ミーゼラ・セレステラ少将の航海日誌

オリジナル漫画的小説・宇宙戦艦ヤマト関連情報・漫画的外伝物・気になる映画.アニメなどを書いてます。

彷徨う堕天使「宇宙戦艦ヤマト」外伝:エンディング編

2016-10-28 21:31:00 | 心の中の宇宙戦艦ヤマト

彷徨う堕天使

宇宙戦艦ヤマト外伝



~心の中の宇宙戦艦ヤマト~





「チッ!奴ら次から次ぎえと!」

自走地雷型アンドロイドに手を焼く空間騎兵隊。
死を恐れる事の無いアンドロイド兵。
正に怯む事も無ければ、何の躊躇いもなく以前のデスラーが言っていた"ガミラスに撤退の文字は無い"そのものであった。

「隊長!!奴ら「死」に対して、全く恐怖を感じないのか真っ直ぐに突っ込んで来る!!」

「うろたえるな!!」

「弾に当たらなければ、どうって事はない!!」

一心不乱に攻め込んでくる自走地雷型アンドロイド、頭部を撃たれ倒れた者を除き、突っ込んで来る。
肉弾戦にもつれ込むと途端に、自爆する。
機械の部品と自爆によって吹き飛ばされた空間騎兵の肉片が辺りに飛び散る。

その光景に嗚咽する兵。
そんな兵もまた、自走地雷型アンドロイドの犠牲になってしまう。
苦痛の叫び、爆発音、爆煙が入り乱れる。
外骨格アーマーを貫通する程の殺傷能力を目の当たりにする斉藤。
百戦錬磨の斉藤も後退りをするほどであった。

「……このプラントを含め、あと10ヵ所も在るって云うのにしょぱなからこの始末かよ…。」

「シーガルから空爆するしか無さそうだな。」

「此方、空間騎兵隊:隊長:斉藤だ!空爆を要請する!!」

「俺たちの事は気にせず、ありったけの爆撃を頼む!!」

「此方、シーガル。了解した。」

「上手い事やり過ごせよ!」

「ご武運を!」


※イメージ曲「宇宙戦艦ヤマト~ヤマト永遠に~より、I.love.cosmotiger」

斉藤の要請によりシーガルとコスモタイガーからの空爆が開始された。
轟音と爆煙が渦を巻く。
爆煙が晴れると同時にシーガルのパイロットは斉藤へ無線を飛ばす。

「此方、シーガル!斉藤隊長、応答せよ!」

「……ザーー……ザーー。」

数回、無線を通し呼び掛けるが、無線機から聴こえるものは雑音だけであった。

「クソッ!」シーガルのパイロットが怒り混じりに嘆く。

「……ザーー……此方、……斉藤……」

だが、斉藤と他の空間騎兵隊は上手く空爆をやり過ごしていた。
斉藤の声がシーガルの無線機に飛び込んだのだ。

「無線機が半分逝かれちまった……無事だ……きゅ……」

「ザーー……」

やがて海面から手を振る斉藤と空間騎兵隊を目視で確認したパイロットは救助に向かった。
ワイヤーを下ろすシーガル。
負傷者で自力でワイヤーを掴める者から救助、最後に意識を無くした負傷者を抱える斉藤を引き上げる。

だが、その斉藤の左足に爆撃で散ったと思われた自走地雷型アンドロイドに捕まれてしまう。
斉藤は必死に右足でアンドロイドの頭部を押し退けようと蹴飛ばすが、一行に落ちる気配はない。

アンドロイドの目が赤く光、アンドロイドはその1秒後、自爆した……




「美影……」

「……何だろう!?今、呼ばれた気がしたけど……」

斉藤の脳裏に目蓋の裏に想い人が浮かび上がる……

爆風で揺れる武装シーガル。

「たっ……隊長ーーーッ!!」

ここに一人の戦士が散った瞬間であった。

隊長を失ったが任務は完了していない。
哀しみに明け暮れる暇はない。
武装シーガル隊と護衛のコスモタイガー隊は次のプラントを目指した。


・・・・・




「しぶとい奴らだ!!」

「オペレーター!!デスラー砲の用意を!」



「お母様!デスラーは、波動砲を使う気です!!」

私が澪にデスラーの波動砲発射の阻止を指示する前に澪はシュヘラザードを緊急発進させた。

地球艦隊の半数が藻屑と消え、一気に方を着けたいデスラーの娘はデスラー砲=波動砲発射を急がせた。



「フフフッ。ヤマトと地球の艦隊も消えて無くなれ!」

「デスラー砲発射ーーーッ!!」

憎しみの憎悪渦巻く高エネルギー弾。
射線上に展開する味方の艦(ふね)をも凪払い地球残存艦隊を目指し、突き進む。
地球残存艦隊の前へ出るシュヘラザードはニュートロンシールドを最大で展開、業火の焔:デスラー砲へ突っ込む。

荒ましい衝撃がシュヘラザードを襲う。
その衝撃を吸収すると同時に膨大に膨れた波動エネルギー弾は、デスラーの娘が座乗する新型デスラー艦:デス・ソウル(死の魂)へと押し退けて行く。

デス・ソウルを宇宙の藻屑としたシュヘラザードは、その勢いのまま回遊惑星アケーリアスを目指した。
デスラーが沈んだ事により、統制が取れなくなった残存ネオ・デスラー艦隊はヤマトを初めとする残存地球艦隊によって殲滅された。



回遊惑星アケーリアスを包み込むように姿を表す女神「 クイーン・オブ・アクエリアス 」。

「わたくしはアクエリアス。」

「わたくしの母なる星を巣食う者達よ、直ぐに立ち去りなさい。」

巣食う者達とはアクエリアスの女王にしてみれば、ネオ・デスラーの造り出した自走地雷型アンドロイドを含めそれを排除しようとする空間騎兵隊、護衛のコスモタイガー隊である。

立ち去る気配を見せぬ事にアクエリアスの女王はネオ・デスラーの自走地雷型アンドロイド、空間騎兵隊、護衛のコスモタイガーを一撃で葬り去った。



「凪払え!」

1つの光の環(リング)が瞬間にして自走地雷型アンドロイド、空間騎兵隊、護衛のコスモタイガーを凪払う。
爆発も爆発音も何も無い、たった一瞬、光の環が現れ消えただけでプラントとワープエンジン以外が消えてしまったのだ。

「さあ。あなた方もこの回遊惑星アケーリアスの進路から立ち去りなさい。」

「アケーリアスに呑み込まれてしまう前に。」

アケーリアスの女神アクエリアスは、その言葉を残すと消えてしまった。





「……これも試練何だろうか?」

「アケーリアスの女神にとって我々もネオ・デスラーも同じ穴の狢(むじな)と云う事なのか……」

土方は土星鎮守府へ連絡を取り、アンドロメダ級一番艦:阿修羅を緊急に当宙域に派遣するよう要請した。

土方は1つの可能性を試そうとしていた。
それは、この回遊惑星アケーリアスの軌道を変える事が出来るかもしれないとの思いからだ。



土方の要請から一時間後、アンドロメダ級一番艦:阿修羅が到着した。
到着すると直ぐに土方は、ヤマトを初めとする武蔵、しゅんらん、阿修羅に波動砲の発射体制に入るように命じた。
同時に土方は私たちの搭乗するシュヘラザードにも協力を要請してきたのだ。

土方は、こう説明して来た。

波動砲搭載艦から発射された全ての波動エネルギーをアケーリアスのワープエンジンに推進剤として、強制的に注入する為のバイパス的役目を果たして欲しいと。

ニュートロンシールドを応用し、シュヘラザードへ向けられて発射された波動エネルギーを反射させ、ワープエンジンに供給、強制的にワープさせる事でアケーリアスの軌道を反らすと云うものである。

一か八の賭けである。
失敗すれば、地球に残された人類、動植物園、海洋生物は死滅する。

波動砲搭載艦の波動砲が一斉に発射、反射させる角度を1度足りとも間違える事は許されない。
澪に緊張が走る。
ニュートロンシールドを展開するシュヘラザードに収束、拡散波動エネルギーが集中、全てを反射させるシュヘラザード。

反射する波動エネルギーは見事にワープエンジンの推進剤として、強制的に注入されてゆく。

アケーリアスに設置されたワープエンジン内のエネルギー圧力は臨界に達し、回遊惑星アケーリアスはワープした。
ネオ・デスラーが注入していたエネルギーがプラスされ、回遊惑星アケーリアスは地球軌道外にワープアウト、地球は水没を間逃れた。

その報告と同時にワープアウトするの物体を捉えた。





「お久しぶりですね。雪さん。」

サーシアの名を捨て、ビーメラ星人の生き残りの一人としてキャンドラ達と行動を共にする ラヴィアンだった。

私と私の娘:澪は ラヴィアンが共にするキャンドラ達と宛の無い旅をする事にした。

この時を堺に私たちは"彷徨う堕天使"と異名で語り継がれていった……





翌年、娘:澪の背中に生えていた翼は消え、時は流れ、二十歳(はたち)を迎えた澪は種族長に選ばれた……




~the.end~



この物語りは「遥かなる救世主スターシア」の続編です。

使用している画像はイメージです。
一部、使用している画像は松本 零士氏「セクサロイド」「宇宙戦艦ヤマト:復活編」等より引用。
また、映画「地獄の黙示録」より引用。

※メカの設定はオリジナルとは異なります。
ジャンル:
ウェブログ
コメント (1)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« ヤマト2202最新情報!! | トップ | アルバム【ガンダム編Rー18あり】 »
最近の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (^^冬銀河^^)
2016-11-07 18:27:51

  ドキドキ

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。