神の手は力ある働きをする。

 主の右の手は高く上げられ、
 主の右の手は力ある働きをする。

(詩篇118編16節より)

フェイシング・ザ・ジャイアンツ。

2017年06月14日 | キリスト教


 今ちょっと諸事情(?)あって、アメフト関係のことを調べてる関係で、「ルディ~涙のウイニング・ラン~」に続き、こちらの映画を見てみました

 それで、ですね……ウィキのほうにキリスト教系ヒューマンドラマとあるとおり、キリスト教観が強く前に押しだされたメッセージ性があると思うので、正直、自分的にはこの映画は見る方によって賛否が別れる気がしています

 でも、密林さんのレビュー見てみますと、かなり好印象な意見が多くてほっとする反面――正直わたし、☆ひとつとか☆ふたつの辛口意見の方の気持ちもわかるなあというのがあって……わたし、自分がクリスチャンなので、その観点から見た場合には確かに☆4つとか5つ付けてもいいかなって思うんですけど、そうではなく、一本の映画として客観的に見た場合は☆3つくらいかなという印象でした(すみませんww^^;)

 なんにしても、まずは密林さんのほうからあらすじを引っ張ってきたいと思いますm(_ _)m


 >>グラントは高校のフットボールチームのコーチを始めて6年になるが、その間、チームは1度も優勝したことがない。どうしたら勝てるのか思い悩む一方で、生徒の親達が彼の解雇を企てていることを知る。全てが悪い方向に向かい、人生に対する希望を失いかけたが、"信念を持って真っ向から貫き通せば必ず光が見えてくる"と信じて、彼はチームと共に再びチャレンジすることを決意するのだった。

(密林さんのあらすじよりm(_ _)m)


 これ、たぶん扱ってるスポーツが野球かサッカーで、メッセージが同じものであったとしたらまた変わっていたと思うんですけど、日本ではアメフトってマイナーなスポーツだというのも、日本では劇場公開されなかった理由のひとつかなって思います。

 また、スポーツ系の映画を見て感動したい――という方が見た場合(この場合ノンクリスチャンの方という意味☆)、「あれ?自分が求めてるものとなんか違った」みたいにもなるかもしれません。

 ええとですね、正直わたし……最後に敵方として出てくるチームの監督のほうがよっぽどアメフトのコーチ「らしい」と思いましたいえ、アメフトのコーチってこういう感じじゃないとダメだ、みたいのはこっちのブルドッグみたいなコーチのほうにこそより強く出ていたと思います(←?)

 というか、普通に映画を見た場合、主人公のコーチが「無能」と見なされても仕方ないな~と自分としては思いましたというか、六年もよく学校側が猶予をくれたなあ、やっぱりクリスチャン校だからかしらとすら思う感じです

 なんにしても、車はしょっちゅうエンコ☆するようなボロ車に乗り、家では何かが悪臭を放ち、その上コンロもぶっ壊れてパスタも食べられない……主人公のアメフトのコーチ、グラント・テイラーはそんな中で唯一奥さんとだけは深く愛しあっているという、そんな男でした

 また、テイラー夫妻の間には四年も子供が出来ず、そのことでも悩んでいたわけですが、この不妊の原因については奥さんのブルックにではなくグラントのほうにあることがのちに判明。つまり、自身がヘッドコーチとして率いる高校アメフトチームは負け続きで、失業するスレスレ、車はしょっちゅうエンストする、家の中は悪臭がし、コンロも壊れていて、さらには病院で検査してもらったところ、不妊の原因は自分にあるということがわかり――という、ある意味どん底をグラント・テイラーコーチは経験していたわけです。

 もちろん、そういう種類の「どん底」というか、その程度のどん底など、本当のどん底などではない……とおっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。でも、「気持ちわかる」みたいに思って映画を見る方のほうがおそらく多いのではないでしょうか(^^;)

 そして、この「どん底」にある時、グラント・テイラーの頼ったのがキリスト教の神であるイエス・キリストだったのです。

 試合で勝利するよりも、神に祈り讃美することこそ大切だ……と、グラントはアメフトの部員たちが集まった時に語ります。彼らの所属しているのはクリスチャン校なのですが、だからといって生徒の全員が信仰を持っていて信仰深いというわけではありません。けれど、見ている雰囲気としてはやはりクリスチャン校だけあって、おそらくは両親も信仰を持つ、そのような影響を受けている青少年のほうがおそらく多いのではないでしょうか。

 また、この「試合に勝つよりも信仰のほうが大切だ」、「勝っても負けても神を讃美しよう」というテイラーのコーチ哲学に反発を覚えていたであろうマット・プレイターは、自身も信仰を持ったことで生き方が変わります。それまで父親に反抗的だった彼は態度を変え、父親に謝り赦しを乞います。このあたりのシーンは、本当は冷静にノンクリスチャン的立場で見た場合、「えーっ。ちょっと話うますぎなーい?」と感じるところなのですが、自分的には不覚にも(?)感動してしまいました(^^;)

 他に、雨が降るのに備えていた農夫と、備えていなかった農夫の話や、聖書には「恐れるな」という言葉が365回以上出てくるといった話など、あちこちに聖書の言葉が散りばめられているのは素晴らしいと思いますし、このあたりはノンクリスチャンの方が見ていてもそんなに抵抗はないんじゃないかなという気がします。

 タイトルの「フェイシング・ザ・ジャイアンツ」というのは、「巨人に立ち向かう」という意味で、グラント・テイラーは森の中で「主よ、私は恐怖と失敗という巨人を相手にしているように感じています。もう恐れるのは飽き飽きです。でも、どうしたらその巨人に勝てるのか分りません。何かをお示し下さい」……このように祈るシーンというのは、誰しもが心に思い当たることであり、この言葉が映画全体の核といっていいのではないでしょうか。

 それがどのような種類のものであれ、自分が今抱えている「人生上の問題」を巨人のように大きく、解決が困難で立ち向かう勇気さえ沸いてこない――ということは、今この瞬間も多くの人が同じように感じていることに違いないからです。

 ただ、コーチのグラント・テイラーが主人公という視点なので、仕方ない気もするのですが、キッカーのデイヴィッド・チルダースとラインマンのブロックくらいしか、こちらのチームのポジションがわたしにはわからず……確か、センターからクォーターバックにスナップするシーンがあったはずなので、もう一度そのあたりをよく見れば誰がクォーターバックだったのかわかるかなって思うんですけど、どの子がどのポジションについてる子なのかわからないって、アメフト映画としてはちょっと微妙かなあという気がしなくもなかったり。。。

 いえ、アメフトに詳しい方だったら、たぶんすぐわかると思うんですけど、せめてレギュラー選手のうち、クォーターバックが誰でランニングバックが誰か、ワイドレシーバーがどの子なのか、軽く紹介するシーンくらいはあってもいいんじゃないでしょうか。

 とりあえず、一番目立ってるのが元はサッカーをしていたというキッカーのデイヴィッド・チルダース、次に目立ってたのが、おそらくはラインの要であると思われる、ブロックという男の子です。とりあえず、わたしが見ていて「アメフトらしいなあ☆」みたいに感じたのは、最後の試合の優勝決定戦で、このブロックくんが「コーチ、キツイです。交替させてください」みたいに二度くらい言いに来たシーンでしょうか。彼が守りの要なので、後半、選手層の厚い相手チームを押えるのは、本当に並々ならぬキツさだったと思います(向こうには全部で87人(くらいでしたよね?)交替要員がいて、アメフトのルールではいくらでも選手は替えていいことになっているわけですが、ブロックは最初から最後までずっと出ずっぱりだったのです)。

 その、この映画見て、展開的に「神に祈ったらどんどん勝てた」とか「家庭での問題もすべて解決」とか、嘘くさすぎるやろwwと感じる方も特にノンクリスチャンの方にはおられるかもしれません。でも、自分的に「こういうことは確かにあるんじゃないかな」とは思いました。というのも、アメフトってひとりかふたりスタープレイヤーがいれば勝てるというスポーツではなく、「ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために」という精神の元、一致団結した時にこそチームの真価がわかる……みたいなスポーツですよね。

 グラント・テイラー率いるイーグルスは、その点でまず気持ちの面に弱さがあって負けていたところがあり、アメフトって「いかに恐怖や不安を克服するか」ということの繰り返しのスポーツのような気がするのです。体格や足の速さなど、アメフトというスポーツをするのに優位な条件を備えているだけでなく、いかにガッツがあるか、精神的タフさを常に求められ、拮抗した能力を持つ同士であれば、ちょっとでも隙を見せたほう、一瞬でも精神的に弱さのあったほうが負けてしまう。相手選手がぶつかってきたり、潰そうとしてくることにビビッたほうが負けという、本当に過酷な、球技という名の格闘技といった感じのするスポーツです。

 アメフトをやっていて怪我をしない選手はおそらくいないでしょうし、相手からタックルされて骨折する、ボールを持つ選手の上に何人も選手が積み重なって怪我をするなど、一度そういうことがあってもまたフィールドに立つという強さ、二度、そうしたことがあってもまたフィールドに立ち、さらに三度、四度、五度とそんなことがあっても、フィールドに再び立って戦うという根性と忍耐が非常に求められるスポーツなのではないでしょうか。

 アメフトファンの方っていうのは、そのあたりのことがわかっているから、選手たちの頑張りやガッツになおのこと感動する……のじゃないかなあと、アメフトにまだあまり詳しくないながらも、そんなふうに思います(^^;)

 なんていうか、テイラーコーチの、普通のコーチでは考えられないやり方で勝てるとは、正直わたしはあまり思わなかったかもしれません。一応、アメフト部員たちをそれなり(?)にしごくシーンというのは出てくるのですが、このくらいのことはアメフトの強豪校と呼ばれる高校では当たり前のようにやっているか、もっと厳しいトレーニングを積んでいるところのほうが多いんじゃないかなという印象すら覚えたくらい(あ、ちなみにわたし、向こうのアメフト事情に詳しいわけでもなんでもありませんが、見た印象として

 でも、部員の全員がキリスト教の理念によって深く結ばれひとつになっていたからこそ、あの快進撃があったのだ……という映画としてはそういうことなのだとは思います。このあたりを「嘘くさい」と感じるか、「こういうのもアリじゃないかな☆」と思うかは、見る人それぞれだという気がするんですよね(^^;)

 けれど、グラントが無償で新品の車を与えてもらったり、床下のネズミの死骸を始末することで、家の悪臭を除去したり、チームが快進撃を続けたことでコーチとしての給料が上がったり……そして最後は子宝にも恵まれ、「人には出来ないことが神には出来る」というマタイの福音書、第19章26節で終わるというところは、自分的に清々しいところもあり、クリスチャン映画としては☆4つ、でもわたしがノンクリスチャンだったら☆3つくらいかなあという、個人的に見終わったあとに感じたのはそんなところだったかもしれません。

 ただ、教会のボランティアの人たちだけで出演者が成り立っているとか、教会が主体となって伝道を目的に作ったとか、そうした事情なども色々考えると、クリスチャンの自分としては☆5つ付けてもいいかなと思い、けれどもそんなことも何も知らず、本当にただ一本の「作品」として見た場合には☆3つかな……と感じるという、なかなかに評価が難しい結果になりました(^^;)

 でもわたし、諸事情(?)あって今、アメフト関係のことを少し調べているのですが、アメフトほどキリスト教のことがこれほどまでに絡んでくるスポーツって、他にあるんだろうかと今思ったりしています。もちろん、野球でもバスケでもサッカーでも、欧米にはクリスチャンの選手がたくさんいて、試合の前には熱心に聖書を読み、祈ってから会場へ向かう……といった話は前から聞いたことがありました

 けれど、今色々調べている過程で、必ずといっていいほどキリスト教のことがアメフト関係のことに出てくるもので、驚くと同時にかなり興味深く思っています。そしておそらくこれは、アメフトというスポーツの性質に負うところが大きいのではないか……と思ったりするんですよね。だって、向こうの選手のラインマンって190~2メートル以上あって、体重も日本のお相撲さん並みなんですよ。そのくらい重量のある選手がまずは真っ先に叩き潰しあい、ボールを持つ選手のために道を開け、さらにこのボールを持つクォーターバックやランニングバックその他の選手にも、次々と叩き潰そうと襲いかかってくる――この過程で再起不能になった選手も当然いますし、NFL(プロのアメリカンフットボールチーム)では、毎回試合ごとに「怪我をせずに無事家に帰れるかどうか」という、その恐怖心や不安と戦い、試合前にはよく眠れない……汗でぐっしょり脇の下を濡らして目が覚めるということも、実際よくあることなんだそうです。

 つまり、そのくらい精神的プレッシャーのキツいスポーツであればこそ、フィールドに出た時、あるいは出る前から、何か縋るものや頼るものが必要になる、そしてチームをひとつにまとめるためにも、イエスさまに祈ったりとか、そうした習慣を持ってる選手の方が高校や大学では特に多いという傾向にあるのだろうか……と、漠然と感じたりしています(※きちんとした調査に基づくものではないんですけどね^^;)

 なんにしても、アメフト+キリスト教ってセットになっていることが多いようなので、また他のアメフト映画を見た時に、こちらで感想を書こうかなと思っています。。。

 それではまた~!!




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