1999年~2000年にSBSで放映されたオムニバス・ドラマと銘打ち全8編の短編ドラマ集。
第4編『オープンエンディッド』
Open Ended・・・いろいろな分野で解釈される便利で難しい言葉だよね~。
このドラマでも、建築設計用語として登場して人生の定義(?)を問いかけた。
ヒロインの不治の病って言う設定でお決まりの悲しい結末となる事が判っているけど泣けた・・・
まもなく軍隊に入営する建築学科専攻の大学生サンホ(イ・ミヌ)は、故郷の済州島(チェジュド)に戻り、入隊までのしばらくの間、母親のもとで過ごそうとしていた。
石の彫刻家、キム・ジャヨン(イ・ミヨン)は画家のク・ジンソプとの不倫関係を清算しようととある店で話し合う。
ジンソプはアメリカに在住している妻と離婚をするからと、ジャヨンに未練たっぷりだが、彼女の決心は堅かった。
同じ店に居合わせたサンホは、男が出て行った後、涙をぬぐうジャヨンの姿を見てしまう。
その日の夜の飛行機で済州島に渡ったサンホは、到着ロビーの荷物を受け取るターンテーブルの前で同じ便に乗り合わせたジャヨンを見かける。
ジャヨンが自分の荷物に手を伸ばした時、彼女は貧血を起こすかのように倒れこむ。
思わず手を差し伸べるサンホ・・・
飛行機恐怖症だと笑うジャヨンはサンホと共にタクシーに乗り、サンホの実家の刺身などを提供する店に来る。
泊まるところを探しているジャヨンの話を聞いて、サンホ母はここに泊まれば良いと交渉を始める。
ジャヨンも快諾し、案内された部屋がサンホの部屋w
サンホ母は「逃げてきたか、死に場所を探しているかに決まっている」と断言し、サンホに監視するよう言い付けて・・・
サンホは漁で無くなった父親が漢拏山(ハルラサン)に残した今は廃屋になっている家を昔からの伝統の工法で復元したいと思っている。
その「お化け屋敷」にジャヨンの連れて来る。
ジャヨンはそこでジンソプとの思い出の写真や時計、ネックレスなどを焼く。
悲しげなジャヨンを連れ、済州島名物のみかん畑(実は叔父さんちの畑)にこっそり忍び込んでみかんをむさぼり食べwかつ盗んで帰る。
ジャヨンはそんないたずらを楽しみ、今度から泣いたら罰金として1000ウォン取ってくれと言い出す。
お金がおしくて、我慢するかもと・・・
そんなジャヨンにサンホは自分は泣きたくなったら、九九を2の段から順に言っていくのだと教える。
ジャヨンが倒れ、病院に運ぶサンホ。
結局、処置室から出てこないジャヨンを案じて廊下の椅子で一夜を明かすサンホ。
「具合が悪いのを見ると腹が立つんです。」と帰りの車の中でも機嫌の悪いサンホにジャヨンは語り出す。
「本当はね、私、ガンなの・・・」
「心臓ガンなの・・・しかも末期」とあっけらかんと話すジャヨン。
「重病人が入院もしないで、なんでこんな所に?」驚くサンホ。
「そうなのよね~」
「心臓ガンは放射線治療も抗ガン剤も効かないの・・・」
「手術は?・・・しないんですか?」
「手遅れだって・・・」
「リンパ腺を通って、肺に転移したの・・・」
「他人に迷惑をかけずに死ぬ場所を探すのって楽じゃないのね・・・」淡々と話すジャヨン。
「漢拏山に登って、独り死のうと思ったの・・・でも冬だから寒くて気が進まないの・・・」
「だからもう少し居ちゃダメ?」
「死ぬ前に出て行くから・・・本当よ、約束する」
絶句状態のサンホ、返す言葉もなく・・・
いつの日か、山の廃屋を復元したいとサンホは語る。
ひとつの壁を指差し、「家の構造はあそこで終わりだけど、新たな空間ができるんです。」
「壁を取ると山とつながります。」
「オープンエンディッド、終わりでありながら始まる空間です。」
ジャヨンは急にハンマーを手に取り、窓枠を壊し始める。
「始めるのよ、今から・・・」
「明日なんかないから・・・でしょ?」
「毎日が今日なのよ。」
「明日になればまた今日が始まるの。」
「だから、"いつか"なんて信じないで・・・自分のしたい事はすぐ始めるの!」
自分の事を心底案じてくれるサンホにジャヨンは、誰にも話せなかった病気の事を話してしまい後悔してると謝る。
そして、サンホの留守中に家を出て行く。
サンホはジャヨンを必死で探す。
ふと思い浮かんだ、山の廃屋・・・
ジャヨンは居た。
「同情はありがたいけど・・・後で傷つくわ・・・」
「傷つくほど、好きじゃない。」
「前世で僕が借りを作ったのかも? この世で返すと思って・・・」
「軍隊に行くまで、僕に面倒見させて・・・」
ジャヨンが寝泊りできるよう廃屋を直すサンホ。
見送るのも見送られるのも嫌だと言うジャヨン。
でも本心は「死ぬ時は傍にいて手を握って欲しい・・・彼は辛くても、私はうれしいから・・・」
サンホは「それが愛じゃない?」
「どうせ死ぬなら最期の姿を見せるべきでしょ?」
「父は遺体も見つからなかった・・・」
「残された母がどんなに哀れだったか・・・」
「さよならもごめんも言わせなかったから・・・」と
息子の様子に気付いているサンホ母はある夜、問い詰める。
サンホはジャヨンの余命が後わずかである事を告げ、自分が傍に居たいと話す。
サンホ母がこれまたいい人なんだよね~
「お前も私も親子で頭がどうかなってるよ。」
「徹底的におかしくなれば、戻れるかも・・・」って、サンホの気持ちを尊重して協力。
サンホは島の友人たちの力も借り、山の家を住めるように突貫工事。
発電機を置いて電気が使えるようにし、水道も引く。
また、みかん泥棒をした時、ジャヨンが見初めた大きな石と彫刻の道具までも運んで来た。
「私のためじゃ・・・ないよね?」とジャヨン。
ジャヨンの為って、みえみえなだけに悲しい・・・
ジャヨンの家族を探すサンホ。
ジャヨンの恋人、ク・ジンソプと連絡がとれ、すぐさま島にやって来た彼をジャヨンの所に案内するサンホ。
その帰り、海に向かって九九言ってるよ~サンホ。
病気の事を知らないジンソプは、自分との関係や展示会の事でジャヨンがナーバスになっていると思っている。
庭先で話を済ませようとするジャヨンに、「こんな所じゃなんだから、部屋で話そう。」とジンソプ。
そんなジンソプに「こんな所じゃないわ。 誰でもが入れる家じゃないの!」と門前払いをするジャヨン。
翌日、島を離れるジンソプは、サンホを訪ねる。
機嫌の悪かったサンホはジンソプの話を聞き、次第にニンマリw
再び、倒れるジャヨン。
病室で意識が戻ったジャヨンは「驚いたでしょ? ごめんね。」
「そっちが病人みたい。」
「サンホ・・・あなた、まだ私を好きになってないでしょ?」
「いいえ、今はまだ・・・」
「よかった~」
「それじゃ・・・帰りたいの・・・あのお化け屋敷に・・・」
「サンホ、私を連れて行って・・・」
切ない会話に九九間に合わず、一人泣いているサンホ。
部屋に囲炉裏まで作られ、片隅にはクリスマス・ツリーも・・・
世界で一番素敵な家だと喜ぶジャヨンは、すごく頼みにくいけどと前置きして話し出す。
「この世を去るとき、そばに居てくれる?」
「そうすれば怖くない。」
「死ぬのは・・・始めてだから・・・」
「いいよ。 そのつもりだったから・・・」
サンホに入営通知書が届く。
サンホ母、海にむかって亡くなったサンホ父に軍隊に行くまでになった息子の報告してる。
「サンホの初恋の人だけど・・・」
「年はくってるけど・・・」
「出迎えてあげて・・・」とジャヨンの事も。
我が子が傷つくのが判りきってる恋をだまって見守っている母親の気持ちも切ない・・・
家の外で座りこんでいるジャヨン。
「この家ではダメ。 こんな思い出を残したくない・・・だから外に居るの。」とかなり具合が悪そう。
車で病院に向かうが、ジャヨンは夕日が見たいと言う。
サンホは街買って来たクリスマスプレゼントの腕時計をジャヨンの膝にのせ、泣きながら車を走らせる。
交差点で大型トラックと衝突しそうになり、その時ジャヨンの言葉が蘇る。
「自分のしたい事をすぐに始めるの・・・」
車を反転させ、西海岸に向かうサンホ。
意識の薄れるジャヨンを抱きかかえ、岩場で夕日を眺める。
軍服姿のサンホがタクシーで山の家にやって来た。
家の中にはジャヨンとの思い出が溢れる。
「建築の実体は壁や屋根ではなくて、中の空間にある。」
「空間? ガランと空いた?」
「ただ空いてるんじゃない・・・目には見えないけど、そこには思い出や記憶が生きている。」
「それじゃ、私が去った後も私の居た時間が残っているのね?」
「ここに来たら、その時間に会うの?」
「お願いがあるの・・・」
「いつもお願いばかりだ。」
「大切な事なの・・・」
「いつかサンホがここに来て、残っている私に会ったら、こう言ってあげて・・・」
約束を果たすサンホ・・・
「僕はあなたを愛した事がありません。 だから、安心して下さい。」
年下のサンホに頼ってしまったジャヨンの気がかりはサンホは傷つく事・・・サンホもジャヨンの気持ちを理解して・・・
心に蓋はできない。
限りある時間の中で二人が紡いだものは「愛」だから・・・
サンホはジャヨンの願いを叶える事で、残される者の悲哀を一身に受け留め、ジャヨンはサンホが苦しまず、再生してくれる事をひたすらに願って逝った。
オープンエンディッド、人生はこの繰り返しなのかもしれない・・・
人生訓のように、何気ない言葉が重いドラマだった。
死に向き合ったとき、自分ならどうするか?
そんな事も考えさせられた。
① ひまわり
② メッセージ
③ 遺失物
第4編『オープンエンディッド』
Open Ended・・・いろいろな分野で解釈される便利で難しい言葉だよね~。
このドラマでも、建築設計用語として登場して人生の定義(?)を問いかけた。
ヒロインの不治の病って言う設定でお決まりの悲しい結末となる事が判っているけど泣けた・・・
まもなく軍隊に入営する建築学科専攻の大学生サンホ(イ・ミヌ)は、故郷の済州島(チェジュド)に戻り、入隊までのしばらくの間、母親のもとで過ごそうとしていた。
石の彫刻家、キム・ジャヨン(イ・ミヨン)は画家のク・ジンソプとの不倫関係を清算しようととある店で話し合う。
ジンソプはアメリカに在住している妻と離婚をするからと、ジャヨンに未練たっぷりだが、彼女の決心は堅かった。
同じ店に居合わせたサンホは、男が出て行った後、涙をぬぐうジャヨンの姿を見てしまう。
その日の夜の飛行機で済州島に渡ったサンホは、到着ロビーの荷物を受け取るターンテーブルの前で同じ便に乗り合わせたジャヨンを見かける。
ジャヨンが自分の荷物に手を伸ばした時、彼女は貧血を起こすかのように倒れこむ。
思わず手を差し伸べるサンホ・・・
飛行機恐怖症だと笑うジャヨンはサンホと共にタクシーに乗り、サンホの実家の刺身などを提供する店に来る。
泊まるところを探しているジャヨンの話を聞いて、サンホ母はここに泊まれば良いと交渉を始める。
ジャヨンも快諾し、案内された部屋がサンホの部屋w
サンホ母は「逃げてきたか、死に場所を探しているかに決まっている」と断言し、サンホに監視するよう言い付けて・・・
サンホは漁で無くなった父親が漢拏山(ハルラサン)に残した今は廃屋になっている家を昔からの伝統の工法で復元したいと思っている。
その「お化け屋敷」にジャヨンの連れて来る。
ジャヨンはそこでジンソプとの思い出の写真や時計、ネックレスなどを焼く。
悲しげなジャヨンを連れ、済州島名物のみかん畑(実は叔父さんちの畑)にこっそり忍び込んでみかんをむさぼり食べwかつ盗んで帰る。
ジャヨンはそんないたずらを楽しみ、今度から泣いたら罰金として1000ウォン取ってくれと言い出す。
お金がおしくて、我慢するかもと・・・
そんなジャヨンにサンホは自分は泣きたくなったら、九九を2の段から順に言っていくのだと教える。
ジャヨンが倒れ、病院に運ぶサンホ。
結局、処置室から出てこないジャヨンを案じて廊下の椅子で一夜を明かすサンホ。
「具合が悪いのを見ると腹が立つんです。」と帰りの車の中でも機嫌の悪いサンホにジャヨンは語り出す。
「本当はね、私、ガンなの・・・」
「心臓ガンなの・・・しかも末期」とあっけらかんと話すジャヨン。
「重病人が入院もしないで、なんでこんな所に?」驚くサンホ。
「そうなのよね~」
「心臓ガンは放射線治療も抗ガン剤も効かないの・・・」
「手術は?・・・しないんですか?」
「手遅れだって・・・」
「リンパ腺を通って、肺に転移したの・・・」
「他人に迷惑をかけずに死ぬ場所を探すのって楽じゃないのね・・・」淡々と話すジャヨン。
「漢拏山に登って、独り死のうと思ったの・・・でも冬だから寒くて気が進まないの・・・」
「だからもう少し居ちゃダメ?」
「死ぬ前に出て行くから・・・本当よ、約束する」
絶句状態のサンホ、返す言葉もなく・・・
いつの日か、山の廃屋を復元したいとサンホは語る。
ひとつの壁を指差し、「家の構造はあそこで終わりだけど、新たな空間ができるんです。」
「壁を取ると山とつながります。」
「オープンエンディッド、終わりでありながら始まる空間です。」
ジャヨンは急にハンマーを手に取り、窓枠を壊し始める。
「始めるのよ、今から・・・」
「明日なんかないから・・・でしょ?」
「毎日が今日なのよ。」
「明日になればまた今日が始まるの。」
「だから、"いつか"なんて信じないで・・・自分のしたい事はすぐ始めるの!」
自分の事を心底案じてくれるサンホにジャヨンは、誰にも話せなかった病気の事を話してしまい後悔してると謝る。
そして、サンホの留守中に家を出て行く。
サンホはジャヨンを必死で探す。
ふと思い浮かんだ、山の廃屋・・・
ジャヨンは居た。
「同情はありがたいけど・・・後で傷つくわ・・・」
「傷つくほど、好きじゃない。」
「前世で僕が借りを作ったのかも? この世で返すと思って・・・」
「軍隊に行くまで、僕に面倒見させて・・・」
ジャヨンが寝泊りできるよう廃屋を直すサンホ。
見送るのも見送られるのも嫌だと言うジャヨン。
でも本心は「死ぬ時は傍にいて手を握って欲しい・・・彼は辛くても、私はうれしいから・・・」
サンホは「それが愛じゃない?」
「どうせ死ぬなら最期の姿を見せるべきでしょ?」
「父は遺体も見つからなかった・・・」
「残された母がどんなに哀れだったか・・・」
「さよならもごめんも言わせなかったから・・・」と
息子の様子に気付いているサンホ母はある夜、問い詰める。
サンホはジャヨンの余命が後わずかである事を告げ、自分が傍に居たいと話す。
サンホ母がこれまたいい人なんだよね~
「お前も私も親子で頭がどうかなってるよ。」
「徹底的におかしくなれば、戻れるかも・・・」って、サンホの気持ちを尊重して協力。
サンホは島の友人たちの力も借り、山の家を住めるように突貫工事。
発電機を置いて電気が使えるようにし、水道も引く。
また、みかん泥棒をした時、ジャヨンが見初めた大きな石と彫刻の道具までも運んで来た。
「私のためじゃ・・・ないよね?」とジャヨン。
ジャヨンの為って、みえみえなだけに悲しい・・・
ジャヨンの家族を探すサンホ。
ジャヨンの恋人、ク・ジンソプと連絡がとれ、すぐさま島にやって来た彼をジャヨンの所に案内するサンホ。
その帰り、海に向かって九九言ってるよ~サンホ。
病気の事を知らないジンソプは、自分との関係や展示会の事でジャヨンがナーバスになっていると思っている。
庭先で話を済ませようとするジャヨンに、「こんな所じゃなんだから、部屋で話そう。」とジンソプ。
そんなジンソプに「こんな所じゃないわ。 誰でもが入れる家じゃないの!」と門前払いをするジャヨン。
翌日、島を離れるジンソプは、サンホを訪ねる。
機嫌の悪かったサンホはジンソプの話を聞き、次第にニンマリw
再び、倒れるジャヨン。
病室で意識が戻ったジャヨンは「驚いたでしょ? ごめんね。」
「そっちが病人みたい。」
「サンホ・・・あなた、まだ私を好きになってないでしょ?」
「いいえ、今はまだ・・・」
「よかった~」
「それじゃ・・・帰りたいの・・・あのお化け屋敷に・・・」
「サンホ、私を連れて行って・・・」
切ない会話に九九間に合わず、一人泣いているサンホ。
部屋に囲炉裏まで作られ、片隅にはクリスマス・ツリーも・・・
世界で一番素敵な家だと喜ぶジャヨンは、すごく頼みにくいけどと前置きして話し出す。
「この世を去るとき、そばに居てくれる?」
「そうすれば怖くない。」
「死ぬのは・・・始めてだから・・・」
「いいよ。 そのつもりだったから・・・」
サンホに入営通知書が届く。
サンホ母、海にむかって亡くなったサンホ父に軍隊に行くまでになった息子の報告してる。
「サンホの初恋の人だけど・・・」
「年はくってるけど・・・」
「出迎えてあげて・・・」とジャヨンの事も。
我が子が傷つくのが判りきってる恋をだまって見守っている母親の気持ちも切ない・・・
家の外で座りこんでいるジャヨン。
「この家ではダメ。 こんな思い出を残したくない・・・だから外に居るの。」とかなり具合が悪そう。
車で病院に向かうが、ジャヨンは夕日が見たいと言う。
サンホは街買って来たクリスマスプレゼントの腕時計をジャヨンの膝にのせ、泣きながら車を走らせる。
交差点で大型トラックと衝突しそうになり、その時ジャヨンの言葉が蘇る。
「自分のしたい事をすぐに始めるの・・・」
車を反転させ、西海岸に向かうサンホ。
意識の薄れるジャヨンを抱きかかえ、岩場で夕日を眺める。
軍服姿のサンホがタクシーで山の家にやって来た。
家の中にはジャヨンとの思い出が溢れる。
「建築の実体は壁や屋根ではなくて、中の空間にある。」
「空間? ガランと空いた?」
「ただ空いてるんじゃない・・・目には見えないけど、そこには思い出や記憶が生きている。」
「それじゃ、私が去った後も私の居た時間が残っているのね?」
「ここに来たら、その時間に会うの?」
「お願いがあるの・・・」
「いつもお願いばかりだ。」
「大切な事なの・・・」
「いつかサンホがここに来て、残っている私に会ったら、こう言ってあげて・・・」
約束を果たすサンホ・・・
「僕はあなたを愛した事がありません。 だから、安心して下さい。」
年下のサンホに頼ってしまったジャヨンの気がかりはサンホは傷つく事・・・サンホもジャヨンの気持ちを理解して・・・
心に蓋はできない。
限りある時間の中で二人が紡いだものは「愛」だから・・・
サンホはジャヨンの願いを叶える事で、残される者の悲哀を一身に受け留め、ジャヨンはサンホが苦しまず、再生してくれる事をひたすらに願って逝った。
オープンエンディッド、人生はこの繰り返しなのかもしれない・・・
人生訓のように、何気ない言葉が重いドラマだった。
死に向き合ったとき、自分ならどうするか?
そんな事も考えさせられた。
① ひまわり
② メッセージ
③ 遺失物
むやみに暗くない所も良かったです。
ごめんなさい。
2話完結なので、ストーリーがシンプルなのが、却って良かったのかもしれませんね?
私的には、サンホ役のイ・ミヌがちょっとおじさんくさくて、若い大学生って言うイメージが弱かったんですがw