知識は永遠の輝き

学問全般について語ります

someとanyの論理(2) 疑問文

2016-10-15 06:29:05 | 数学基礎論/論理学
 前回は、肯定文の場合は"some"は「いくつかの」、"any"は「どれかの」という翻訳でうまくいくという例文を示しました。では疑問文ではどうなるでしょうか?

A1q) Are Some boxes opened ? いくつかの箱は開いているだろうか? 箱はいくつか開いているかな?
A2q) Is any box opened ? どれかの箱は開いているだろうか? 箱はどれか開いているかな?
A3q) Is each box opened ? それぞれの箱は開いているだろうか? 箱はそれぞれ開いているかな?
A4q) Are all boxes opened ? 全ての箱は開いているだろうか? 箱はみんな開いているかな?

B1q) Will Some boxes be opened ? いくつかの箱は(将来)開くだろうか?
B2q) Will any box be opened ? どれかの箱は(将来)開くだろうか?
B3q) Will each box be opened ? それぞれの箱は(将来)開くだろうか?
B4q) Will all boxes be opened ? 全ての箱は(将来)開くだろうか?

C1q) Can Some boxes be opened ? いくつかの箱は開けられるだろうか?
C2q) Can any box be opened ? どれかの箱は開けられるだろうか?
C3q) Can each box be opened ? それぞれの箱は開けられるだろうか?
C4q) Can all boxes be opened ? 全ての箱は開けられるだろうか?

 「someは肯定文」の規則ならA1q)B1q)は間違いか?と思えますが、"Learn English Teens"(十代のための英語学習)を見るとそんなことはなそさうです。ここでは「Sometimes we use some when we expect the answer to be “yes”. We use any when we don’t know what the answer will be; we are asking whether something exists.」としていくつか例文を挙げています。つまり、"any"は0の場合も含むが"some"は必ずいくらかはある、ということです。

 上記のように主語が単なる物体のときは、現在形は現在の状態、未来形は未来状態、可能形は可能な状態を表すのですが、主語が動作の主体、典型的には人になると、多くの場合はもっと多様な意味が入ってきます。

A11q) Do you eat Some candies ? 君はいくつかのアメを食べますか?
A12q) Do you eat any candy ? 君はどれかのアメを食べますか?
A13q) Do you eat each candy ? 君はそれぞれのアメを食べますか?
A14q) Do you eat all candies ? 君は全てのアメを食べますか?

B11q) Will you eat Some candies ? 君はいくつかのアメを食べますか? アメを少し食べませんか?
B12q) Will you eat any candy ? 君はどれかのアメを食べますか? アメをどれか食べますか? アメをいくらか食べますか?
B13q) Will you eat each candy ? 君はそれぞれのアメを食べますか?
B14q) Will you eat all candies ? 君は全てのアメを食べますか?

C11q) Can you eat Some candies ? アメをいくつか食べられますか?
C12q) Can you eat any candy ? アメをどれか食べられますか? アメをいくつかでも食べられますか?(アメを少しでも食べられますか?)
C13q) Can you eat each candy ? それぞれのアメを食べられますか? アメを1つ1つ食べられますか?
C14q) Can you eat all candies ? アメを全て食べられますか?

 なんだか現在形も未来形も可能形も同じ意味になりそうですね。そしてそれは日本語でも同じで、結局は"you"の意志を尋ねています。もっとも可能形では意志というよりも能力を尋ねている意味が強そうです。さらに上記サイトで書かれていたように、"some"でも"any"でも似たような意味になります。

 ところでA2q)"Is any box opened ?"は「箱はどれも開いているか?」ではなく「箱はどれか開いているか?」と訳しました。実際、前者の訳文が該当するのはむしろA3q)A4q)です。A2q)の問いには、開いている箱が1個でもあれば"Yes"と答えられます。そこで次の会話も成立します。

 "Can I open any box ?" どれかの箱を開けてもいいですか?
 "Yes, if you take correct one." いいですよ。正しい箱さえ選べばね。

 うーむ、まさに選択の自由ですが、結果は自己責任というわけですね[*1]。

 なお「アメをどれか食べますか?」と「アメをいくらか食べますか?」の違いも微妙な、とはいえ明確な違いです。可算名詞の"candy"ではなく非可算名詞の"milk"だったら後者の意味にしか訳せません。前者は数えられる個体のどれを選ぶかという選択ですが、後者は何個選ぶか、つまりどれだけの量を選ぶかという選択になるわけです。


【訂正(2016/10/16)】例文の識別番号に一部重複があったので訂正
--------
*1) 日本語を先にして他の例文を作ってみましょう。
 どれかのドアの向こうには希望がありますか? Is there hope in any door ?
 どれかのドアの向こうには希望があります。 There is hope in some doors.
 どのドアの向こうにも希望がありますか? Is there hope in evry doors ?
 どのドアの向こうにも希望があります。 There is hope in any door.
ジャンル:
科学
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« someとanyの論理(1) 肯定文 | トップ | someとanyの論理(3) 否定文 »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。