あかまど(仮)

net初心者で自称ソフト技術者。Gamer属性。netは人の望み?それとも?

FFXIAH.com。

2007-07-02 11:23:38 | tech
FFXIAH.comというサイトがあります。
FFXIのゲーム内のキャラクター同士の取引(厳密には各サーバでの、ジュノ、及びそれに直結した白門とアルザビ競売の履歴)を、(恐らくは自動で)まとめて表示してくれるサービスです。
(恐らくは)自動でやってるために、およそジュノ競売ログに掲載された名前は、軒並み収拾されます。

ちょっとレアな名前、たとえばDiskaの場合、「FFXI bismarck diska」とかで検索するとこのサイトのページにヒットする場合があります(以前は上位ヒットしてましたが、今日は見えませんでした)。


個人的には、「自動で」の一語で、「ロボット使ってる時点で規約違反でしょ」という確信はあるのですが、そこそこ便利に、おもにひまつぶしに、利用させていただいてます。
・「聖水と目薬と毒薬とハイポーションたくさん買ってるからこの人プロミヴォン・デムでPMかENMしたのねー。毒消しも買ってるからメアもセットかしらー」とか
・「アイゼン一式売りに出したから戦士かナイトのレベルが36を超えてて、シルバーチェイン買ってないみたいだから、多分75のサポ37に到達してて、しかもしばらく続行しない予定かしらー。37で止めるとするとナイトより戦士の確率が高そう」とか

ゴミ集積所を漁るストーカーさんよろしくいろいろわかったりします。
ほかにも、

・「このアイテムの売り手は数人に集中してるから、多分合成品で、しかも暗黙の談合的安定に入ってるみたいだから突発的に価格が変化することはなさそう」とか
・「このアイテムの買い手のログは一人で埋まってるから、合成素材にしてるか、納品か、あるいは、価格吊り上げしようとしてるのかしらー」とか

ステキな取引とか、アブなそうな取引を判別するヒントが得られたりします。
というところで前置き終わり。


先ほど気が付いたのですが、そのサイトに
プライバシーについて:
アカウント登録した方はキャラ認証機能で自分の取引履歴を非表示にできます

という注意書きがありました。

さて。

ここで何を書くかというのはあんまり考えてなかったのですが、「情報」とか、その持ち主とか、プライバシーとかについて考える上で(個人的に)かなり貴重な状況な気がしました。
FFXIのプレイヤー以外に伝える自信がなかったり、伝える意味がなかったりもするのですが、少なくとも「簡単な話」でないことは確信があります。

(レシピ情報の流用とかがあることは別にすると)FFXIAH.comで得られる情報は、ひとつひとつは、ジュノ競売が見られるプレイヤー、市民でさえあれば、ゲーム内で、時間以外のコストなしに確実に得られる情報です。
ただ、サーバ処理時間とか通信時間とかあるので、1プレイヤーがやる場合は更新速度に絶対ついていけないです。
なので、FFXIAH.comデータ全体を見ると、これは「個人で取得可能な情報ではない」です。

理論上はログを埋め尽くすことで、ある程度情報隠蔽も可能(土のクリスタルとか岩塩とか安いアイテムを連続で200回も購入するとかで、それ以前の購入履歴が簡単に表示されないようにするとか)かと思うのですが、購入履歴をFFXIAH.comから隠すことは、できません。

情報を「ほかのユーザーから」隠す権利は、アカウント情報と引き換えです。自分の情報を隠すために、何かしらの、さらなる情報提供を迫られます。それでもFFXIAH.comには情報を隠せません。一時的にログから削除してもらうことは理論上可能と思いますが、ジュノ競売に定期的にアクセスしてるロボットがいる以上、ジュノ競売を利用する限り今後とも自動的に情報を取得されるでしょう。
悪意はないのです。ほら、「うちの若いもんがご迷惑をかけたようで」ってよく言うでしょう。本人は何もしてなくて、ロボットが、アルゴリズムがそうなってるからしょうがないのです。



追記(2008/01/14)。
ここで言っている「引き換えにするアカウント情報」というのは「FFXIAH.com独自の」であって「POLのではない」です。登録ページにはむしろ、「POLの入れちゃだめ」と明記してあります。いずれにせよ「パスワードのクセとか、連絡用メールアドレスのドメインとか命名センスとか、あと、当然ですがIPとか、ブラウザ情報とかOSとか、アクセス時間帯とか、FFXIに興味があるとか」、「得られる情報」は少なくないので、「コストがかかる」というわたしの以下の主張にはかわりないのですが、このページがGoogleでわりと上位で表示されたりとか、BBSでリンク張られたことがあるみたいなので、いろんな人が見てることを考えて、誤解されることが少ないよう、補足しておきます。「得られる情報」という話の大半は、FFXIAH.com以外のどんなサイトにも、同じことが当てはまります)。
追記(2008/01/14)おわり。


注意してればもちろん、ダミー情報を流すとかAnonymousなProxyを噛ませるとか、ネットカフェを利用するとか盗品のケータイを使うとか、隠しようはあるのはわかってますが、それを管理するコストは「普段からそういうことをしてる人」でもなければ、結構「莫大」と言ってよいと思います。
端的に、ウソつくのは疲れます。
わたしもメンドウなので、「自分のキャラの履歴を見るためにいちいち相応な対処をしてない」です。

なので、FFXIAH.comのログにアクセス可能な人なら、「このIP、このブラウザでアクセスしてくるWebユーザーは、FFXIのこのサーバのこのキャラクター、あるいはそのキャラクターと関係の深い人物」ということが特定できます。別に、その情報を元に、「目の前でNM取りあいしてる相手のPCをハックする」とか、そういうことを意図してるとは言いませんが、悪意とBOTNETがあれば、少なくとも大量のパケットを放り込むような攻撃は可能になります。

ちょっと際限なくいろいろな考えが浮かんだりもするのですが、この辺で。


別に「いまそこにあるFFXIAH.com」に悪意があるとかは思ってませんし、だから利用もしてます。
でも○○が滅んでも、第二第三の○○が現れるのはオヤクソクであって、パート2以降は敵がパワーアップして、破綻するまでインフレなのもオヤクソクなのです。


Googleも、検索結果に対するクリックの情報とか見てるとか最近小耳に挟んだりしてますし。
「闇を覗き込む時、闇もあなたを覗いている」でしたっけ。
自称ハッカーさんも、「一見ムボウビに見える某翻訳ソフトに似せたWebProxyを立てたフリをした悪意の人」に、情報抜かれてるかも知れませんよー?


参照:
FFXIAH.com。AHは「競売所=Auction House」。


追記(2008/08/06):
広告枠がHackされて、FFXIAHにアクセスしたことでアカウントハックされた事例があったようです。詳細は省きます(Googleで探せば多分見付かります。iframe,Flash関連)。
記事として書き始めてもみたのですが、まとめてるとこもあるみたいだし、必要調査量も説明量も莫大になりそうなので、ここでは敢えて簡単に、
「見つかった問題の対策は既に取られている。とされている」、
「開いただけでcrackされるのは、ブラウザ環境に問題がある」、
「と、考えてない人は、そもそも検索エンジンベースでネットサーフィンなんかしてはいけない。そもそもブラウザを使うべきではない」、
「わたしはそれでもまだ利用している」、
とだけ書いておきます。
追記(2008/08/06)終わり:

Diska


最新の画像もっと見る

コメントを投稿