ミーゼラ・セレステラ少将の航海日誌

オリジナル漫画的小説・宇宙戦艦ヤマト関連情報・漫画的外伝物・気になる映画.アニメなどを書いてます。

無限の時の旅人 ークイーン・エメラルダスー

2016-07-05 11:42:42 | クイーン・エメラルダス外伝


無限の時の旅人
ークイーン・エメラルダスー

~伝説の艦(ヤマト)~

【後編】






ー惑星クロノス:岩山の都市ー




岩山の都市へ古代たちは、足を踏み入れた。
岩山を利用して造られた都市の内部は、地表よりも、体感温度にして、2度くらい低く涼しく感じられた。
都市の奥へと足を運ぶと階段が視界に飛び込んで来た。
古代たちは、その階段を下りる事にした。
地下2階にたどり着くと、古代たちは不思議な現象に遭遇する。




「えっ。なっ何だ!」

「アナライザー。新見さん。」

「今、人が居たように感じなかったか?」

「えっ!!古代さんも……」

「このアナライザーサマには何モ……」

この不思議な現象に困惑する二人。
気を取り直して、更に先へと進んだ。




ー惑星クロノス宙域ー









「ハーロックがこの場所に来たと云う事は、まゆはこの惑星に居ると云う事ね。」

エメラルダスの座乗するクイーン・エメラルダス号と古き友ハーロックの座乗するデス・ハーロック号は、ほぼ同時にこの宙域に到着した。

「マニア。ハーロックに回線を繋いで。」

「エメラルダス様。ハーロック様に回線が繋がりました。」

「ハーロック。お久しぶりね。」

「あなたがこの惑星に来たと云う事は、まゆがこの惑星に捕らわれて居ると確信しました。」

「古き友人として、あなたにお願いがあります。」

「ここから先は、手出し無用でお願いします。」

「うむ。わかった。」

ハーロックとの通信は、そこで終った。
通信が終わるや否や、エメラルダスは唯一、このエメラルダス号に搭載されている小型戦闘シャトル「kamikaze」にマニアと二人乗り込み、エメラルダス号から発艦した。


《小型戦闘シャトル:kamikaze》イメージ↑↑

エメラルダス号のキャビン後部には、エメラルダス専用:小型戦闘シャトルが一機、搭載されている。
そのシャトルは、普段はエメラルダスが自ら操縦するが、今回はサブフレームのマニアが操縦をしていた。
エメラルダスのシャトルが発艦したのと同時に、ヤマトの次元羅針盤に変化が表れる。

「この異常な反応は……」

「ん!?」

「もしや、通常空間に戻れる兆候かも知れん!!」

「相原!!急いでアナライザーに緊急回線を繋いでくれ!!」

真田は、慌ただしく命令を下した。








「あの艦(ふね)はヤマト……」

「まさか、700年も前の艦がこの時代に……」

スーパーステルスモードのデス・ハーロック号のレーダーには、ハッキリとヤマトを捉えていたのだ。

「友よ。お前はどう思う?」

ハーロックは大親友=デス・ハーロック号の意思を持つメインフレームに尋ねた。

「何故か分からんが、あれは正しくヤマトだ。」

「あの伝説のヤマト!!」

ハーロックは眼を閉じ、胸の前で腕を組んだ。

ステルスモードで惑星クロノスに降り立つkamikaze。
降り立ったエメラルダスは、マニアにそのままステルスモードで待機するよう命じ、エメラルダスもまた、光学迷彩スーツを身に纏い、岩山の都市へと足を運んだ。

アナライザーからヤマト帰投の通信を聞いた古代は、まだまだ調べたい気持ちを押さえ、ヤマトへ帰投を開始した。

光学迷彩スーツに身を包むエメラルダスと古代たちはすれ違う。

「ん!?コダイさん。今、生命体ヲ感知シマシタ。」

「ワレワレとたった今、すれ違いマシタ!!」

「アナライザー。調子の良い事を言うな。」

「誰ともすれ違ってもいないし、先程、感じた感覚もないぞ。」

そう言うと古代たちは、足早に100式艦上偵察機に戻った。

光学迷彩スーツに身を包むエメラルダスは、古代たちをハッキリと確認していた。
だが、エメラルダスは優先すべきは、まゆの救出と自分に言い聞かせ、最深層部を目指し、先を急いだ。

古代たちの帰投を確認した真田は、ヤマトの機関を再始動させた。








「待っていたぞ。エメラルダス!!」

「光学迷彩スーツで姿を隠しても、この機械生命体である私には見えているぞ。」



「あらそう。」

エメラルダスは、光学迷彩スーツを脱ぎ捨て格闘戦へ持ち込んだのだ。

「何も身に着けず、正真正銘の丸腰で乗り込むとは、この私も見くびられたものだな。」

「いい気になるよ!!エメラルダス!!」

裸体のエメラルダスの上段蹴りが、機械伯爵の顔面にヒット、だが、流石は機械の身体、軽い衝撃は感じるものの致命打に至らなかった。
普通の人間なら、たとえ強靭な身体を持つ男でも、下手をすれば「死」に繋がるかもしれない会心の一撃だった。
それどころか、逆に蹴りあげた足を掴まれ、エメラルダスは投げ飛ばされてしまう。
間髪入れずに機械伯爵は手にするコスモライフルで、エメラルダスを狙う。
投げ飛ばされ、苦痛にエメラルダスの顔が歪む。
エメラルダスは左耳から特殊な細工を施したピアスを機械伯爵に向け、投げつける。
そのピアスからは、目眩まし用の閃光がほとばしる。
暗闇でも見える機械の眼には、強烈な閃光。
たじろむ機械伯爵。
再び、機械伯爵の眼の機能が回復した時、眼前には深紅のバトルスーツに身を包み、重力サーベルを構えるエメラルダスの姿があった。



「いっ。いつの間に……」

その姿に怯えた口調で助けを乞う機械伯爵。

「相変わらず、立場が逆転すると泣き落としの技を馬鹿の一つ覚えのように使うのね。」

「フッハッハッハッハッ」

「やはり、この手は通じぬか。」

「だが、エメラルダス。」

「その手にする重力サーベルを捨てた方が良いぞ。」

「機械伯爵。言いたい事はそれだけ?」

エメラルダスはそう言い放すと、手にする重力サーベルの引き金を引き、機械伯爵の頭部を撃ち抜いた。
粉微塵に吹き飛ぶ機械伯爵の頭部。
と、同時に辺りは闇に包まれてしまう。





「これでもまだ、その重力サーベルを捨てぬか?」

その声と同時に闇は、蝋燭の明かりが灯るくらいのぼんやりとした明るさに変わった。

「機械伯爵はデコイに過ぎない。」

そのぼんやりとした明かりの中、二人の女性が姿を現す。
一人は、まゆと同じく拐われたと思われる、鎖に繋がれた少女。
そして、もう一人はその鎖にを手にする女性。
更に、少し時間を開けて、もう一人、少女が現れたのだ。



「私はクロノス。」

「この惑星(ほし)の女神。」

「時空を操るクロノスの女神。」

「逆らえば、あの嬢(むすめ)の命は無いぞ。」

「さあ。重力サーベルを捨てろ!!」

「おっと。その岩影に隠れているエメラルダスの部下よ、お前も武器を捨てろ!!」

マニアもまた、光学迷彩スーツを纏い、エメラルダスに付かず離れず、この最深層部まで来ていたのだ。
エメラルダスは言われるがまま、手にする重力サーベルを投げ捨てた。

「うふふ。良い心掛けだエメラルダス。」

「さて、次は両手と額を地面に擦り付け、私に忠誠を誓え。」

「わたくしエメラルダスは奴隷として、一生クロノス様に支えます。と。」

エメラルダスは言われた通り、しゃがみ両膝を地面に付け、正座をし、両手を地面に付けた。
この時を待っていたかのように、クロノスはエメラルダスの前にしゃがみ、地面に両手を付けたエメラルダスの手に鎖の手錠を装着、エメラルダスの前に仁王立ちになり、エメラルダスの頭の上に右足を乗せ、力を入れた。

「さあ。忠誠を誓え!!」

エメラルダスは額を地面に擦り付け、忠誠を誓いはじめた。
「わたくしエメラルダスは……」
その時であった、地響きが起こり、天井や壁が崩落をはじめたのだ。
よろけ倒れるクロノス。
これをチャンスと捉え、エメラルダスは起き上がり、重力サーベルを拾うとそのまま、クロノスの胸を貫いた。





エメラルダスは愛娘まゆと囚われた者たちを助けだし、エメラルダス号へ乗船させた。

「このクロノス(ほし)は抹消する!!」

エメラルダスの意思のまま、エメラルダス号のありとあらゆる兵装が一斉に火を吹く。

「 船首:超重力衝撃波砲(主砲)スタンバイ!!」

「永遠に消えて無くなれ!!」







「ハーロック。手出し無用とお願いしたはず。」

「すまんな。エメラルダス。」

「ハーロックではない。あの攻撃は俺の意思だ。」



救出された者たちは愛娘まゆと誤認され囚われた少女、エメラルダスは希望するの者は仲間として、クイーン・エメラルダス号にそのまま乗船させた。
まゆと有紀 蛍は本人の希望もあり、古き友の艦:デス・ハーロック号に乗艦した。
エメラルダスは新たな仲間と共に永遠の航海へ旅立った。


《14歳のまゆ》イメージ↑↑
《新たなエメラルダスの仲間(船員)》イメージ↓↓









時空の女神:クロノスと惑星クロノスが消滅した事により、ねじ曲げれた時空列は戻りはじめた……






「私はジュラ。」

「今、私の見届けた1つの闘いが終った……」









「あの時、確かに私は見た……」

「確かにあれは伝説の艦:ヤマトだった……」






~the.end~





《クイーン・エメラルダス号》

種別:宇宙海賊船

全長 480m※私の物語りも此方を採用。

338m:(が青春のアルカディアの設定)

全幅 55m

全高 80m

推進
エンジン 重力波エンジン×1
補助用熱核エンジン×4

所有者 ゾナラーナ→エメラルダス(漫画版の設定)

武装

船首ビーム砲×1(漫画版の武装)
※船首:超重力衝撃波砲=主砲×1

側面全周レーザー機関砲(OVAの設定)
※船首上面:亜空間魚雷発射管×8門
:下面:亜空間魚雷発射管×8門

※上面格納式51センチ三連装パルサーカノン×1基

ミサイル発射装置多数(OVA、『宇宙交響詩メーテル』などでの武装)
※舷側10連装ミサイル発射管×2基

下部キャビンの武装
側面レーザー砲×32(『わが青春のアルカディアの設定では粒子ビーム砲×16)
※近接戦闘用:舷側格納式ガトリングレーザー砲×16基

※船首:舷側:白兵戦用アンカークロー×2基(機)

シールド発生装置、ステルス機能内蔵
※超電磁波シールド
※アクティブ:スーパーステルス:システム

※印は私設定です。(この物語りの設定)


宇宙海賊・エメラルダスの宇宙船であり、キャプテンハーロックの乗艦・アルカディア号と互角の性能を持つ。
漫画『宇宙海賊キャプテンハーロック』に登場した船体のような例外はあるものの、各作品に登場するものの多くは、硬式飛行船のような上部船体と、それにゴンドラのようにして付いている往年の帆船のような風体の下部船体、という外観をしている。
「プリンセス」に掲載された読切作品では、エメラルダス号は飛行船という設定である。

エメラルダスの設定自体が変化するため、これに関する設定も様々であるがほぼ共通の設定として、「エメラルダスの所有船」であることと「何らかの形でトチローが関わった」というものである。
惑星ジュラでモスガルートのゾナラーナという女性に譲り受けた後に「故障した振りをしてトチローをテストした」と設定されているもの(『エメラルダス』)や、かつて高い文明を持っていた者たちが作り出したもので「トチローが修理に関わった」とされているもの(『ニーベルングの指環』)など、作品によってシチュエーションは異なる。

飛行船の気嚢に似たデザインの上部エンジンが船体の大部分を占め、下部にある操縦室に相当する部分は大航海時代の帆船を彷彿とさせるゴンドラ式キャビンとなっており、その舳先には女神像の装飾が施されている。
キャビン側面には粒子ビーム砲が配置され、船尾には赤地に白抜きの髑髏が描かれた旗を掲げている。妨害電波を出しているため、肉眼で確認できる距離まで近づかない限りその姿を見ることはできず、見た者は死ぬという。

『999』劇場アニメ版では、エンジンには青系の色で迷彩塗装が施され、航行中はライトアップにより各部を点滅させることもでき、1998年に製作されたOVAではエンジンからミサイルを多数放ったり、全方位に向けて幾筋ものビームを放つなど、ウェポンコンテナとしての役割も果たしている。
このエンジン正面側の先端にはドクロのマークがあり、そこからビームを放って敵艦などを破壊することが多い。なお、OVAや『ニーベルングの指環』ではここが操縦室となっており、髑髏の目の部分から外を一望できる。なお、上部船体の後部、キャビン後方に艦載機発進口がある。

原作版ではエンジンの左右側面の中央あたりに、白い髑髏が中に描かれた赤いハートのマークがある。
『999』劇場アニメ版のものではこのハートのマークがダイヤになり、エンジン後部のデザインも円錐状に伸びた形に変更され、OVAでも同様のデザインとなっている。
劇場アニメ『わが青春のアルカディア』でのトチローの弁によると、耐熱温度ではアルカディア号にわずかに劣るとされている。
続編となるTVシリーズ『無限軌道SSX』やOVAでは、バリアを展開して敵の攻撃を無効化することも可能。
また、『エメラルダス』OVAではステルス機能を有している。

999号同様にコンピューターによる人工知能を搭載しており、自我を持っている。
トチロー曰く「疑り深い」性格らしく、エメラルダスが乗船を許した彼を試すためにわざと故障した振りをしたり、トチローが船の設計者について思いを馳せる場面では設計者のことを思い出し、船体を震わせるという感情表現もしている。
初期には、エメラルダス号はエメラルダス以外を乗せるのを嫌い、エメラルダスもそうしなかった(『999』での初登場の際もエメラルダス以外はアンドロイドが働いていた)という設定があった。





《小型戦闘シャトル:Kamikaze》


乗員:2名

全長:19.43m
全幅:13.05m
全高:5.63m

翼面積:56.5m

空虚重量:12,973kg

最大離陸重量:30,845kg

エンジン:コスモF100-PW-220ターボファンエンジンアフターバーナー:10,800kg×2 クリーン:6,620kg×2

最大速度:M5.0

巡航速度:M1.9

航続距離:3,450km


武装

20mmバルカン砲×1(装弾数:1200発)

空対空(宙)ミサイル




~あとがき~

実は劇場版「まほろば」を観たかったのですが、上映されず残念に思う今日この頃です(^^;
「999」や「ハーロック」の再リメイクは在るので「クイーン・エメラルダス」の再リメイクの1つの話として面白いかもと思い、この話を書きました。



~おまけ画像~








使用している画像はイメージです。

この物語りは松本 零士氏作品「宇宙戦艦ヤマト:永遠のジュラ」をベースにし、同じく松本 零士氏作品クイーン・エメラルダスを主人公にした私的妄想の「ジュラ編」です。

この物語りに登場する人物、メカ類等は架空です。
一部、使用している画像は「エースコンバット」より引用。
実在する人物、メカ類等とは関係ありません。

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無限の時の旅人 ークイーン・エメラルダスー

2016-07-05 07:36:37 | クイーン・エメラルダス外伝


無限の時の旅人
ークイーン・エメラルダスー

~伝説の艦(ヤマト)~

【前編】






西暦2988年・・・

何者かによって「時空列」が、ねじ曲げられていた……






生命維持カプセルで、まるで胎児のように眠る一人の女性。

この広大な銀河系で、彼女の名を知らない知的生命体は存在しないに等しかった。
彼女の名は「エメラルダス。クイーン・エメラルダス。」
永遠の若さと命を手にする事が出来た唯一の女性。
その彼女は幾度となく、死線をくぐり抜けて来た。
そんな彼女だが、これまでに体感した事の無い出来事に遭遇する事など、彼女自身も思ってもいなかった……

この日、普段と変わらなく広大な宇宙(うみ)を彼女の名と同じ「クイーン・エメラルダス号」は無限の航海を続けていた。
1つだけ普段の航海と違う事は、今回の航海は彼女の愛娘「まゆ」を探し出すまで終わる事の無い航海。
成長した愛娘まゆが何者かに拐われたと、古き友から聞かされたのだ。







古き友は彼女が愛し、すべてを捧げた男「まゆ」の父親であるトチローの大親友でもある。
その彼もまた、まゆを探す旅を続けている。
探しだした時には連絡が入る事になっている。
その古き友、彼からは未だに連絡は無い……

「この恒星系ニハ居ないヨウダ。」

「進路ヲ変更スル。」

意思を持つこの船の人工知能(メインフレーム)はサブフレームでアンドロイドの「マニア」に伝えた。
マニアは何時でも船長であり、主人でもあるエメラルダスに報告出来るように、全てデータを記録していた。



次の恒星系へ向け、空間跳躍=ワープに入った。




ー銀河系(天の川)外洋ー




蛍光グリーンに輝く光の尾が、ひときは長く連なり、甲高い音を轟かせ、この銀河系に存在する太陽系方向へ向かっていた……



「私はジュラ。」

「惑星ジュラの民。」

「名前の由来は、惑星の名ジュラからつけられたと聞かされている。」

「惑星ジュラの種族長の娘。長を継ぐ者として、この名を襲名するのが習わし。」

「母なる銀河のふところに、あのヤマトが帰り着く前に、私はどうしても行かねばならなかった……」

「そう。それは、父親とヤマトの行く末を見届けるため……」

宇宙戦艦ヤマトは、往復296.000光年と云う遠大な航海を終えようとしていた。




時に西暦2200年・・・




そのヤマトに邪悪な影ともう1つ忍び寄るものがあった……






「くっくっくっくっ。見つけたぞ!!ヤマト!!」

「最後に笑うのはこのデスラーなのだよ。」

「ヤマトよ。死ねっ!!」

イスカンダル星を目の前にしたヤマトを、自星であるガミラス星へ誘い込み、本土決戦に持ち込んだ帝星:ガミラスの総統:デスラー。
そのガミラス星本土決戦でヤマトに敗れたデスラーは、戦死したと思われていた。
だか、彼デスラーは自身の名を艦名にした戦闘艦:デスラー艦で、崩れ去る総統府から脱出、宿敵とも言えるヤマトを追ってこの銀河系まで来ていたのだ。
そのデスラー座乗の艦(ふね)から今、漆黒の闇をも切り裂く、ガミラス製:波動砲がヤマト目掛け、撃ち放されようとしていた。



「デスラー砲。発射ーーーッ!!」

漆黒の闇を切り裂く深紅の光弾は、今、正にヤマトを背後から呑み込もうとしていた。
だが、ヤマトはその光弾に気がつく事なく、太陽系へ向けワープしてしまう。



「くっ!!ヤマトめ!!」

「ワープしろ!!ヤマトを追うのだ!!」



ワープに突入したヤマトは、不思議な空間へと迷い混んでしまう。




時を同じくして・・・






エメラルダスの古き友の仲間で砲術長を務める「有紀 蛍」はエメラルダスの愛娘まゆを捜索する任務に就いていた。
その有紀 蛍の搭乗する「スペース・ウルフ」に搭載されているA.Iが突如、緊急着陸のシグナルを発してしまう。
有紀は何処か故障でもしたのかと思い、急がば回れ。と、知的生命体が居そうな惑星を探し、立ち寄った。

「大気成分は地球と同じか。」

「惑星(ここ)で機体を見てもらいましょう。」



「ん!?」

「あいつは……」

「あれ!?何?この日甘い香りは……」



有紀は不思議な甘い香りに包まれると、その場に倒れてしまう。










「どうしたんだ?島。」

「ワープが何時もと違うんだ。」

「なっ!なんだって?」

「太陽系まであと一歩のところまで来て、俺たちは通常空間に戻れないのか!?」

「地球は、人類は救えないのか?」

「古代。焦っても始まらんぞ。」

「落ち着け。」

「アレを見てみろ。」

宇宙戦艦ヤマトは太陽系まであと一歩のところまで来て、ワープ中状態のまま、有紀 蛍が着陸した惑星にたどり着く。
本来のヤマトのワープ終了宙域とは、異なる場所に着いてしまったのだ。

「ワープ中のまま、本来とは別の空間に迷い混んだとしか思えんな。」

「古代。これは俺の推測だが、おそらく何らかの影響で時空間がねじ曲げれ、その時空間に存在するこの惑星に俺たちは迷い混んだと推測している。」

「古代。上陸してこの惑星を調査しよう。」

「先ずは、あそこに着陸している航空機を調べてみよう。」

焦る古代を落ち着かせた真田は、解決するにはこの惑星を調査する事が、元の空間に戻る近道と考え、古代に上陸班を選出する事を促した。

「わかりました。真田さん。」

「上陸班を編成します。」





「古代。後輩の薫くんだ。」

「俺の代わりに、いっしょに連れて行け。」

古代は、はじめて見る顔に驚いていた。
無理もなかった。
真田技師長の後輩で、普段は解析室に居る事が多く、たまに第三艦橋で職務に励んでいる。
その為、第一艦橋には全くと言って良いほど、姿を現す事が無い。

「真田技師長の後輩で、主に解析を担当しています。新見 薫と申します。」

「どうぞよろしくお願いいたします。」

「解析に長けている方が、一緒なら心強い。」

「此方こそよろしく。」

「アナライザー。いっしょに来てくれ。」

古代戦闘班長、新見 薫、アナライザーは、三座に喚装した100式艦上偵察機に乗り込み、上陸した。





「アレだな。さっきヤマトから見えた航空機は。」

古代の飛ばす100式の眼下にヤマトがら見えた航空機と、朽ち果てたように見える岩山を都市化したと思える建造物が一望出来た。

「ん!?」

「まだ、エンジンの辺りは温かいぞ。」

「アナライザー。近くに生体反応は無いか?」

アナライザーは使える能力をフルに活用し、探索を開始した。

「……雪サンが、雪サンが居ます!!」

「オイオイ。アナライザー。雪くんは上陸していないぞ。」

「しっかりしてくれよな。」

「古代さん。ちょっと待ってください。」

「アナライザーが感知したと云う事は、知的生命体が居ると云う事だと思います。」

「おそらく、その知的生命体が雪さんに、似ているのだと思います。」

「そう云う事なのか!?アナライザー」

「そうデス。ワタシが言いたい事はそれデス。」

「それで、その生体反応はどの辺りから感知したんだ?」

「アノ岩山の都市からデス。」

古代を先頭に、岩山の都市へ向かった。




ー岩山の廃都市:最深層部ー













「あっ。貴女(あなた)まゆさんね!?」




【後編】へ
つづく。




~あとがき~

実は劇場版「まほろば」を観たかったのですが、上映されず残念に思う今日この頃です(^^;
「999」や「ハーロック」の再リメイクは在るので「クイーン・エメラルダス」の再リメイクの1つの話として面白いかもと思い、この話を書きました。



使用している画像はイメージです。

この物語りは松本 零士氏作品「宇宙戦艦ヤマト:永遠のジュラ」をベースにし、同じく松本 零士氏作品クイーン・エメラルダスを主人公にした私的妄想の「ジュラ編」です。

この物語りに登場する人物、メカ類等は架空です。
実在する人物、メカ類等とは関係ありません。

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