ミーゼラ・セレステラ少将の航海日誌

オリジナル漫画的小説・宇宙戦艦ヤマト関連情報・漫画的外伝物・気になる映画.アニメなどを書いてます。

終焉の亡霊たちー逆襲のシャア外伝ー後編:2

2016-08-12 19:49:55 | 機動戦士ガンダムー逆襲のシャア外伝ー






終焉の亡霊たち

機動戦士ガンダム:ー逆襲のシャア外伝ー

後編:2






「不知火司令。そろそろ出撃(でる)わ。」

「残存艦とモビルスーツ隊を退かして下さいな。」

アーネルスは自信たっぷりに、自分の戦闘(こうどう)に邪魔に成るとの理由で、現宙域で交戦中の残存艦とモビルスーツ隊をグラナダ基地へ帰投させた。




被弾し、中破ほど損傷した艦体(からだ)を引きずるようにラーカイラム級:六番艦が後退する。
そのラーカイラム級の周りには、護衛する生き残ったモビルスーツ隊。
アーネルスの 改・ガンダム試作4号機: ガンダム: 悉伽羅=ジャッカル が交差する。

交差する中、アーネルスはロングビームライフルをぶっ放す。
クローンシャアの操るデンドロビウムに直撃したかに見えた。
だが、デンドロビウムにはIフィールドが装備されている。
その為、クローンシャアのデンドロビウムは被弾する事無く、反撃に出る。
蛍光グリーンや蛍光ピンクの輝かしい光弾が縦横矛盾に飛び交う。
クリスマスの夜空に映し出されるレーザービームショーを観ているようだ。
綺麗な光景と裏腹に直撃を喰らえば、即死に繋がる。

縦横矛盾に飛び交う蛍光カラーの輝かしい光弾、グリーンに輝く光弾の数が圧倒に多い。
だからと言って正当なるジオンを名乗るナナイ=キシリアのデンドロビウム隊が優勢な訳ではない。



「ビームが駄目なら駄目にしなければいいだけの事。」

アーネルスは精神波=サイコミュを利用し、ファンネルを駆動させ1つの弾丸に見立て攻撃を仕掛ける。
その目的は1つ、デンドロビウムには装備されたIフィールドを破壊するためだ。
Iフィールドを破壊すればビーム攻撃が有効に成る。
Iフィールドを持たないガンダム: 悉伽羅にとっては同じリングで闘える。
そうなれば、ガンダム: 悉伽羅は得意とする格闘戦に持ち込める。
死闘を繰り広げるガンダム: 悉伽羅そして、デンドロビウム隊。



一方・・・



サイドスリー宙域では、建設中のコロニー奪取の作戦行動がナナイ=キシリアの指揮下進められていた。




「ジオンの奴らコロニー落としでもするつもりなのかッ!!」

「いっ!いや、違う!!」

「違うぞッ!!」

そう。ナナイ=キシリアの目的は建設中のコロニーの奪取では無く、建造中のコロニーレーザーの奪取が目的だったのだ。





「奴らの目的はあの建造中のコロニーレーザーだ!!」

このサイドスリー宙域では複数の民間企業がコロニーを建設する言わば工業地帯なようなものに成っていた。
その無数に建設されるコロニー郡に紛れ、地球連邦軍は極秘に大量破壊兵器であるコロニーレーザーを建造していたのだ。

ナナイ=キシリアの部隊は、レーザー送射時に邪魔で不要な建設中コロニーを次々と破壊、落として行った。

このコロニーレーザーの送射目標方行には一年戦争時にジオン最終防衛拠点:小惑星型ア・バオア・クー基地が存在する。
現在は連邦政府に接収され、連邦軍の管轄下に置かれていた。
一年戦争から数年絶つこの時代にはさほど、このア・バオア・クーは拠点としての用途は低いとされ、連邦軍も警務隊を駐留させているくらいであった。

ナナイ=キシリアは、その手薄な小惑星ア・バオア・クー基地を自身の拠点にし、勢力を拡大する戦略を立てていたのだ。




「姿はシャアやララァそして、グレミー(グレーミー)だが、所詮は人形=クローン!!」

「わたくしの相手には力不足ね。」

「墜ちろ!!墜ちろ!!墜ちろ!!」

アーネルスはロングビームライフルのエネルギーを使い果たすと、ビームライフルを投げ捨てバックパックから2本のビームサーベルを抜き、格闘戦に持ち込んだ。
ロングレンジ攻撃を得意とするデンドロビウムにとって懐に飛び込まれては勝ち目はなかった。




「シャア。君には悪がそのまま、ガンダムを引き付けておけ!」

「撃ち殺してやるッ!!」

「くたばれ!!ガンダムッ!!」

それでも、シャアの操るデンドロビウムはアームクローにビームサーベルを挟みガンダム: 悉伽羅 との格闘戦に持ち込んでいた。
グレーミーはそのシャアを犠牲にしてでも、勝利を優先させ、ビーム砲を撃ち込む。



「!?……大佐!?」

同デンドロビウムを操るララァは何かを感じていた。
ララァの複製された細胞が記憶を甦らせたのか、シャアを庇おうとグレーミーとシャアの間に割って入る。

容赦なく撃ち放されたビーム砲。
ララァ機を貫き、更にシャアの機体を貫いた。
二機のデンドロビウムが墜ちた。
爆風に飛ばされるガンダム: 悉伽羅。

同時にナナイ=キシリアに同行するクローンのハマーンにも変化が起きていた。



「……この感じ……シャアか!?」

「ナナイ=キシリアの息子……グレーミーの手によって墜ちただと……!?」



「くっ!分からない……」

「ナナイ=キシリアが……裏切った……」

クローンハマーンの精神が乱れる。




「そうか。……シャアは私が愛した漢(おとこ)!」



「ナナイ!!抹殺する!!」




精神が乱れるクローンハマーン狂ったようにデンドロビウムを操り、味方であるナナイ=キシリアの艦隊を強襲する。


「くっ狂ったかハマーン!!」

「生体促進剤の副作用か?」

「所詮は人形=クローンか……」

クローンハマーンは艦隊を壊滅させると、ナナイの座乗する旗艦:レウルーラに突っ込み自爆した。

更にはこの出来事を感じたグレーミーもまた、心が乱れる。
隙を見せる格好にアーネルスの餌食になる。
アーネルスの操るガンダム 悉伽羅のビームサーベルがグレーミーのデンドロビウムのコクピットを貫ぬく。
同時にガンダム 悉伽羅もまた、コクピットを撃ち抜かれていた。






一連の騒動は、軍務局長である村雨が仕組んだ事であることが発覚、村雨軍務局長はその場で拘束、逮捕された。
軍刑務所に護送される最中、村雨軍務局長は何者かによって暗殺された……



「任務完了。帰投する。」

亡霊たちは終焉を迎えた……




~the.end~




使用している画像はイメージです。

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終焉の亡霊たちー逆襲のシャア外伝ー後編:1

2016-08-09 20:36:27 | 機動戦士ガンダムー逆襲のシャア外伝ー






終焉の亡霊たち

機動戦士ガンダム:ー逆襲のシャア外伝ー

後編:1




たった三機のモビル・アーマー:デンドロビウムに、出撃させた艦隊の半数を時間にして二桁に満たない時間で失った地球連邦グラナダ基地司令部:高官たちは苛立ちを隠せずにいた。

「これでは奴らの本隊を追撃に出す事も出来んではないないかッ!!」

「此方にはニュータイプと呼べるパイロットは居ないのかッ!!」

基地司令は握りしめた拳で目の前のデスクを叩いた。
「ドン!!」と鈍い音が司令部内に響き渡る。

その鈍い音を欠き消すようにヒールの「コツコツ」と音を響かせ、司令の側へと歩み寄る姿かあった。

ゴスロリ調の衣服に身体を包む見た目は、まだ、二十歳(はたち)にも満たない十代半ばの少女。
その少女は、ここが軍の施設である事を知らないのか?
はたまた知ってはいるものの、誰か高官の知り合い又は、家族の者なのか?わからないが、まぁとにかく、あまり軍には相応しい格好では無い。

そんな彼女の登場に司令部の各オペレーターたちは手を休めてしまう始末。
オペレーターに限らす命令を飛ばす指揮官、高官たちもが皆、彼女に注目した。


《新・ニュータイプ:アーネルス・村雨》イメージ

少女の名はアーネルス・村雨

歳は16歳

所属はアナハイム社

階級として少佐相当の階級が与えられている。
これは、正規の軍人扱いではない為、特別処置として軍上層部から与えられたものである。
俗に云う「お墨付き」である。

彼女は地球連邦軍:上層部と民間企業であるアナハイム社上層部のトップシークレットの中で共同開発された「新・ニュータイプ」。

クローンによって産まれた彼女の脳の一部にマイクロA.Iチップを埋め込み、強化人間として育て上げた新・ニュータイプである。

地球連邦軍のニュータイプ研究所の一つにムラサメ研究所が存在する。
ムラサメ博士らにより日本に設置された研究所で、地球連邦軍のニュータイプ研究所としては最も古い部類に入る。
ローレン・ナカモト博士やナミカー・コーネル博士も在籍した。オーガスタ研究所やティターンズのグリプス基地と関係が深い。

当初、サイコミュシステムの小型化ができず、通常のモビルスーツの2倍以上の大きさを持つ可変モビルアーマー・サイコガンダムシリーズの開発に至った。
本研究所で開発された機体は「MRX」の型式番号がつけられている。
また、地球連邦軍で初めて強化人間の研究・開発を行っており、中でもゼロ・ムラサメやフォウ・ムラサメが有名である。

その研究所で産まれた彼女の電脳化された脳とサイコフレームで構成された「モビルスーツ」を繋ぐ新しい「サイコミュ・システム」を完成させた。
そのモビルスーツに選ばれた機体はガンダム:試作4号機(ガーベラ)
GUNDAM GP04 GERBERA
型式番号 RX-78GP04G

開発当時、敵拠点への強襲作戦を目的に開発された機体。
バックパックに装着された3基の増槽兼スラスターユニット「シュツルム・ブースター」の大推力で目的地へと高速移動し、燃料を使い切った時点でデッドウェイトとなるブースターを投棄、白兵・格闘戦へと移行する。
しかし、この白兵・格闘戦のコンセプトがGP01と重複していたことから連邦軍からの発注を取り下げられ、基本フレームが完成した時点で開発が中断された。

だが、「デラーズ・フリート」戦役でガンダム:試作1号機(F.B)は大破、戦没機として登録された為、改めて、この試作ガンダム:4号機を再設計、サイコフレームで構成された機体に仕上げ、生まれ変わった「ガンダムGPー04号機」を完成させたのだ。




「不知火少将殿。宜しければ、わたくしがあのめざわりな蝿(モビル・アーマー)を叩き墜としてご覧に入れましょう!?」

「……その前に君は何者なのかね?」

「誰の知り合いなのだ!」

「ここは軍の施設!誰の許可を得た!」

「これは、これは挨拶が遅れました。」

その会話に割って入る者が居た。コーガロン・村雨:軍務局長であった。
コーガロン・村雨軍務局長は村雨研究所:所長を兼任する。
ムラサメ博士の孫にあたる人物で、球連邦軍:兵器研究開発局:軍務局長の肩書きを持つ軍上層部の人間である。

「ぐ。軍務局長のお連れ様でしたか。」

「失礼致しました。」

深々と頭を下げる不知火。

「まぁ。少将、過ちは誰にでも1つはある。」

「ところで少将。私の嬢を使って貰えんかな?」

「まだ、テストもしてないが。どうだろう?」

「嬢には最新のガンダムがある。」

「あのガンダムと嬢の能力ならば、ニュータイプの二人のや三人、いや、それ以上のニュータイプを相手に出きる。」

不知火少将は軍務局長の顔を見ながら無言で頷いた。




後編:2へ
つづく。





《改・ガンダム試作4号機:ガーベラ》イメージ

:GUNDAM GP04 GERBERA
:型式番号 RX-78GP04G

頭頂高:18.5m

本体重量:43.1t

全備重量:73.6t

出力:1,930kW

推力:324,000kg


武装

ロング・レンジ・ライフル×1

専用ビーム・ライフル×1

ビーム・サーベル×2

シールド×1

シールド内蔵型ファンネル×8

※私的設定が混ざっています。




使用している画像はイメージです。

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終焉の亡霊たちー逆襲のシャア外伝ー前編:2

2016-08-08 13:56:10 | 機動戦士ガンダムー逆襲のシャア外伝ー



終焉の亡霊

機動戦士ガンダム:ー逆襲のシャア外伝ー

前編:2






ラーカイラム級:四番艦を沈め、モビル・アーマー量産型デンドロビウム4機を奪取したナナイ・ミゲルはキシリア・ザビに扮すると、クローンによって生み出されたシャアとハマーンの帰投を待ち、連邦政府に対し、宣戦布告を行った。

「私はキシリア・ザビである!」

「私は、あの一年戦争ジオン独立戦争中、戦死されたと語り継がれて来たが、私は生きて入る!」

「そして、ネオ・ジオン戦争で消息不明と成っていた「シャア・アズナブル。ハマーン・カーン両名を探し出した!」

「この映像を見よ!!」

ハイジャックした映像回線を通して、全地球圏及び数十基ものコロニー内に設置されたモニターには、正しくシャア・アズナブルとハマーン・カーンの両名が消息不明前となんら変わらない姿で映し出されていた。

二人が映し出され、肉声を聴かされたアースノイドもスペースノイドも全人類は、自分の耳や目を疑いながらも、交互に演説する二人の言動に「本物=オリジナル」だと納得せざる得なかった。

そして、再びナナイ=キシリアが演説を引き継ぎ、改めて宣戦布告を告げた。

「私は宣言する!!私は正当なるジオンとして、スペースノイドの真の独立を目指し、地球連邦政府に対し宣戦を布告する!!」

「ジーク・ジオン!!」




「母上。見事な演説でした。」

「多くのスペースノイドの賛同が得られる事でしょう。」

ナナイ自らの遺伝子と愛した男シャア・アズナブルの遺伝子を組み合わせた『グレーミー・ミゲル・ザビ』と名付けた男子を産み、他のクローン同様に生体促進剤を投与し、たった一年で青年期まで育て、スーパー強化人間として造り上げたのだ。

シャアもハマーンも、姿かたちは同じでも、記憶だけは作られた記憶を教え込まれたサイボーグみたいなもの。
シャアもハマーンもお互いを知らないのだ。
そして、二人とも「ニュータイプ」としての遺伝子は開花されてはいるが安定な数値が維持できていない。
その為、人工的に脳力と身体能力を強化したスーパー強化人間である。

その二人の遺伝子を組み合わせ生み出したもう一人のスーパー強化人間、「ララァ・スン」。
この四人をニュータイプ部隊とし、先のネオ・ジオン:シャアの戦争で生き残り、ナナイに賛同した残党部隊の二つの部隊で構成された。



「グレーミーよ!シャアとララァを引き連れ、月面基地グラナダを叩け!!」

「ハマーンは私の護衛に着け!」

「艦隊は私につづけ!!」

「サイドスリー宙域の建設中コロニーを奪取する!!」







ナナイ=キシリアの艦隊が動き出すのとほぼ時を同じくして、月面基地グラナダから地球連邦軍:第11戦隊が出撃した。



「しかし、次から次へと散発的ではあるが、クーデターが起こるものだな。」

「ふん。まぁときどきこうしてクーデター規模の戦争が起きてくれるからこそ、予算が通ると云う皮肉な恩恵もある。」

「ある意味、奴等に感謝してせねばな。」

「キシリアを名乗るクーデター首謀者の艦隊は、亡霊に取り付かれたように、旗艦はレイルーラ。残りは一年戦争時のムサイ級が十数隻。」

「それと奪取された量産型デンドロビウム4機。」

「大したことはない!」

「本隊が出る事も無かろう!」

だが、その舌の根も乾かす暇も無い内にグラナダから出撃した第11戦隊は半数を失っていた。




「なっ!?なんなんだよ!」

「ラ・ラ・ラ・って一年戦争時の真似事かよ!!」

「モビル・アーマーの位置が確認出来ない!!」

グレーミー、シャア、ララァの搭乗するのモビル・アーマー:デンドロビウムはミノフスキー粒子を散布しつつ、ファンネルによる遠隔攻撃を繰り出していた。
本来、装備されてはいないファンネル。
ナナイ=キシリアは奪取後、直ぐにファンネル発射機とミノフスキー粒子散布機を装着させていたのだ。

レーダーを撹乱させるミノフスキー粒子を散布、更にIフィールドを展開させ、ファンネルによる遠隔攻撃、正に鉄壁のガードとスナイパー的な確実な射撃(攻撃)。
数で押しきるには僅か25隻の艦隊では足らないのだ。
ましてや、モビルスーツのパイロットは素人に毛が生えた程度の腕前では、「墜として下さい。」と言わんばかりである。



「フフフッ。死にたくなければ退きなさい!」

「あなた方に勝ち目はなくってよ!」




つづく。




使用している画像はイメージです。



《地球連邦軍:主力艦ラーカイラム級戦艦》


分類 機動戦艦、(大型)巡洋艦
艦級 ラー・カイラム級 または カイラム級

所属 地球連邦軍

開発 ヴィックウェリントン社

全長 487m

全幅 165m

武装 連装メガ粒子砲×4(前方3基、後方1基)

艦首ミサイルランチャー×6

対空機銃銃座×22

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終焉の亡霊たちー逆襲のシャア外伝ー前編:1

2016-08-06 23:53:19 | 機動戦士ガンダムー逆襲のシャア外伝ー



終焉の亡霊たち

ー機動戦士ガンダム:逆襲のシャア外伝ー

前編:1




『シャアの戦争』後、ネオ・ジオンの残存部隊は撤退し、サイド6宙域の資源衛星パラオに潜伏した。

そして、二年の時間を掛けてシャアの意思を引き継いだナナイは、第二次ネオ・ジオン戦争時にシャアから預かっていた『シャアの遺伝子』と『ハマーンの遺伝子』を用いて『シャアのクローン』と『ハマーンのクローン』を生み出した。
ナナイはそれともう一体、ハイパー強化人間とも言える『シャアのクローン遺伝子』と『ハマーンのクローン遺伝子』を組み合わせ生み出した。
そして、ナナイもまた、自らの遺伝子(しそん)を残す為、『シャアの遺伝子』を自身の子宮に宿し、産み、ほかのクローンたち同様に発育促進剤を投与、一年と云う驚異的な速さで四体のハイパー強化人間を造り上げた。

一年戦争時に『フラナガン研究所』設立時にキシリアからナナイは特待生として便宜を計らって貰った経緯からキシリア・ザビを敬っていた。
ザビ家再生の為、ナナイは自らをキシリア・ザビと名乗り、この第三次ネオ・ジオン戦争とも言える『ネオ・ジオン革命』を引き起こしたのだ。



「潜入させた情報屋(スパイ)の報告通り、フォンブラウンA.E=アナハイム社から連邦はモビル・アーマー4機を受領したか。」

「よし!作戦を開始する!!」

「シャアとハマーンのジオングを出せ!!」

「ラーカイラム四番艦を強襲、牽引されている連邦の量産型モビル・アーマー:デンドロビウムを奪取する!!」

作戦開始の命令が下り、クローンとして甦ったシャアとハマーンはそれぞれ、モビルスーツ:ジオングに乗り込み出撃した。



縦横矛盾に飛び回る2機のジオングから繰り出される攻撃に、ラーカイラム四番艦は成す術もなく沈んでゆく。
僅か90秒の出来事にアナハイム社も、この情況をモニター越しに確認していたグラナダ地球連邦軍基地:司令部も、何が起きているのか?
何がどうなっているのか?情況を呑み込めないまま、量産型モビル・アーマー:デンドロビウム4機を奪取されてしまう。



《地球連邦軍モビル・アーマー:ナイトファイター》イメージ
コードネームは「デンドロビウム」(DENDROBIUM)。型式番号から「GP03」とも呼称される。

コードネームの「デンドロビウム」は、同名のラン科の植物から付けられている。花言葉は「わがままな美女」など。


量産型:モビル・アーマー:デンドロビウム

全高:38.5m

全長:140.0m(メガ・ビーム砲含まず / 73.0m)

全幅:62.0m

本体重量:226.4t

全備重量:453.1t

出力 38,900kW
推力 377,500 kg×6
(総推力)2,265,000kg

武装

メガ・ビーム砲×1

大型ビーム・サーベル×2

Iフィールド・ジェネレーター

フレア・ディスペンサー

爆導索

大型集束ミサイル

マイクロ・ミサイル
(ほか、任務により各種武器をユニット化して
ウェポンコンテナに収納)


「MS(モビルスーツ)の汎用性とMA(モビル・アーマー)の攻撃力を兼ね備えた機動兵器」というコンセプトで、GP01と同じく「クラブ・ワークス」が開発を担当した。
宇宙空間での拠点防衛という地球連邦軍の要求に対し、アナハイムはスラスターによる高機動と大型ジェネレーターによる大型メガ粒子砲を有するジオン公国軍のMAに着目した。
しかし、検討するにつれMAは敵MSが懐に進入し近接戦闘となった場合、思いのほか脆弱なことが判明した。
そこでMAの中心にMSを組み込むことで対応した(しかし、このMS組み込みは劇中の戦闘においては有効活用されていない)。その際RX-78 ガンダムの強化ユニット、Gパーツが参考となったとも言われる。
一年戦争後期において、MA-08 ビグ・ザムなどのジオン軍擁する巨大MAに多大な損害を強いられてきた苦い経験から、将来現れるであろうと予想される巨大MAに対する対抗機として本機が要求されたともいわれる。


メガ・ビーム砲
機体右側面に装備される全長90メートルの大型ビーム砲。
固定砲ではなく《ステイメン》のマニピュレーターによってわずかに砲身を動かせる。
ビームがかすめただけで、ムサイ級巡洋艦の主砲砲身が溶曲するほどの威力がある。シーマ艦隊の旗艦リリー・マルレーンを一撃で轟沈させ、復讐戦を挑んできたシーマのガーベラ・テトラを接射(ゼロ距離射撃ではない)で撃墜する。
Iフィールド・ジェネレーター
敵のビーム兵器を無効化するバリアを発生する装置で、連邦機としては初の装備。
機首の左側面、武器コンテナの下に固定されている。
機体全体にIフィールド展開するためにかなりのエネルギーを必要とする。
そのためIフィールド発生装置とジェネレーターを合わせた構成となっている。
劇中では戦艦のビーム主砲やノイエ・ジールの放つビームをことごとく弾き返し、序盤の戦闘を有利に運ばせた原動力となる。
しかし、装置が機体の外部に露出していたため、ノイエ・ジールの有線クローアームに握りつぶされて破壊され、その後のガトーとの戦いでは一転して劣勢となる。
クローアーム、大型ビーム・サーベル
機体下部に2基装備されている巨大なハサミ状のクロー・アームと、それに内蔵された巨大なビーム・サーベル。
並のMSの全高よりもはるかに長い巨大なビームの刃を形成する。
クローの内部から出てきたグリップを、そのままクローで挟むという保持方法を採用している。
劇中ではコロニー追撃戦でグラードルの乗るムサイ級軽巡洋艦の艦橋を一刀両断にする。またクロー自体もMSを握り潰すだけのパワーを有しており、OVA『GUNDAM EVOLVE 4』ではゲルググを直に握り潰す。

武器コンテナ
《オーキス=ガンダム:ステイメン》の機首上部には巨大な箱状の武器コンテナが2つ据え付けられている。
武器コンテナは規格化された8つ(左右2基のコンテナで合計16)のウェポンスロットを持ち、スロット内部にはユニット化された多数の武器が搭載される。また、対艦・対集団を目的とした。
《大型火器の他に、ビーム・ライフル、フォールディング・バズーカ、フォールディング・シールドなどのステイメン自身が運用する武装もここに搭載され、ステイメンは前腕部のフォールディング・アームを展開し運用することが可能である。武装の取り出しはドッキングしたままでも可能。》
また、ジム改やのちのガンダムMk-IIに装備されるハイパー・バズーカの搭載も確認されている。

爆導索
爆薬を内蔵したワイヤーを射出する。
ワイヤーが目標物を拘束したのち、内部の爆薬が爆発し対象を破壊する。
劇中ではシーマ艦隊のムサイ級巡洋艦を一撃で破壊する。
ワイヤーを絡めるために目標周辺を旋回する必要があり、そのため減速せざるを得ないという欠点がある。
劇中ではそこを狙われて苦境に陥る。

マイクロミサイル
ウェポンスロットにぴったり収まる形状の三角柱状のコンテナを発射する。コンテナは三角柱の側面に1面あたり36発、合計108発の小型ミサイルを内蔵しており、敵集団の内部に達するとこの小型ミサイルを乱射し目標を撃破する。初出撃の際にデラーズ・フリートのMSに対して発射される。

大型集束ミサイル
MS並みの全長がある大型ミサイル3基が束ねられて1つのウェポンスロットに収められている。ミサイルは射出後に分離し、それぞれの目標を追尾する。強烈な爆発エネルギーを持ち、コロニー追撃戦でノイエ・ジールに直撃弾を与え、護衛のMSを撃破する。
これらの武装は高出力のジェネレーターを搭載することにより運用可能となった。さらに、フレア・ディスペンサーを装備し、敵機のミサイル追撃を避すことができ、ビームとミサイル兵器のどちらの攻撃にも対処することができる。


《※ガンダム:ステイメンとドッキング時イメージ》




前編:2へ
つづく。




使用している画像はイメージです。
※モビル・アーマー:デンドロビウム:ナイトファイターは宇宙戦艦ヤマト2202~愛の戦士たち~副監督:小林 誠氏デザインです。

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終焉の亡霊たちー逆襲のシャア外伝ー

2016-08-05 01:33:35 | 機動戦士ガンダムー逆襲のシャア外伝ー





宇宙世紀0093年。

グリプス戦役で行方不明となったクワトロ・バジーナことシャア・アズナブルは、ジオン・ズム・ダイクンの息子、キャスバル・レム・ダイクンとして表舞台に帰還、難民用コロニーのスウィートウォーターを拠点としてネオ・ジオン(第一次ネオ・ジオン抗争時のネオ・ジオンとは違う組織)を興し、ジオン・ズム・ダイクンの理想を実現すべく地球連邦政府に宣戦を布告した。

しかし地球連邦政府は、地球連邦軍の戦力がネオ・ジオン軍のそれより圧倒的だったことと、宇宙での出来事に無関心なことから、危機意識は非常に希薄だった。
この危機感の欠如振りは、ネオ・ジオンの動きを唯一警戒していた地球連邦軍外郭部隊ロンド・ベルが、兵力増を申請しても無下にされ、Ζガンダムや同系統の高性能機を受領できないという有様。
これは同部隊に所属するニュータイプのアムロ・レイ大尉を政府高官が恐れていたため、とも言われる。

そんな連邦政府の油断をつき、ネオ・ジオンは少数精鋭をもって電撃的に地球の衛星軌道上にあった小惑星5thルナを占拠し、地球連邦政府を恫喝するため、当時の連邦本部が置かれていたチベットのラサへ5thルナ落下を決行する。ロンド・ベルは5thルナ落としを阻止するべくネオ・ジオンと交戦するが、抵抗虚しく5thルナはラサに落着する。
だが、5thルナの落着を事前に知っていた政府高官はみな避難が完了していた。

交戦中にシャアのサザビーに圧倒されたアムロは、モビルスーツの性能差を痛感し、νガンダムを受領するため、アナハイム・エレクトロニクス社のフォン・ブラウン工場へ赴いた。

ラサへの隕石落とし後、ネオ・ジオンは、第一次ネオ・ジオン抗争後、地球連邦が押収していた小惑星アクシズを買い取る代わりに、武装解除を行うという和平交渉案を連邦政府に申し入れ、ネオ・ジオンと連邦政府の和平交渉がサイド1のロンデニオンで秘密裏に行われることとなった。
この和平交渉には総帥のシャアが立ち会うこととなり、シャアがロンデニオンへ潜入することをロンド・ベルに悟られないため、ネオ・ジオンはロンド・ベルへ陽動攻撃を仕掛ける。
交戦中に完成したνガンダムが戦列に加わったが、シャアのロンデニオン潜入は成功し、ネオ・ジオンは撤退する。
ロンド・ベルは、ネオ・ジオンが攻撃を仕掛けた意図を看破できなかった。

ロンデニオンでの和平交渉において、ネオ・ジオンを信じきった連邦政府は、アクシズをネオ・ジオンに売却することを決定し、代金として金塊を受けとる。
しかし、この和平交渉は偽りの和平交渉だった。

ネオ・ジオンは艦隊を二手に分け、一方はダミーバルーンで艦艇数を偽装したうえで、戦力引き渡し地点である連邦軍宇宙基地ルナツーへ向かい、和平成立と思い込み油断しきっていた連邦軍を少数戦力による不意打ちで壊滅させ、ルナツーを占領した。
武装解除に立ち会うためにルナツーに来ていた連邦側の代表アデナウアー・パラヤ参謀次官もこのときに死亡する。
一方、シャアに率いられた残りの艦隊は、アクシズを占領した。

この和平交渉に立ち会っていたカムラン・ブルームは、旧知のブライト・ノア大佐にシャアのロンデニオン潜入をリークする。
また、アムロは武装解除に向かうネオ・ジオン艦隊の中継画像から、艦隊にダミーが混じっていることを見抜く。
ブライトたちはシャアがアクシズを地球に落下させると判断し、カムランの協力を得てアクシズ破壊用に核兵器を調達し、アクシズへ向かった。

ルナツーとアクシズを占拠したネオ・ジオンは、ルナツーに貯蔵されていた核兵器をアクシズに移送し、アクシズの核パルスエンジンに点火すると、地球への落下コースに乗せる。

シャアの真の意図は、アクシズ落下と地表付近での核爆発により核の冬を引き起こし、地球連邦政府もろとも地球を汚染し続けるアース・ノイドを根絶させようというものだった。
また、地球を人間が住めない場所にすることで地球への固執を排除し、人類全てを宇宙で生活させてジオン・ズム・ダイクンの提唱したニュータイプへと導こうとした。

しかし、アムロの駆るνガンダムを筆頭とするロンド・ベルの奮闘によって、多大な犠牲を払いながらもアクシズを護衛するネオ・ジオンの戦力を撃破し、アクシズ落下はまさに大気圏に突入し始めた。
この時アクシズは、もはや阻止不可能と見えるほどに地球に接近しており、その巨大な影が地表から目視できるほどであった。

しかし、アムロは「νガンダム(の能力)は伊達じゃない。
こんな石コロ一つ如き」と、これを押し戻そうという蛮勇を振るった。
そのうえ、命令が出たわけでもないにもかかわらず、周辺空域を警戒していた連邦軍の艦隊が引きつけられるようにアクシズに集結する。
多数の連邦のMSのみならず、アクシズを落とすために戦っていたネオ・ジオン兵までが「ロンド・ベルだけにいい思いはさせない」「地球が駄目になるかどうかなんだ、やってみる価値はある」とアムロの行動に同調し、敵同士のはずの双方が死を覚悟しながらアクシズ落下阻止に尽力するという奇跡的な事態となった。
さらに、突如としてサイコフレームから発せられた“虹色の光”が、アクシズのみならず地球全体を覆うほどのオーロラへと拡大し、その超常的な力でアクシズは地球への軌道を離れていった。
アムロが起こしたこの奇跡とも呼べる現象は、後に「アクシズ・ショック」と命名されている。
このとき観測・確認された“虹色の光”の正体はその後の調査でも判明せず、謎とされる。
一説にはνガンダムのサイコフレームがアムロを依り代として地球圏に暮らす人々の「無意識の祈り」を増幅・具現化して未曾有のサイコ・フィールドを生み出したとされた。

そして、時は流れ・・・



終焉の亡霊たち

機動戦士ガンダムー逆襲のシャア外伝ー

~プロローグ編~



宇宙世紀0095年。






「フフフッ。これで良しと。」

ナナイ・ミゲルは自らをキシリア・ザビ(総帥)と名乗り、シャア・アズナブル=キャスバル・レム・ダイクンの意思を引き継ぎ、ジオン再生の旗を掲げ、二年の時を経て、再びこの宇宙(そら)に戻って来たのだ。

ただ戻って来た訳ではない。
『ネオ・ジオン戦争』後、行方不明であったシャア・アズナブル。そして、ハマーン・カーン。
両名を引き連れ、宇宙(そら)に戻って来たのだ……



前編へ
つづく。



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