白金

2015年08月18日 | 東京のお散歩
「シロガネーゼ」なんて言葉ができて久しいけれど、
白金の読み方は「しろかね」と濁らないのです。

高級住宅地のイメージが強いけれど、実は下町情緒の残る場所もあって
本当の白金の魅力は、そんな下町情緒溢れる暗渠の道にあったりするんじゃないかと
思ってみたりもします。

渋谷川(古川)支流の暗渠は、江戸時代までは樹木谷と呼ばれた場所で
水利があったことから、近代以降この谷周辺で商工業が発展しました。

(白金の暗渠道)

反対に高台は皇族邸(朝香宮邸:現在の庭園美術館)や名門学校、研究施設などが並び
前述の谷との傾斜を利用した屋敷や寺院なども多くありました。

(旧朝香宮邸)

その跡地に高級マンションや洒落た店、ホテルなどができたことで
こちらが「白金」のイメージとなっていったようです。

大名屋敷であった八芳園、藤山愛一郎邸跡のシェラトン都ホテル
聖心女子大学、東大医科学研究所(旧国立伝染病研究所)…

(八芳園)

(都ホテル庭園)

(東大医科研)

そういった閑静で大きな白金と、最初に述べたような、こぢんまりとした庶民の白金。
この二つが一つの街を作り上げていることこそが
白金の魅力でもあるのです。
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