母を拿捕したい。副長!山本の遊撃隊を出せ!」

「ガトランティス艦載機を排除する!」

こうして、私たち遊撃隊は再び発艦した。
今度は演習ではなく本物の戦闘。
生きて帰れる保証はない。
私は胸にぶら下がる兄の形見のペンダントを「ギュッと」握り締めた。



「兜蟹を排除する!私につづけッ!」







「奴ら!妙なもんを撃って来やがった!!」

「ミサイルが変形!?」

「変形ッ!!うわぁぁぁぁぁ!!」

キャノピーを突き破るニードル。容赦なくパイロットを串刺しにするニードルスレイブ。

チェーンソーのような形状のミサイル。
そのミサイルはデスバテーター(兜蟹)から撃ち放たれ、コスモタイガーに取りつくと変形、殺戮マシンと化す。

凄まじい鬼畜のような光景を目の当たりにした私は、あの奇妙な変形ミサイルが取りつく前に「堕とせ!」と命じた。

「あと、2匹(機)!!」

「仇は取らせてもらうよ!!」

残り2機と成ったガトランティス空母艦載機デスバテーターは、残り2発づつ計4発の変形ミサイル:ニードルスレイブを私の愛機コスモタイガーⅠ目掛けて撃ち放って来る。

私は回避する為、右へ急旋回、急上昇、「交わしたか?」「チッ!」私は舌打ちと同時に急降下、変形ミサイルが後方に喰らいつく。
※熱量を感知し、喰らいついて来る。

「しつこいと嫌われるよッ!!」

私は再び急上昇、ブースト圧を最大で加速した。
軸線上に真下に変形ミサイル:ニードルスレイブを確認した私は、コスモタイガーⅠ前部にある制御スラスターを全開に急制動を掛ける。
半捻り急降下と同時に対艦ビームカノンを撃ち放った。

「跡形も消えて無くなれーーーッ!!」

デスバテーターから撃ち放たれた変形ミサイル:ニードルスレイブは宇宙空間から蒸発するように消えた。

「残りは兜蟹だけだな!」





「これでも喰らえーーーッ!!」

24発のミサイルポッドを撃ち放し、弾幕を張り、対艦ビームカノンで仕留めた。

たった4機と私は侮っていたのかも知れない。
新人のパイロットを二人も失ったのだ…

私が悔いている、その時であったククルカン級襲撃型駆逐2隻が更にワープアウトして来たのだ。

「なっ!?何ッ!!」





「打撃型空母とほぼ同空間に、ククルカン級襲撃型駆逐艦2隻ワープアウト!!」

「敵艦!発泡!!」

速射砲を回転させながら弾幕を張りつつ、量子魚雷を発射、アンドロメダ目掛けて加速した。

「司令!最早、拿捕は不可能かと!」

「うむ。」

「重力子スプレッド砲!てぃーーーッ!!」





「高速で魚雷接近!!」

「転舵!右舵12度、急げ!!」

直撃を喰らうナスカ級打撃型空母とククルカン級強襲型駆逐艦一隻は爆炎をあげると同時に消し飛び、宇宙空間から消えた。

だが、転舵した事により、照準に僅かな誤差を生み、一隻のククルカン級強襲型駆逐艦はかすり傷をおった程度で、怯む事なくアンドロメダに突っ込んでゆく。



アンドロメダの一番、二番主砲が唸る。
ククルカン級の艦首から抉るように撃破した。




・・・・・


翌日、演習二日目に私たちは、耳を疑う命令を聞かされた。

「これより、我アンドロメダはヤマト追撃の任務に就く!」であった。

私は、私の遊撃小隊は旗艦アンドロメダから発艦と同時に命令を無視し、ヤマト護衛に赴いた。



この騒動後、間もなくヤマトのクルーそして、命令を無視した私たちを含め、"罪は問わない"と下された。
こうして、私は再びヤマトに乗艦する事に成った。

私たちは目的地である《惑星テレザート》に到着するまでの間、短い時間ではあるけど、交代で休息を取る事にした。





訓練、実戦と続いた私は短い時間でリフレッシュする為、汗を流した。

それとこれは、あとから知った事だけど、コスモ・ワン"紅いドラゴン"と呼ばれていたんだって。
死んだ兄も、乗りこなすのがやっとだったみたい。
私も改良が加えられたとは言え、今はやっとの所がある。
でも、この子、"黒い怪鳥"の異名を持つ(コスモタイガーⅠ)は、まだまだ育つよ。
私が必ず、乗りこなし自在に操ってみせるよ。








~the.end~


紅と黒のドラゴン編メルダ・ディッツ版はコチラ。



《試製艦載戦術戦闘攻撃機 コスモタイガーI》

次期主力艦載戦術戦闘攻撃機として競合試作された機体の一つ。
多岐にわたる兵装を可能な限り搭載できるよう複葉式となり機体が大型化、また過激な操縦特性のため艦上機としての運用が難しく不採用となった。しかし月面基地における試験運用が決定し、山本玲の愛機として新人育成に活躍している。

全長:26.3m

主機:軸流式コスモエンジン×2 

主兵装:小型ミサイルポッド(24発内蔵)×24

大型ミサイルポッド(6発内蔵)×2

ビームカノン×2



《試製艦載戦術戦闘攻撃機 コスモタイガーII》

[波動砲艦隊構想]に基づく新たな地球連邦艦隊が運用する新型艦上戦闘攻撃機。
高機動ユニットの通常装備でコスモファルコンより攻撃力、格闘性能が格段に向上した。
本機は当初より派生型の展開が考慮されており、複座仕様の攻撃特化型、背部に動力銃塔を増設した雷撃型三座(または複座)、電子戦機などが開発予定である。

全長:16.6m

主機:複合輻流式コスモエンジン×2 
砲熕兵器:30mmパルスレーザー機関砲×8

12.7mm機関銃×10



《前衛武装宇宙艦AAA-1 アンドロメダ》

地球連邦航宙艦隊の総旗艦として新たに建造された波動機関搭載艦。
最大の特徴は艦首に装備された二連装の波動砲で、一条での集中射撃のほかに、波動エネルギーを分散して多数の目標を同時射撃できる拡散放射が可能だった。
艦の運用は自動化の促進により省力化され、搭乗員もヤマトに比べて大幅に削減された。
一番艦〈アンドロメダ〉のほかに、姉妹艦として二番艦〈AAA-2アルデバラン〉、四番艦〈AAA-4アキレス〉が建造された。

全長:444m

主機:次元波動エンジン×1

補機:ケルビンインパルスエンジン×4

砲熕兵器:二連装次元波動爆縮放射機(通称:拡散波動砲)

40.6センチ三連装収束圧縮型衝撃波砲塔×4

速射魚雷発射管×4

重力子スプレッド発射機×4

四連装対艦グレネード投射機×2

亜空間魚雷発射機×4

司令塔防護ショックフィールド砲×3

近接戦闘用六連装側方光線投射砲×2



《甲殻攻撃機 デスバテーター》

ガトランティスの主力攻撃機。機体上面には回転式ビーム機関銃塔(速射輪胴銃塔)を装備する。
機体前部には8丁の機関銃を固定装備。
乗員は3名、機体下面には6発の空対空ミサイル、または対艦用大型ミサイルを懸吊できる。

主兵装:ビーム機関銃塔×1

機関銃×8

空対(空)ミサイル×6
※作戦の用途に合わせて対艦、地など組み合わせる事が可能。



《ナスカ級打撃型航宙母艦》

ガトランティス機動部隊の主力空母。
艦体上部中央の窪んだ部分が飛行甲板で、その両側が艦載機格納区画である。
格納区画上下面に主砲、副砲、対空砲、また前部両舷にはミサイル発射管を装備し、高い攻撃力を有している。

全長:334メートル

砲熕兵器:主砲(八連装速射輪胴砲塔)×3

副砲(二連装速射砲塔)×2

対空砲(八連装高射輪胴砲塔)×18

ミサイル発射管×8

魚雷発射管×2

艦載機:デスバテーター×24



《ククルカン級襲撃型駆逐艦》

高い機動性により敵艦に肉薄攻撃する駆逐艦。ガトランティス艦艇特有の速射輪胴砲塔は1発ごとの命中精度の向上よりも、多量の破砕エネルギーを「ばらまく」ことにより、敵に対し出来る限り手傷を負わせることを主眼にしている。

全長:190m

砲熕兵器:主砲(八連装速射輪胴砲塔)×5

副砲(八連装速射輪胴砲塔)×3

対空砲(高射輪胴砲塔):八連装型×2、単装型×8

量子魚雷噴進機×2



オマケ画像







※使用している画像はイメージです。
拾い画が混ざっています。
この物語りは、私の中の宇宙戦艦ヤマト2202サイドストーリー的妄想の物語りです。
私設定が混ざっています。
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