雨宿りに行ってきます

Get back to where you once belonged.

サザン40周年へ向けて「弥蜜塌菜のしらべ」

2017-07-22 15:13:14 | サザン/桑田佳祐
ソロアルバム「がらくた」のリリースに向けてプロモーションもラストスパート。
と思いきや、来年のサザン40周年に向けて、フライングで動き出し始めた。
桑田よ、どれだけ働いたら気が済むんだ・・・。

三ツ矢サイダー CM 「夏とサザンとサイダーと」編 75秒 サザンオールスターズ


最後に「See you in 2018」から伝わるサザンの殿様ぶり・・・。
おそらく40周年記念のスポンサーはアサヒで確定といった所か。

サザンとサイダーの関係と言えば、おそらく古参のファンしか知らないであろう、
「恋するマンスリー・デイ」のカップリング「青い空の心~No me? More no!~」が初タイアップ。
そして次のシングル「いなせなロコモーション」もタイアップとなっている。
そこから約38年の時を隔てて、今回のタイアップ。
当時のことを考えると、スタジオ籠城時代に突入したサザンとタイアップを結んでくれたアサヒ飲料には、
桑田としても多少の感謝の念があったのかもしれない。
おそらくこれらの曲は来年のライブでセットリストに入るかもしれない。

そんなことは置いておいて、曲の中身について。
「弥蜜塌菜のしらべ」はおそらく40周年記念シングルのカップリングといった感じだろうか。
(もちろん両A面あるいはトリプルA面扱いとなることは必至だろうが。)

一度聴けばすぐに、2011年のソロ「明日へのマーチ」をサザン版にアップデートしただけの楽曲と思う。
ただ、サザンという形態でこのアコースティックな雰囲気をやるというのは実は少ない。
だからこそ私として少し新鮮で、嬉しくなった。
で、私も自分自身で言っていたような気がして過去の記事を遡ってみたらやはりありました。

サザンオールスターズのこれから
2014-04-28 00:40:49 | サザン/桑田佳祐


>具体的なアイディアとしては・・・
>アコースティック主体のサウンドにするというのは一つの手かもしれない。
>つまり音数を減らすということ。
>ストリングスもホーンもあれもこれも入れて、ではなく、最小限の人数でどこまでやれるかっていう。
>「冷たい夏」とか「この青い空、みどり」みたいにね。
>それこそサザンに斎藤誠と片山敦夫だけで。

我が意を得たり。
よくよく考えてみれば、上記の続き、

>それか2008年「I AM YOUR SINGER」で垣間見せた打ち込み系テクノサウンドでいくか。
>個人的にはこれも見てみたい。

これはまさに「アロエ」だったというわけか。

話は戻って、サイダーの曲だが、何と言っても素晴らしいのはその歌詞。
タイアップ曲の歌詞というのはある種のキャッチコピーの役割も果たさなければいけない。
そういう役割も含めて「J-POP」と定義するならば、やはり桑田や山下達郎は神様仏様レベルなのである。
(東京五輪のテーマ曲は桑田佳祐と山下達郎を組ませたら間違いない)

>いけないことを、敢えてこれから言います
>ご気分害したなんて仰らず
>言葉の裏返し おっと、そいつも愛です
>照れる歳じゃないけど

>サイダーなんてもう飲まない
>サイダーなんてもう
>サイダーなんてお久しぶり
>僕らの絆「三ツ矢サイダー」なんです
>サイダー

素晴らしいとしか言いようがないでしょう?
桑田の心理を推測すると、まず三ツ矢サイダーのタイアップと聞いて、

「爽やかなイメージの商品なのに、俺たちみたいなオッサンでいいのか?」

「そう言えばサイダーなんてもう飲まないし・・・」

これがまず最初にあったと思う。
そしてこの発想自体をネタにして曲を作ってしまうのが彼の天才的なところだ。

ゆえに、最初に思いついたのは「サイダーなんてもう飲まない」の部分だろう。
「サイダーなんてお久しぶり」というのは勿論、前述の、昔のタイアップを回想してのこと。

ここからどう膨らませて行くか。
つまりここからは「作為」の部分である。
だからこそメロディー的には既存の「明日へのマーチ」に寄ってしまったというのが正直な所。

しかしそれより肝心なのは、

「CMなのに"もう飲まない"なんて言っちゃっていいんだろうか?」

これに対する解決策である。
そしてそれこそがこの曲のハイライトになるのである。

「そうだ、これは"愛情の裏返し"ということにすればいいんだ」

これによって生まれたのが先行するBメロの部分だろう。
「ご気分害したなんて仰らず」という一節によって、
アサヒ飲料に対してのみならず、昨今の言葉狩りの風潮に対する嘆きという意味付けにもなった。
彼の立場としても不謹慎とか不適切とかで委縮してしまう風潮を好ましいとは思っていないはずだから。
さらに、「言葉の裏返し」を、前後を引っ繰り返すギョーカイ用語とも引っかけて、
三ツ矢サイダー → ヤミツダーサイ
よってタイトルを「弥蜜塌菜のしらべ」としたのも抜け目が無いというか何というか。

こうして考えると、小林武史が桑田を「歩く電通」と称したのも頷ける。

ぶっちゃけ来月の「がらくた」よりも、来年のサザンの方が楽しみだ。

終わり
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