ミーゼラ・セレステラ少将の航海日誌

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機動戦士ガンダム0080外伝 ~宇宙(そら)に散った亡霊たち~

2016-06-29 20:53:59 | ガンダム0800外伝


機動戦士ガンダム0080外伝
~宇宙(そら)に散った亡霊たち~










ー地球連邦オーストラリア管区:トリントン基地ー




宇宙世紀0081
ジオン独立戦争から一年が過ぎようとしていた。

0080末期、スペースコロニー:サイド6にて『ルビコン作戦』と名づけられたジオン軍『サイクロプス小隊』によるニュータイプ専用モビルスーツ『NTー1ガンダム:アレックス』奪取作戦は失敗に終わった。

その奪取作戦の戦闘の数日後、当時、ガンダム:アレックスのテストパイロットを務めた『クリスチーナ.マッケンジー』は再び地球に転任する事になった。








《RXー78:GPー00:ガンダム・ブロッサム》イメージ


コードネームは「ブロッサム」 (BLOSSOM) 。型式番号から「GP00」とも呼称される。GPシリーズの最初の試作機である。

型式番号:RX-78GP00。コードネームの「ブロッサム」は、英語で花、開花の意。

GPシリーズの共通フレームのトライアル用として、軍部の認可を受ける前に独自開発した試作MS。当時のアナハイム社が持つ全技術が投入されている高性能機だった。

コア・ブースターとの合体が可能であり、機体背面に設置したドラム式フレームから武器マウントアームを介して多数の装備が使用可能である。

肩部や脚部にはコア・ブースターによる高機動化に合わせてスラスターが設けられ、機動性の向上が図られている。

固定武装は肩部に設けられたビーム・サーベル2基。右部ドラム式フレームには大型ビーム・ライフルを装着する。

当時のMSの火器としては最大級のものであり、威力も高いものだった。

Eパック式ではないためにエネルギーチャージに時間を要し、連射は不可能である。

左部ドラム式フレームにはレドーム状のミノフスキー粒子干渉波検索装置 (MPIWS: Minovsky-Particles Interference-Wave Searcher) を装備。

広域センサーとして機能するが、たびたび不調が生じるために信頼性は低かった。

その試作機を正式にアナハイム社から受領、連邦軍月面基地ヘ輸送されようとしていた。







《地球連邦軍:オーストラリア管区所属艦:ペガサス級:強襲揚陸艦:グレイファントム二番艦ポセイドン:艦長クリスチーナ・マッケンジー少佐》イメージ

「このガンダム試作機を月面基地ヘ運ぶ為、マッケンジー少佐、君にその任務を遂行して欲しい。」

ポセイドンのメインスクリーン越しに、コーウェン少将から直々に命令が下された。

「ジオンとの終戦協定が結ばれたとは言え、未だに散漫ではあるがジオン残党の亡霊どもが戦闘を仕掛けて来るのはマッケンジー少佐、君も知っている通り。」

「このガンダムも狙われないとは限らない。」

「閣下。了解しました。」

「くれぐれも頼んだぞ。マッケンジー少佐。」



トリントン基地を発進したポセイドンは僚艦サトラガと共に、地球と月の裏側のほぼ中間点に到達した。

だが、その二艦を狙う一機のモビルスーツの姿があった。

『ゲルググtype:J』一年戦争時の残骸が無数に漂う中、その残骸に紛れ潜んでいた。

更には、ミノフスキー粒子の散布が最も多かったこの宙域はジオン残党にとって姿を隠すのに好都合な宙域であった。







「ペガサス級が二艦も!?」

「わざわざ二艦もペガサス級を出して来たという事は、ただのパトロールじゃないな。」

「どちらかの艦(ふね)が『貴重品』を運んでいると視た(みた)。」

ゲルググtype:Jは、ここぞはがりに僚艦であるサトラガに攻撃を仕掛けた。

艦に近づくにつれ、弾幕が厚く感じていた。

「チッ!!流石は最新の艦、防御力は高いな!!」

「だが、クルーの技量が低いッ!!」

「貰ったぁぁぁぁぁーーーッ!!」

type:Jは対空砲火を掻い潜り、ブリッジ直上からビームマシンガンを撃ち放つ。

爆発で飛び散るブリッジの窓。

空気の流出と爆風が交差、ブリッジに居たクルーたちは空間(宇宙)ヘと吸い出される。

ブリッジを失ったサトラガ艦はコントロール不能、爆没した。

たった一機のモビルスーツの攻撃に三分ともたずに沈む。一年戦争時に、物量に物を言わす連邦軍の実態をさらけ出していた。

だが、マッケンジー少佐が指揮を取るポセイドンは、先程爆沈したサトラガとはまるで違っていた。

クルーの練度、技量が違っていたのだ。

「クッ!!同じ連邦とは思えんくらい練度が違い過ぎるぜ!!」

「ん!?カタパルトが開く。モビルスーツか?」


「ホワイト・ビィー小隊の発艦急がせ!!」

マッケンジー少佐は何時にない険しい表情を見せ、命令を下した。



《ホワイト・ビィー小隊:コア・ブースター》イメージ



「ブースター付きの高機動攻撃機かッ!!」

「しかも2機、出て来やがった!!」

「この俺に(モビルスーツ一機)に対し、ブースター付き二機、それと、まともな戦艦一隻。相手に不足はないと言いたいが、残弾数がチトきつな。」

「悔しいが少佐に援護を頼むか。」

「こちらコヨーテ(ゲルググtype:J)。ジャッカル(ムサイ艦)で援護を頼む。」

「おし。分かった。」

「貴様は飛び回り、陽動撹乱を。」

「了解ッ!!」





「残党に新手!!」

「ムサイ級:1急接近!!」

ポセイドンのブリッジオペレーターの慌ただしい声が響き渡る。

「ムサイ級まで潜んでいたとは。」

「主砲、メガ粒子砲、艦砲射撃てぃーーーッ!!」

青白い輝き。紅い輝き。

複数の輝きが静かに消えた……。




「月面基地ヘ入港する。操舵手、舵を切れ。」

ペガサス級:グレイファントム二番艦ポセイドンは静かに高度を落とし、入港して行く。




ー数日後ー




ジャック・ベアード中尉が搭乗して月面での哨戒任務を行っていたが、ジオン残党軍のザメル砲部隊と遭遇し、機体は大破した。

大破した機体を回収して検証した結果、1つの機体にあらゆる機能を詰め込むのはパイロットの負担が大き過ぎると判断した。

それに従い、複数の機体で単一の機能を追求するため、ガンダム試作1号機から4号機までが開発されることとなった……。




・・・・・




「クリスチィーナ。プロトタイプ四号機、出る!!」






~the.end~






クリスチーナ・マッケンジー
Christina Mackenzie

声 - 林原めぐみ

地球連邦宇宙軍中尉。ニュータイプMSの開発を行っているG-4部隊のテストパイロット。愛称はクリス (Chris)。年齢は21歳。
※この物語りでは本編から一年経っている設定ですので、22歳で昇級試験に合格。階級は少佐の設定です。

高校卒業後の宇宙世紀0076年9月連邦宇宙軍士官学校入学。0078年に首席卒業。

在学中から戦闘機のパイロットを目指し、配属先にはエリート部隊である戦技研究団を希望、配属とほぼ同時に一年戦争勃発。新米らしからぬ操縦技術を買われて宇宙軍統合技術研究本部麾下の試験部隊に入る。その後試験部隊は再編成されG-4部隊となりアレックスの専任パイロットに抜擢された。生粋のテストパイロットではなく、本分はあくまでコンピューター技師である。

機体の調整を担当する「シューフィッター(個々人の足に合わせた靴を作る製靴職人の意味から)」として、ガンダムNT-1の調整を受け持つ。アルの幼馴染でもあり、お互い隣の家に住んでいた。容貌・性格とも正に「隣のお姉さん」と言うイメージ通りの温和な美人。気が強く、責任感も強い性格。

軍務でサイド6リボーコロニーを離れていたが、新たな軍務でガンダムNT-1と共にリボーコロニーに里帰りすることになり、アルと再会する。また、アルの家を監視に来ていたバーニィを泥棒と間違えてバットで殴り昏倒させてしまった縁で知り合いになり、互いに仄かな好意を抱くようになる。

リボーコロニー内にてケンプファーによる連邦軍秘密工場襲撃時にガンダムNT-1を起動させ、辛くもケンプファーを撃破。その後弾薬の補給もままならない状況でザク改の出現に際しても出撃する(ケンプファー襲撃時に現地軍を積極的に支援しなかった為、ザク改襲撃時に現地軍に支援を拒否されている)。平地で戦うよう指示が出たにもかかわらず、斜面の無人地帯に向かう。仕掛けられたブービートラップとヒートホークのダメージで機体は中破するものの、ビームサーベルによりザク改を撃破する。その際、ヒートホークでガンダムNT-1の首をはねられ大破。戦線に復帰することなく終戦を迎える。

結局、ザク改のパイロットがバーニィであったことやアルがサイクロプス隊に関わっていたことなどは知らないまま(当然自らの手でバーニィを殺めた事さえも知る事は無かった)、一年戦争が終戦を迎えた後に軍務のためサイド6を離れ、地球へ赴任する。その際、クリスはその戦死を知らないため、バーニィに対してもよろしく伝えるようにアルに頼んだ。

ニュータイプ専用機として開発されたNT-1は反応が敏感過ぎるため、決して低くはない彼女の操縦技術を持ってしても、フルパワーの数分の一の出力でしか運用できなかった。リボーコロニー内での一連の戦闘によってNT-1の機体は激しく損傷(右腕部90mmガトリング砲損失・頭部損失)、間もなく終戦を迎えたこともあり、ホワイトベース隊のアムロ・レイの元へと届けられることはなかった。かわりに、マグネット・コーティングによるガンダムの強化プランが実施されることになる。

OVA以外での扱い
CD『機動戦士ガンダム・オデッセイ』では、後日談的なクリスのモノローグ(アル宛ての手紙という形式)の中で「自分は軍を辞めるかもしれない」と語っていた。
OVA『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』では、第7話の中盤(AE本社の森林浴施設を写したカット)ごろ、クリスに似たアナハイム社員が登場している。ただし、これは製作スタッフによるファンサービスであり、同一人物であるという確証はない。単なる「そっくりさん」とする見方もある。
アナザーストーリーにあたるゲームブック『機動戦士ガンダム0080 消えたガンダムNT』では、主人公としてOVA本編以上にMSパイロットらしい大活躍をみせる。サイド6に漂着した記憶喪失のスレッガー・ロウやテム・レイらと出会い、展開次第ではシャア・アズナブル、ジョニー・ライデンらとも対面する。

※印は私設定です。




使用している画像イメージです。

この物語りは「機動戦士ガンダム:0080ポケットの中の戦争」に出てくる「クリスチィーナ・マッケンジー中尉の、その後(地球に転任後)を妄想した物語りです。


おまけ画像




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