明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



戸川安宣さんからご恵投いただいたので、母がショートステイに出かけていて晴れ々とした気分の中で読む。幼い頃からの本好きが高じ、ミステリの世界に。聞き書きの形のせいで戸川さんから直接伺っているような心持で読み進めた。江戸川乱歩に会いそびれた話や山伏修行の話など伺った記憶がある。私も少年少女世界名作文学にはまった経験があるので懐かしい気分になったりしながら読んだ。 戸川さんは私の最初の作家シリーズの個展に来ていただいたのが初対面であったが、様々な経験をさせていただいた。最初の撮影の仕事。『98本格ミステリ・ベストテン』この時は自信がないので駄目だったら他のカメラマンに、とお願いした記憶がある。この流れで99年では、まだご家族がお住まいだった乱歩邸で撮影ができた。紀田順一郎さんカバーのお話をいただいた時は、制作済みの人形を使って、ということであったが、単行本は永井荷風で決まっていたが、イラストレーターのように内容を解釈して画にする、ということをやってみたくて文庫本はオリジナルでやらせていただいた。これも初体験である。 これを見て思い出したが、『古本街の殺人』で、背景に古書店のお客役で戸川さんに入っていただいたのだが、本を開いて読んでいてください、とお願いしても、どうしても気になる本に手が伸びる。まあ、それも良いか、ということで。本好きに本の中でじっとしていてもらうのは難しい。

アートスケープ 展評『深川の人形作家 石塚公昭の世界』


HP

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


« 旧友と会う 普段の團十郎 »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。