2016,6、18(SAT)
いやはや、久しぶりに凄まじいライブイベントに出演させていただきましたよ。
いまだに、熱狂の興奮冷めやらず。
ここ平岸のライブバー&スタジオG-hipは、数多くのミュージシャン仲間達から、以前より噂には聞いていましたが、なかなかきっかけをつかめずに悶々と月日が流れていました。
フェイスブックなどでも、店内の状況が逐一アップされる日々。
そんな折、去年の夏、小樽北運河サウンド・エナジーでのライブにて、Ghipオーナー率いるバンドが、ジャーマン・メタルのスコーピオンズ・カバーで「ウコーピオンズ」として出演。
熱きパフォーマンスに度肝を抜かれ、ドタバタしている会場にて軽い会話を交わすのがやっとの状態でした。
そして、今冬、再び小樽でのライブイベントで再会することが出来たのです。
その時には、クィーン、ウルフルズなどのカバー・バンドとしてGhip軍団が登場。彼らが会場の美味しいところをいっさいがっさいかっさらっていったのでした(詳細はSTAのライブ・レポートを参照のこと)。
そこで、マサがSTA名刺をGhipオーナーのスーパー・ギタリスト、ノビさんに手渡して、丁重にご挨拶。
是非とも、STAをGhipのステージに立たせて頂戴!と直訴。
そんなこんなで雪解け迫る季節、STAのシン&ミキはあの伊達のカシオペア・コピーバンド「ダウン・アップ・ビート」で何度も出演していること(他のSTAメンバーは未出演)、
それに絡んで盟友テッチャンも、Ghipをたいそう気にいっていて猛アピール中。売り込み攻撃までかけてくれていたのです。いい奴だ。
そこで、マサがスケジュールのタイミングを掴んで、ライブ出演のお話を進めてみたところ、とんとん拍子に盛り上がりをみせたのです。
いつもライブは、ギリギリの人数を確保するのがやっとの,S・T・Aにしては珍しくフルメンバー大挙集結。
テッチャンもそれを聞きつけ、5バンドを集めてくれて、全7バンド中、なんと6バンドがGhip初出演(総勢40名近い人数。別バンドでは、出ている者もいますが)。
蓋を開けてみたらば、お馴染みの連中ばかりのGhip史上稀にみる壮大なるイベントと相成りました(笑)。
タイム・テーブルは多忙にも関わらず、テッチャンが組み、各バンドへの連絡網も張り巡らしてくれて、素晴らしくも盛大なる内容で大成功のうちに終了したのでした(企画運営者はこうでなくちゃねえ!という良いお手本。あの環境の中でも何のトラブルも勃発しなかったよ。一致団結の元でのチームワークは特筆もの)。
とにかく凄かった!暑かった!!大袈裟ではなくマジで酸欠直前までの熱気!!収容人員を軽く凌駕するほどの大盛況!!爆笑に次ぐ爆笑の渦で和気藹々!!酔っ払い続出!!冗談抜きで床が抜け落ちそうな危険も伴ったライブだったのですよ!
観客動員数記録更新!!
それでは、早速ライブ・レポート開始!!(このコーナーを、心待ちにしてくれている人たちがけっこういるみたいで、嬉しい限り)
先述のとおり、今回は全7バンド。ただ、演奏人数を聞いたノビさんが最初は驚愕したのでした。
STA10人!!・・・・・(その後9人になり、結局10人、時には11人!!)
何を隠そう、それだけの人数が出演したことがまだなかったらしいのですよ。
そんなわけでして、ノビさんはじめスタッフ一同三日前からライブ前日の深夜までステージの配置を換えて、大所帯2バンドのみドラムセットをステージの端に置き、1タムに(だからいつものGhipとは様相一転、常連客はちょっと戸惑ったかも)。
どうりで、その時間にノビさんから「ドラマーの方にスペースの関係上、1タムでお願いします!とお伝えください。申し訳ありません」とマサにメールがきたわけです(もちろんマルチ対応のヤスは即快諾)。
控え室、楽屋、楽器器材置き場、客席と、ありとありらゆる場所を位置変更していたのです。
よってノビさんバンドのリハはできずじまいだったとか・・・頭が下がる思い。
ここまでやってくれるライブハウスを私は知りません(司会、ライブ・レポート、膨大なるフォト撮影、事細かな心配り)。
テッチャンのバンドも9人編成なのですが、ノビさんいわく「管楽器はさらにスペース確保が必要」とのこと。なるほど・・・・。
遂に迎えたライブ当日。平岸街道通り沿いに面した建物が会場です。
マサがファイターズ戦をラジオで聞きながら、専用駐車場に1番のりすると、もうすでに豪快なサウンドが轟いていました。
ノビさんバンドが、ここでやっとリハーサルができたということですな(あ!オーナーのバンドがトリです)
階段を登っていくと、見るからに優しそうなノビさんのお母さんがお出迎え。
1階のカラオケ店キンギョも共同経営しているそうですが、今回は大入りが予想されるために急遽ここを臨時休業として、器材置き場兼、楽屋として利用してください、とのことです。
まさに至れり尽くせり。
改めてご挨拶に伺うと、ノビさんのお父さんがビデオ撮影、ノビさんの奥様とお子様達4人も受付接待、そしてスタッフでもあり男顔負けのグルーブを渋く醸しだす噂のベース・ウーマン、ジンさんが温かく出迎えてくれました。
今しがたまで音出ししていたバンドのボーカリスト、ジンニャンもリラックスしてイスに腰掛け、マサとの久しぶりの再会に手を振って会釈。
見渡してみると、ロック・ワールド充満のスペースにしばし見とれてしまいました。所狭しと壁中に張り巡らされたレコードやポスターの数々。
第一期ジェフ・ベック・グループ、ジャニス・ジョプリン、GFR、ドウービー・ブラザース、ジミ・ヘンドリクス、ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース、ドアーズ、オアシス、ビリー・ジョエル、マドンナ、ザ・ビートルズ、ローリング・ストーンズ、ボブ・マーリー、エルビス・プレスリー、そしてスパイダーマンにピッグ・ノーズ・アンプ(オオ!殆ど自分も持っているぞお!!)。
ちなみに、玄関でもギターを抱えたスパイダーマンのマネキンが「WELCOME!」
ノビさんは、忙しそうに動き回っているので、挨拶もそこそこにマサもセットリストと編成書類を手渡して、器材面やワイヤレスの事などを意見交換。
1階のスペースに再び下りてみると、S・T・Aのメンバー達もほとんど集まっていました。
伝達事項を確認後、案内に従い各自で楽器セッティング。
STAは午後7時からのトップバッター。
本来ならばリハはないのですが、メンバー等の意向を組み、ノビさんの承諾を得て1曲だけ演奏。そのまま楽器を置き本番に向けて待機することになりました。
我々S・T・Aレポートは後回しにして、19:40~20:10セカンドアクト「MR,EKB」のライブに触れてみることにしましょう。
彼らの準備中、マサが会場の後方にてライブレポートを執筆。
そこで横から初老の男性に声をかけられました(この時は、STAのライブ終了直後です)。
「シカゴ、素晴らしかったネエ!大好きなんだよ。ブラスロックが!」「ええ!?(信じられないといった様子)・・・ありがとうございます。」「今日はSTAを観に来たんだよ!」「どちらでうちのことを知ったのですか?」「ルチュちゃんから、シカゴを演奏するバンドがいるのよ!って教えてもらい、自分でブログ検索してライブの日程を調べて今日来たんだよ」「そうだったのですか。嬉しいなあ。うちみたいなマニアックなバンドは、どこで演奏しても浮いてしまうんですよね・・・だから滅多に声なんかかけられないのに」「イントロダクションが最初なんてビックリだよ」「あの曲を知っているんですか!?あれはヒット曲でもなんでもないのに・・・」「他にもクエスチョンズ67&68、メイクミースマイルとかいい曲いっぱいあるよね。今日はBS&Tもやってくれたね。私は、1973年のシカゴ札幌公演にも行ったんだよ!」「僕も行きました!!」「あの時、てっきりイントロダクションで始まるものと思っていたら、ザ・ビートルズのマジカル・ミステリー・ツアーが飛び出してきたでしょう。ビックリしたね」「そうそう!」「私も若い時にバンド組んでいて、長い夜とかやっていたよ」「パートはどこですか?」「ドラムだよ。またSTAのライブを楽しみにしているよ」「STAにはシカゴの曲、まだまだありますから今後ともよろしくお願いします!」
というやりとりを延々繰り広げていたのです。ルチュさんはSTAファミリーでもある、元気溢れるいつまでも若々しき歌姫。ビア・プリーズで今や人気者です。彼女が事あるごとにSTAの事を、それらしき人々に宣伝してくれていたのでした。ありがたいことだよね。
この間の小樽お気楽ライブでも同様の出会いがあったばかりだし。
北海道にブラスロックブーム再燃の兆候か・・・・・?
話を戻してテッチャン率いる「MR,EKB」はMR,チルドレンのコピーバンドで総勢9人編成。
だからセッティングや、場所取り(!?)にSTAほどではありませんが、けっこう時間がかかります。
その間、ジンさんは司会進行で場を繋いでくれます。そのおかげで観客席もだれることもなく上機嫌。
「お待たせしました!次のバンドMR,EKBのメンバーを紹介しますね。」といった途端に「YEAH!!」と大歓声。
おいおい、もうすっかり出来上がっている人達がそこいらにチラホラ。
客席もすでにビッシリ。満員御礼を遥かに超越しています。
編成紹介・・・・ボーカル・ジンニャン、コーラス・キリちゃん、ツインギターはテッチャン&デグやん、アコースティック・ギターはキムさん、ベース・キラーの兄貴、ドラム・ナベちゃん、ツインキーボードはルーちゃんとキムキムと、ほとんどがお馴染みの連中ばかり。
そのキムキムは、準備完了の全員が「さあ、はじめようか!」という直前に、待ったをかけた。どうやらツインキーボードのために接続で一音一音ごとの調整がやっかいらしくてもう少し時間をください、とのこと。
心温かい観客席からは、励ましの野次がドンドンと投げかけられていきます。
「贅沢言うなよ」「何で上から目線なんだよ~!」終いには「キムキムのくせに!」ありゃりゃあ!!
とりあえず、笑いの空気に包まれた中で、ジンさんがジンニャンにマイクを手渡します(この二人のひじょうに珍しい苗字、ステージに並んで立っているというのも何かの縁でしょうね。ジンニャンはジンさんのことを「お姉ちゃん」と呼んでいます!)
「皆さん、こんばんは~!。物凄い観客ですね。なんかワクワクするね~。超満員。MR,EKBとしてはGhip初めてなんで、よろしくお願いします。」と言いながらちょっと具合が悪そう・・・。
「昨日の2時まで飲んでるからでしょう(笑)」「あんたもでしょう(爆笑)」「皆にセットリスト、いきわたっている?いない??・・・今日の曲目、知っている?じゃあいくぞ!エソラ!!」
初っ端から、プレイヤーも観客もここまではじけまくって大丈夫?と心配しちゃうくらいにエネルギー全開。
イケメン・ギタリスト、テッチャンの愛器フェンダーUSAストラトキャスターはタバコ・サンヴァーストのメイプル指板。
相変わらずギターを持った立ち姿がいかしているね。スワンソングのTシャツもポイント高し!
もう一人のギタリスト、デグやんはフェンダー・ジャパンのテレキャスター。メタリックダークブルーのこちらはローズ指板。
テッチャンに対抗したのか、こちらは伝説のパンクバンド、ラモーンズのTシャツ着用。
ベースのキラー兄貴はメタリックブルーのお馴染みベース(メイプル指板)を手にピョンピョン飛び跳ね、キムキムもご自慢のコルグ・クロノスをフル稼動。
大ヒット曲「マシュマロ・ディ」では、応援部隊がタオル振りまくり。
その光景の美しいことといったら、もうたまりません。
それにしてもジンニャンはどんな歌でも、己のものとして消化して見事にこなしてくれるのだからお見事の一言。
張りのある伸びやかなボーカルは絶品。
その横で、キュートなキリちゃんも弾けまくりでコーラスにて彩りを添えてくれています。
そのコンビネーションが、いつ見ても微笑ましい。
「キリちゃん、可愛い~!!」の声援が止まないのもわかるよ。
ライブ前、マサに挨拶してくれたのは「テヘペロ」のキーボード、ルーちゃん。
STA企画で、ヴィニーズに出てくれて以来です。
なんと、MR,EKBでキムキムと肩を並べて鍵盤プレイヤーを演じているではないですか!
リムショットからはじまった「口笛」も、極上のミディアム・ポップソング。
「いくぞー!」の号令のもと、のりのりロック・ビート。
彼ら、実は同じ職場の仲間同士なんですよね。
ギターのデグやんには「もうすでに顔が出来上がってるぞ!」と励ましの声やホイッスル音が浴びせられます。
「酔っ払ってるなら、ギター弾かないでいいから踊れ~!!」「ルーちゃん、可愛い!!」
持つべきものは、お友達ですね。
ライブハウスのアイドル、スバルちゃんやダンサー・アベさん、サングラス姿のイケちゃんが最前列に陣取って手を左右に振ったり、ネオン・スティックを揺らしたりと、オーディエンスのお手本を示してもくれます。
ここぞという時に光る技を繰り出す、テッチャンのスィープ・ピッキング・・・憎いネエ。
ジンニャン「今日も凄いですね。盛り上がってますか!?飲んでますか!?ちょっと待っててね・・・・カンパイしよう!体力は残しておいてね。カンパイ!!」「カンパ~イ!!お~!!」
「よし、次の曲は皆知ってるよね!?準備はいいか!??シーソー・ゲーム!!」
観客総立ち!キリちゃんはコーラス・ガールから、真っ赤な星型タンバリン・ガールに変身。
そのお姿、とってもお似合いだよ。
キラー兄さんとキリちゃんがフロントにて振り付けどおりにステップ。
ジンニャンは客席を指差しながらのシャウト。
テッチャンも真ん前に躍り出てソロを決めまくり。
ドラマー方向に振り返って、アイコンタクトを送りエンディング。
ちょっと怪しい部分が勃発したらしく、メンバー達はお互いに見合って苦笑い。
「今、もみ消した?わかんないよ。何か間違えた?誤魔化した?」と、どんな場面に直面しても和やかムードはそのまま。EKBは宴会バンドの略称なのですが、ここら辺の潔さでも本領発揮ですね。
テッチャンのチューニング・タイムが終わると
「ラストです!」「エエエ!????」ジンニャン「その前にメンバー紹介。俺、ちょっと休ませて。キリちゃん、それやって・・・・」キリちゃん「メンバー知りたい?」「可愛い!!」「・・・・(ちょっとうろたえて間があってから)・・・・アリガトウ!(笑)」
キリちゃんが、一人一人愛情込めて紹介。
テッチャンが、レッド・ツエッペリンの「コミュニケーション・ブレイクダウン」のリフ攻撃。デグやんも対抗してエア・ギター(爆笑)。
アコースティック・ギターを紹介する時に事故が起こりました。「キムさん」というところを、思いっきり「キムキム!」とキリちゃんが言い放ったものだから、全員ドッと大コケ!!最高の馬鹿受け状態。
本物のキムキムは、ベンディングでちょっとプログレッシブ風にアピール。
ジンニャンは暑さが我慢できないのか、頭にタオルを巻いて再登場。そのルックスから「ビッグ・ダディ!」と呼ばれていました。
「いくぞ~!1・2・3!!」
静かなイントロから徐々に加速して「星になれたら」でフィナーレ。
ステージと客席が一体となった、素敵なショータイムでしたね。
ノビさんはステージ前方サイドに腰を下ろしてミキシング。
ジンさんは、自撮り棒を使用しながら、各バンドの熱演ステージを、ありとあらゆる角度からベスト・ショットで狙い続けています。
3バンド目からは、通常のステージ・セットに戻ります。
ドラムが中央に、タムも2つになります。
ジンさんはカメラマンから司会者に。
20:20~20:50
初出演のTMC second seasonは5人編成。
ジャンルは北欧メタル。
店内の熱気は落ち着くどころか、ドンドンとヒートアップ。レッドゾーン振り切れ寸前の様相を呈しています。
そのシチュエーションにピッタリなサウンドの登場です。
メンバーはフェンダーUSAの白いジャズベースのタクヤくん、ガンズ&ローゼスのTシャツを着込んだマニー嬢はドイツ・メーカーの市松模様(黒とシルバーの)というハデハデ・ギター(アーム付き)、もう一人のギタリストはトーカイのアーム付きブラック・レスポールのアキラくん(PUはビル・ローレンス&ダンカン)、ドラマーは桑園コージーくん、ボーカルはともっち嬢。
つまり2人が女性というビジュアル的にも、とても絵になるバンド。
でもそこからかもし出されるサウンドは、極上なるへヴィーでタフなもの。それはオープニングの「へヴィー・メタル・イン・ザ・ナイト(ドリーム・イーブル)」でも実証済み。
アキラくんが刻みだすリフも、分厚いながらも緻密で繊細。一筋縄ではいかないクセモノだ。
このアキラくんはSTAのファニーと同姓同名なのですよ。
今年1月のライブ打ち上げで、両者が感動の初対面を果たしました。マサとも同姓ですしね。何かと縁あるナイスガイ。
その打ち上げの時のバンドは、陰陽座のコピー・バンド「迦桜羅(ガルーダ)」
メイクを施し、着物の衣装を身にまとっていたバンドでしたが、今回は見るからに全員がへヴィー・メタルといううルックス。
アキラくんは、他にジャズバンドでも腕をふるっています。
だからどんなに重たく分厚い威嚇的な曲に突入しても、繊細なトーンに独特な主張を漂わせています。
2曲目は、さらにテンポ・アップしての「H ・M・J(ドリーム・イーブル)」
男女が折りなすツイン・リード・ギター・ソロが、あまりにも華麗なので見とれてしまいました。
リズムセクションも安定感抜群。
迫力のボーカルを聞かせてくれた、ともっち嬢がMC。
「よろしくお願いします!」すると客席から「可愛すぎる~~!!」
そこから3曲目「ザ・セブンス・ディ(ドリーム・イーブル)」
ブレイク連発で切れ味が鋭い。アキラくんの激しいヘッドバンキングに刺激されたのか、観客の中にも頭をしきりに振っている猛者まで現れました。
呼応するかのごとく、ギター・ハイポジションでの巧みなフィンガリング。
「皆さん、暖かく盛り上げてくれてありがとうございます!飲んでますか?大丈夫?はい!次行こうか!!」
イントロから超絶技巧のギター・ソロが映える「ピクチャード・ライフ」
この曲はジャーマン・メタル界の大御所スコーピオンズのもの。
どんなに過激になっていっても、女性ボーカル、女性ギタリストのコーラスによるコラボレーションが、一歩踏み外すと野蛮化に陥りやすいところを叙情性溢れるモードに引き入れてくれます。
ともっち嬢はミネラル・ウォーターをグッと一飲みしてから「はい!ありがとうございます!!残り2曲となりました。この後のラズベリーさんにバトン・タッチします。あ!その前に・・・全く関係のない話なのですが・・・・私の近所で先日殺人事件がありました。知っている方いますか?(マサは知っていました)。集団下校になりましたが、犯人は捕まったので通り魔事件ではありません。皆さん、お気をつけて!大丈夫ですか?バンバンといってみましょう!!フューチャー・ワールド!」
この曲も、ここ日本で特に人気の高いジャーマン・メタル・バンド「ハロウィン」のもの。
典型的様式美ですが、ジャパニーズ・メタルの匂いも感じさせる雰囲気を持ち合わせています。
左右同時に最前方に歩み出てきた、ギター2人が背中合わせに紡ぎだすギターの音色は息もピッタリで鳥肌ものだ。
ラストは飛び切りの光速チューン「プロフェシー(ドリーム・イーブル)」
文句なしの早弾きを見せつけられて、目が点になっちゃいました。
日頃の地道な練習の賜物だね。
正確無比なる運指は、安心して見ていられます。
若さ漲る演奏に、惜しみない拍手が絶え間なくおくられていました。
21:00~21:30
こちらも初出演の「RASPBERRY」はレベッカ・コピー・バンド。
といっても、もはや細かい説明は不要でしょう。
だって、もしかしたらSTAと一番タイバンを組んでいるバンドじゃあないかな?というくらいに、あちこちのステージを共にしています。
メンバーはMR,EKBでもコーラス&パーカッション、そしてコケテイッシュなお色気も振りまいていたキリちゃん。
リーダー兼ギタリストのヒコちゃん。キーボードもMR,EKBに引き続きキムキム。同じくMR,EKBでもベースをプレイしていたキラー兄貴。
ドラマーはカズという5人組。
ボーカルのキリちゃんは、マサが企画したSTAライブが初ステージだったので、何度も言いますが成長の軌跡をずっと見てきているわけです。
だから、今現在スポット・ライトを浴びながら笑顔を振りまき、ダンスにボーカルと、観客の視線を一身に浴びているキリちゃんの姿を見るにつけ、感慨深いものがグッと込上げてくるのを、禁じ得ることができないのですよ・・・・なんちゃって。
でも初々しいところは、あの頃と全く変わっていないのだから、たいしたものだね。初心忘れるべからず。
「お待たせしました~!」「可愛い~~!!」
演奏する前から、ヒコはステージ上より写真撮影に御執心。
ドラマーのカズも真似て写真パチパチ。ここまでマイペースなバンドもレアだね。
キムキムはコルグのクロノス接続に四苦八苦。キラーがマイクに向かって「サウンド・チェック、サウンド・チェック」と言いながらおどけています。
ヒコが「あと1分ください!制限時間内にセットします・・・・・はい!じゃあ本番いきます!」
十八番の「ラズベリー・ドリーム」からレベッカ祭りだあ!!
メンバー一丸となって、リズムに合わせ体をシェイク。
お!ヒコ&キラー兄貴もコーラスをこなしているぜえ!
すかさず、キリちゃんと一緒にジャンプ。
クルクル回転しながら「ヘイ!ヘイ」相変わらずアグレッシブやねえ。
キリちゃん「ラズベリーです!すごい暑い・・・・」「可愛いぞ~~!!」
ヒコ「3万5千人も入ってくれてありがとう!」と、すべりまくりのギャグをかます。
更には「マイク入ってないです・・・」キリちゃん、慌てて「入ってるよ!」(笑)
相変わらずの、愛すべき天然ヒコちゃんです。
「3ヶ月ぶりのラズベリー・ライブです」。するとドラムスがカウベルで「コンッ!!」(笑)
「次の曲はもう夜なので、あれが見えてる・・・太陽?西日?・・・・ちょっと久々にあれを歌っちゃいます。いっちゃいます!ムーン」
キーボードによる効果音から、ベースの地べたを這い蹲るような重低音。
控えめなギター。
ほんの少し、大人っぽい演出効果を狙った異色のセレクト。
キーボード・ソロも、原曲に忠実なコダワリをもってプレイ。
客席も、ほどよく酔いがまわっている御様子。
「キムキムは、まだあと2バンドの出演が控えています(計4バンド!)。今日は幽体離脱するチャンスだよ。キムキム、寝ないようにね。ちょっとブレイク・タイム。皆、寝ちゃうかも・・・・寝ないでね。ちょっとしんみりしちゃうかも・・・・寝ないでいてくれたら嬉しい・・・名曲です。メイビー・トウモロウ」
スローな導入部からドラム、キーボードが極力抑え気味にボーカルを引き立たせています。
特にドラムのロート・タムはオリジナルに忠実。
それにしても全員が汗ビッショリ。タオルで滴る汗を拭きながらのパフォーマンス。
ウチワを手にしている人もいます。
キラー兄貴とキリちゃんが、コソコソと打ち合わせ後「さあ!皆、準備はいいかなあ?」
ヒコのサスティーンが、延々と続く中で手拍子が沸き起こる!
この空間が一つの塊と化して、ダンスフロアになっちゃった「ラブ・パッション」!
キリちゃんとキラー兄貴は、お約束の絡みステップ。
キラーとヒコはお揃いのピンクTシャツ、ギターとベースもまぶしいくらいに映えるメタリック・ブルー。
キリちゃんはチャーミングにポニーテールと真っ赤なシャツ姿。やっぱり華やか。
「目が覚めた!?(ゼエゼエ・・・)最高です!!」拳を突き上げて
「最後の曲となりました。一番大好きなフレンズ!」
この曲中では各メンバーのソロ・タイム。
ドラムはスネア中心に素早いスティック捌き、キラー兄貴は熟練のウォーキング・ライン、ヒコは歯弾き・・・そのままフロントのヒコ、キラー、キリちゃんが三者一体となって満面の笑みで踊りまくり。
ヒコのダンディーなイメージもこれにて崩壊(笑)。
物凄い事になってしまいました。
アンコールの掛け声も盛大に。「ラブ・イズ・キャッシュ」をサービス。
この曲は明らかにマドンナの「マテリアル・ガール」に対するオマージュだよね。特に当時和製マドンナと言われた、ノッコならではの思い入れたっぷりなる一曲。
ここまできたら、もう足の踏み場もないほどに、芋洗い状態。
とどめは、ドラマー・カズくんのスティック回しと、両手メロイック・サイン(!?)で締めくくり。
21:40~22:10
「BLACK SATURN EVOLUTION(BSE)」も初出演。唯一の、全員男性からなる4人組み。
この日、最少人数とは思えないくらいのメガトン級爆音炸裂。
ジャンルは、スバルちゃんがメチャ大ファンな「ワンオクロック」です。
もちろん、スバルちゃんは全曲知っているのですよ。
バンドの入れ替えセッティング中は必ずジンさんが、司会進行役をつとめてくれます。
「お願いがあります。ファンの皆さん、床が抜け落ちる危険性がありますので、飛び跳ねないでください。よろしくお願いいたします(この注意事項を告げておいて、後々とっても良かったのです・・・・)」
時間がちょっと押し気味になっている中、「ネヴァー・レット・ジス・ゴー」でスタート。
事前に楽屋でテッチャンがドラマーのサトシくんをマサに紹介してくれたのですが、とにかく彼は小柄な体型からは想像もつかないくらいのパワフルでダイナミックなドラマーだとのこと。
テッチャンの言うとおりでしたね。
ほとんど練習する時間がないほどの忙しい中でも、これだけのテクニックと安定感は、やはり本来持って生まれた才能なのでしょう。
バンド応援団からは、しきりに「店長!!」と声援が送られていました。
その声に呼応するかのように黒グローブ着用のドラマー、サトシくんは常に沈着冷静なる手数王で応戦していました(本当はラット、ホワイトスネイクが大好きなんだそうです。それも見てみたい!)。
「レッツ・テイク・イット・サムディ」
疾走感とメンバー達の気迫がこちらにまで伝わり、ヒート・アップ!ドラムのフィルインが絶妙。
カメラマンも殺到して、プレイヤーもポーズをキッチリと決めています。
客席からは、「脱げ!」「カッコイイ!」「パンツ脱げ!」「下から脱げ!」「パンツはいいから!」と一種独特の友情とも取れる(!?)エールが絶え間なく送られています。
愉快な応援団に囲まれて心強いことでしょう。
3曲目の「ザ・ビギニング」に入る前に「すみません・・・飲み物ください」と水分補給を要請。
そうでしょうとも。あれだけアグレッシブな動きをこなしていたら、そりゃあ脱水症状になってしまうというもの。
ボーカルのタカちゃんから始まる変化に富んだ楽曲。
演奏陣の音圧に、微塵も引けを取らない歌唱力は大絶賛に値しますね。
緩急自在に繰り広げられる数々のレパートリーは、まるで彼らのオリジナルのような堂々たるパフォーマンス。
遂に会場からの要望に応じて(!?)ドラマー・サトシくんは上半身裸に。
クッキリと彫りこまれたTATOOも誇示。
「不良ドラマー!」と、誰かが叫んでいる。
観客から、リクエスト曲がいくつか提示されたのですが「リ・メイクで、ご勘弁ください!」
ボーカル絶叫!
ナチュラルボディのギターを手にソロを繰り広げるマンちゃんと、こちらもナチュラルカラーのワーウィック・ベース(ローズ指板)で、ボトムをズッシリと支えるフトシくんとの、骨太弦楽器コンビネーションも息が合っていて心地よく、様になっていますね。
「完全感覚ドリーマー」に至っては、もはや店内の酸素が極薄地獄になりかけています・・・。
でもそんなこと、誰一人として感じないほどにトリップしていたんじゃあないの?
あのクレイジー環境の中でも、ジンさんはありとあらゆる角度からするどく激写しまくっていました。
スバルちゃんも大満足のご様子で、すっかり最前列ど真ん中でスパークしていましたね。
BSEのメンバー達も、それを見ていて大喜びでした。そりゃあ、ギャルからの熱視線は励みになることでしょう。
マサもスバルちゃんから、事細かにワンオクロックのウンチクをご教授願いました。
ボーカルのタカは、歌手の森進一、森昌子の長男で、元ジャニーズ。
あのNEWSのメンバーでもありました。
もちろん、ルックス、歌唱力はいうことなしのサラブレットだね。
けっこう押し気味の22:20~22:50からは、トリ前、初出演AIKOのカバー・バンドで「ROZY」6人組みが演奏。
過激なビートが炸裂、まだその余韻が残っている中に現れたのは、爽やかJ・POP。
ジンさんがアナウンスを入れます。「酸欠で頭が痛い方がいたら、どうぞ遠慮なく言って下さいね~!」
ボーカルのサーやん。
3度目のステージで頑張っているキーボードのキムキム。
ベースは黒いエピフォン使用の(ローズ指板)ケンちゃん。
ドラマーはAXIAでも活躍中のナベちゃん。MR,EKBでもその腕前をこれでもかあ!というくらいに見せつけてくれました。ここでは中央のセットで連打!。
ツインギターは、真っ赤なシェクター(メイプル指板)のタンピー。
最後にジャンルを超越して、ありとあらゆるバンドで引っ張りだこの人気ギタリスト、コバチャン!
てっきりトレードマークでもある、いつもの黒レスポールを持ってくるものと思っていたら、ブロンドカラーG&Lのテレキャスターを手にしていました(メイプル指板。これはけっこう昔に入手した1本らしいよ)。
「赤いランプ」
酸素がかなり薄いコンディションの中(笑)、素敵な歌声で魅了してくれるサーやん。
彼女は自主ライブ・イベントなども立ち上げているアクティブ・シンガーです。
ファンからも、ひっきりなしにラブコールがかかります。
「特攻服はどうした?」「クリーニングに出した!」「今週の第3位ロージー!」「1位じゃあ、ないのか?」「サーヤンキー!」「盗んだバイクで来たのか!?」
1曲を歌い終えたサーヤンが、負けじとコール&レスポンス。
「皆さん、盛り上がってますか?飲んでますか?皆、知ってる顔ばかり。」「知ってるよ~。愛してるよ~!」
一際異彩を放っているコバちゃんは、存在感があるね。
ギターもやたらに、鳴ってるし。前日に吟味しておいたエフェクター達も、上機嫌なんじゃあないの?(笑)
2曲目「ふたり」の頃には、ステージ上は、もはやサウナ化しているようです。
コバちゃんがいつものベストを着ていないから、マサが聞いてみたところ「暑くなると思ったんだ!」
正解でしたね。でも、なまらいかしたツギハギ・デザインのベルボトム・ジーンズは健在だったよ。
そんな中でも、全員が一時たりとも動きを止めずにアクションをこなし、オーディエンスを煽る!
タンピーのフランジャーも、隠し味として八面六臂にわたりうねっているのですよ。
サーヤン、歌い出しの箇所でちょっと戸惑うシーンが見受けられましたが、苦笑しながらも難なくクリア。
「暑い・・・メンバー紹介します!!」
汗を拭きつつも・・・・ピアノから入るドラマティックな大ヒット曲「初恋」へ。
このスロー・ナンバーは「小休止ということで・・・」なんて言っていたけれど、琴線をキンキンに震わす永遠のバラードでしょう。
ナベちゃんも表情豊かに一打、一打に気持ちを込めてドラミング。
またピアノのイントロで「かぶとむし」
これも有名でしょう。本当にアイコって屈指のコンポーザーだね。
個性も光ってるから、一聴して彼女の作品だとわかるところも特筆すべき点。
サーヤンも感情移入して、薄く目を瞑り、切々と歌っています。
ウルッときて、目頭を押さえたくなっちゃう・・・・。やられたなあ・・・・。
「皆さん、もりあがってますか!?」「イエー!!」
「ロージー最後の曲はキラキラ~!!」
座れないお客さん達も、後方で手拍子。
もはや前も後ろも無関係の一体化。
ツイン・ギターの音色も、グッと引き締まったサウンドで守盛り立ててくれています。仲良し同士、お人柄の良さが目一杯に反映されたライブでしたが、終了直後に「最初からやれ~~!!」「意味わかんない~~!!」
締めくくりも超個性的であったのだ(笑)。
Ghipの器材案内
ベースアンプはマーシャル。ギターアンプも3台のマーシャル。ドラムセットはパールでした。
オオトリの5人組「黄猿」が登場した頃には、すでに日にちがまたがる寸前でした。でもボルテージは上がる一方。
完全に皆の脳みそのヒューズは,ぶっ飛んだまま。
バンド名からお察しのとおり、イエロー・モンキーのカヴァー・バンドですよ。
最後に相応しく、大御所ノビさんがギター(サンバーストのトーカイ・レスポール)、Ghipスタッフのジンさんがベース(マニアックなメタリック・ブルーのジャズベース)、これで4ステージ目(!)のキムキムはキーボード、MR,EKBからはボーカルのジンニャン、最後にドラムスはリハ後より、この出番までずっと楽屋で待機して多少お疲れ気味だけど、ばっちりと張り切ってくれたナカムラさんというゴージャスな編成。
ジンニャン「皆さん、遅くまで残っていただきお疲れ様です。交通機関がなくなるので帰った方もいますが、まだ大丈夫ですか?楽しい時間はあっという間に過ぎていってしまいます。もう少し頑張ってください」
ジンさん「ボーカルのルックスを見たらわかると思います。イエローモンキーのカバー・バンドです!」
ジンニャン「お姉ちゃん、よろしく!いくよ~!!」
吉井和哉になりきる為に、ジンニャンはカツラ着用と目張りなどのメイクまで施す念の入りよう。
そういえば、小樽北運河で「中年スランプ」として出演した際には、サンプラザ中野くんのようにサングラス装着とスキンヘッドのカツラを被っていたっけなあ。
本気の度合いは、毎回徹底しています。
ジンニャンは空気が薄い会場を憂慮して酸素缶を吸いながら、エセホスト姿で「プライマル。」を歌いこみ。
この日は、飲むのを控えていたらしく、しっかりとヴォーカリストとしての任務を遂行(もちろんいつもバッチリだよ!)。
貫禄のノビさんギターは筋金入り。本家よりも数段上手いくらい!
ジンさんのベース・プレイは冬に小樽で拝ませてもらいましたが、あの時はステージが遠かった。今回はかぶりつきで見る事ができましたが、リズム・キープが的確で余裕すら伺えます。ノビさんの徹底した指導あってのものと、ご謙遜していましたが、いやいやどうしての腕前です。
「嘆くなり我が夜のファンタジー」
ここでのノビさんのギター・プレイにも皆、目が釘付け。
モニターに片足乗せて、縦横無尽に弾きまくり。
大勢のファンがそれぞれに、黄色いハート型のウチワを曲に合わせて扇いでいます。
その面には「黄猿」「NOBI」「Ghip」の文字が書き込まれています。
3曲目「ファザー」
突き刺さるようなギターのフレーズと鬼気迫るバッキング。ハンマリングにピック・スクラッチと、ありとあらゆる小技が繰り出されます。
ジンさんのプレイ・スタイルは運指が綺麗でお洒落。
それに長い髪を揺らせて黙々と2フィンガーに徹するのですから、目まいがするほどにセクシー。
ジンニャンはいきなり「キーキーッ!」と奇声をあげます。
「これは黄猿の鳴き声。改めまして黄猿でござる。完全アウェーのナカムラさんも、なじんでるよ。すごく安心感あるようで、もうホームだね」「マブダチ!!」
「もうちょっとだよ。頑張ってね。皆、次はですね、皆知ってると思うんですけど、あの曲、もう出てると思う・・・(ラズベリーのキリちゃんに一言お断りを入れてから・・・・・ムーンに引っ掛けて)・・・・・太陽が燃えている!!」
この曲は、マサがGhipに着いた時にリハーサル中だった曲。
印象的なベース・ラインは、ザ・ビートルズの「タックスマン」「レイン」リフからの影響絶大。
それをいともたやすく操るジンさんの技量は、センス抜群。この日、唯一の女性ベーシストながら、音だけ聞いたら熟練プレイヤーと思っちゃうほど。
キラー兄貴が、会場中を練り歩いて次々踊りに誘っています。
「よし、いくぞ!ドンドンいこう!倒れないうちにいこう!1・2・3・4!BURN!!!」
ノビさんのうねるようなワウペダルイントロ攻撃に、会場中のミュージシャン達はただただ息を呑むのみ。
本場アメリカ仕込みのギター・プレイは勉強になることだらけ(ジミ・ヘンドリクスが、実際に使用していたエフェクターも所持しています)。
頭上に飾られているミラーボールも、まぶしく輝き、ジンニャンは客に向けてマイクを差し出します。
「今日は楽しかったね!お疲れ様です。12時を過ぎたよ!!(会場後方の時計を見て)」
これで本当に最後の最後!
「JAM」
チョーキング一発でノックアウトだ!泣きのフレーズにジンニャンもカツラを外してテッチャンに投げつけた!
「暗い部屋で一人~テレビはつけたまま~~♪」
ジンさんのドライヴィング・ベースも良く歌っています。
決して忘れる事のできない、鮮烈、強烈、衝撃的な思い出に残る夜でした!
ライブは一通り終了しましたが、オーナー・ノビさんと、スタッフ・レディ・ジンさんはそのまま、出演バンド名を一つ一つ読み上げて、丁寧かつユニークに感謝の言葉とエピソードを語ってくれます。ここまでしてくれるライブ・ハウスは貴重だよね。
出演者らを大切にしてくれる心意気に惚れちゃいそう。
会話の合間には、ノビさんが以前体調を崩した事、家族の事、この数日スペース造りに頭を悩ませていた事、ジンちゃんのメイクが汗で崩れてゾンビみたいに(!?)なっていること、IPHONE契約のこと、今後のライブ・イベント構想などなど、もうすっかり真夜中にも関わらず笑いの絶えない忘れられない一日になりました。
ほとんど常連と化しているミュージシャン達は、膨大なバンドの掛け持ちもザラ。テッチャンやノビさんは10バンドくらいかなあ・・・なんて軽く言ってのけるし。
ここからは開演時間の午後7時に戻してTHE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY(S・T・A)のライブ・レポートに移りたいと思います。最近、すっかりと2分構成が定着しちゃったけど、よろしくね!!
ここまで辛抱強く読んでくれた貴方にTHANK YOU!
PART,2に続く・・・・・・・・・・・・