2007年、ベルギー、イギリス、フランス合作
監督:フランソワ・オゾン
出演:ロモーラ・ガライ、シャーロット・ランプリング、サム・ニール、ルーシー・ラッセル 、マイケル・ファスベンダー 他
原作は20世紀半ばに活躍した英国の女流作家エリザベス・テイラーの小説「エンジェル」だそうな。オゾン監督にとっては初の英語作品である。
1900年代初頭のイギリスが舞台。
下町に住む上流階級にあこがれる16歳の少女が、念願の人気作家となり、富も名声もそして、愛する男までも手に入れる。
彼女は夢を全て実現させたかのように見えたが、思いがけない落とし穴によって、数奇な人生をたどることになる。
なんてイヤなオンナなんだろうと思った。
母親や伯母に対する、わがままで高慢ちきな態度。
滑稽に見えるほど過剰な自信。
夫に対しての自己満足と言う名の愛情。
「こんなヤツとは絶対に友達にはなりたくない~~!!!」と思う。
だがそう思いながらも、どこかで彼女を受け入れ、共感さえ覚えている自分がいた。
それは彼女が誰にも媚びず、夢をかなえ、自分の気持ちのままに生きたある種の潔さが感じられるからかも知れない。
エンジェルは嫌悪感を抱かせながらも人を惹き付けてやまない、両極性の不思議な魅力を持っている女性であった。
ロモーラ・ガライはこの多面性を持ち合わせたエンジェルにぴったりだった。
夢を現実に変えるには、犠牲や努力は不可欠だと思う。
彼女も努力はしたのだろうけれど、人を見る目や物を見る目・・・つまり現実を見る目が、夢を見すぎたがために曇ってしまったのかもしれない。
彼女はやがて人々の記憶から忘れ去られていく。
ハッピーエンドでなくてよかったと言うとおかしいのだが、あのエンディングでほっとした。
この長い舞台を見ているような気持ちにさせてくれる映画は、彼女の死によって幕をおろすのである。
ある意味ドロドロした話を、胃にもたれない軽やかなテンポで品よく見せてくれるオゾンはやっぱりすごい。
あっさりしていながら、ちゃんと舌も胃袋を満足させてくれるのがオゾンの映画だと思う。
おめあてのマイケル・ファスベンダー・・・やっぱりかっこいい!
野性味がありながらも、笑うととたんに少年のようになるのがとっても素敵♪
でも300の時は気がつかなかったのだけど、頭がでかいのね。それから頭髪がもうさみしくなりかけている・・・(涙)。
これのエスメ役もよかったが、やっぱり300のステリオスが一番やねん。
それからこちらは2004年にギネスビールのCMに出ていたというYou tubeの映像。
こちらのマイケルも笑顔が可愛い~~♪
と・・・またまた映画とは関係のない話で終わるのであった・・・。
俳優さんたちが皆とっても良かったです~。
>母親や伯母に対する、わがままで高慢ちきな態度
わはは。あと、シャーロット・ランプリングへの態度とかね。彼女が夫役のサム・ニールに言う台詞に、エンジェルのことは大嫌いだけど、大した女性だと思う・・・云々ってのがありましたけど、まさにそんな感じでした。
ご臨終まで大げさに芝居がかってて、これまた笑ってしまいました。。。
ファスベンダーのCM、ありがとうです~~♪♪
うーん、このころから前髪前線は危ない感じですね。
でも、かっちょいい。へーきで海を渡るとは、さすが、すぱるたーん。そこまでしてギネスビールが飲みたかったか。(違)
・・・この人ってさあ、男同士で笑ってるシーンのほうが素敵ね~。。。
dimさん、ここんとこ凄い勢いでレビュー載せてる!
参考させてもらいますね。TB貼りました。
そうですよね、なんか最後まで芝居がかっていましたよね。なにかの舞台でも観ているようでした。
ワタシものめりこんで観てましたよ~。
頭からすーっと物語に入っていけましたし。
登場人物もみんなよかったですよね。
オゾンのキャスティングって絶妙ですよね。
それに比べて「光の六つのしるし」・・・。
もう途中で席を立ちたくなっちゃったもんね(涙)。
クリストファー・エクルストンの役もイマイチだったしなあ・・・。全然恐くないじゃんっていうかどこが闇なんじゃー!という感じ。今年のワーストNo.1でした。
ファスベンダーは確かに男といる時の方が、光って見えますね。やっぱり300はよかったのう・・・。
なかなか楽しめる映画でしたね。
エンジェルをこんなに魅力的に演じたロモーラ・ガライもすごいと思うけれど、やっぱりオゾンだからこそ彼女の魅力を引き出せたのかもしれませんよね。
>ここんとこ凄い勢いでレビュー載せてる!
いやいや・・・全然載せてません(汗)。
さぼりまくってます。
最近CSIを再見しているのですが、おかげで他のものを見る時間も、ブログを更新する時間もないんですわ~~~。
そんなにダメダメでしたか!
ワタシ、とーーーっても楽しみにしていたジョナサン・ジャクソン君のシーンが全部カットされたと聞いて、寝込みそうなくらいショックを受け(←嘘)、最後の頼みの綱はクリストファー・エクルストンだったのに!(涙)
いやいや、お疲れ様でした。。。こりゃ、もう観に行かなくていいな。←エラそう・・・こっちじゃ、上映もなしかもしれないのに。(爆)
毎度、タイトルと関係ない話をしにきてゴメンね。
>毎度、タイトルと関係ない話をしにきてゴメンね。
え~DDさんの話は楽しくて大好きです♪
タイトルと関係なくっても全然オッケーです。
連想ゲーム好きですし、自分も全く関係ない話をするクチなので、これからも変わらず遊びに来てください~~。
DDさんが来ないと淋し~~~ですわ。
「光の六つのしるし」はねえ、はらはらもドキドキも全くないんです。闇と光の戦いらしいんだけど、闇なんて全く恐ろしくもなんともないの。エクルストンの実力はあんなもんじゃないと思うので、あれは使い方がまずいんでしょうねえ。
もともと2時間くらいでしるしを六つも見つけるってだけも無理な話なんですよね。
主人公も自分の運命をあっさり受け入れすぎるし、なんだか全てにおいて説得力がないの。
ジョナサン・ジャクソンのシーンがちゃんと入っていれば、少しは違ったのかなあ。
これはDVDで見りゃ(買う必要もないと思うけど)十分だと思いますです。
違います。
~マ~イエンジェ~ル~♪ですね。
観てないのでコメントできまへん。
すいません。
今年最後のご挨拶にあがりました。来年もヨロヨロしながらの徐行運転になると思いますので、どうぞよろしくお願いします。どうかお見捨てにならないで…(よよよ)。
>「こんなヤツとは絶対に友達にはなりたくない~~!!!」と思う。
ふむふむ、そうですか~
いや、わたしはまだ見てないのですが、どうも映画館の前までいくと、足が別の方向を向いて別のを見ちゃうのよね。(爆)
こないだは「ONCEダブリンの街角で」をまた見に行っちゃったし。
でもオゾンだしなあ~
やっぱり見に行くか!と思いますわ。
>あっさりしていながら、ちゃんと舌も胃袋を満足させてくれるのがオゾンの映画だと思う。
なるほど~
年末今度何時お訪ね出来るかわからないので、しっかりご挨拶していかねばなりません。
(ついでにコマーシャルも・・)
今年一年お世話になりました。ありがとうございます。
来年もなにとぞよろしくお願いしますです。
で、コマーシャルです。
SSORでDVDプレゼント企画しています。
このコメントにSSORのアド貼り付けていきます。
ダンテスコーブというDVDのシーズン1,2をセットで4枚になりますが、プレゼントします。
リージョンコードがOKだったら、おもろいので見てやってください。
どなたでも、応募OKです。
ただ、クイズお答えくださいね。俳優名、映画名、映画での役の名前の3点、どれか一つでもOKですから。
とコマーシャル入れて・・失礼しました。許してね。
そうそう、「光の六つのしるし」はウンチみたいな映画でした。
違う違う、ハイ、今年も豆酢子ちゃんにはお世話になりました。いっつも記事を読みながら、豆酢子ちゃんのような記事が書けたらどんなによかろーと思っておりました。
来年は豆酢子ちゃんのような記事が書けるように・・・なるわけもないのですが、見捨てないで遊んでやってくださいませねー。
主婦がんばれー!