明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



深川江戸資料館の『歌舞伎の世界展』へ。助六、弁慶の衣装が見られるのが嬉しい。特に助六は作ったことがあるので感慨深い。 今年集めてきた映画ポスタ一や写真集など、車で取りにきてもらい処分した。その時歌舞伎関係の物も用意しておいたのだが、タバコ臭い古書店の親父を見て、これは判る分けないな、と止めておいたおかげで色紙、掛け軸が出品できた。 保留していた物があり、おそらく酒席で三人で寄せ書きしたものだろう。画題を書いた市川三升は元銀行員。九代目と十一代團十郎の間をつないだ人で、亡くなったあと十代團十郎を追贈された人だが、もう一人は十五代市村羽左衛門であることが判った。となれば展示も良いかもしれない。 池波正太郎が商店の小僧時代、三越で買い物をしている羽左衛門を見かけ、熱烈なファンだったので手帳にサインを頼んだら、色紙にサインを書いてさしあげるからあさって来られる?天下の名優は、二日後時間通り表れ、色紙と共に歌舞伎座の入場券を二枚手渡し、「じゃ、さようなら。これからも、ごひいきに」といって立ち去ったという。池波は、その一言は、有形無形に現在の私の生きざまをささえていてくれるといっても過言ではない。といっている。この名優のあまりにカッコ良いエピソ一ドは泣きそうになるので飲酒時には話さないことにしている。

アートスケープ 展評『深川の人形作家 石塚公昭の世界』


HP

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